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ドイツ/気を付けておきたいベルリンでの公共交通機関の使い方
海外を訪れた際に戸惑うのは公共交通機関の使い方かもしれません。安く移動するには公共交通機関が一番ですが、必要となる乗車券の買い方や、電車やバスの乗り方がわからなくて混乱することがあるでしょう。ベルリンも他のドイツの都市と同じように、日本に比べて大きな違いがあります。そこで、今回はベルリンの公共交通機関の使い方について簡単にご紹介します。
ベルリンには多くの公共の乗り物があります。それは市内鉄道、地下鉄、路面電車、バス、船舶です。市内鉄道はSバーンと呼ばれているもので、市内全域に広がっており、隣町のポツダムにも繋がっています。地下鉄はUバーンと呼ばれており、一部の場所では地上でも運行するもの。路面電車はトラムと呼ばれており、ベルリンの東側エリアに広がっています。船舶は湖がある場所などごく一部の場所で渡し舟として運航しています。
日本と大きな違いがあるのは乗車券の価格形態。日本では駅から駅へと運賃が細かく定められています。また使う移動手段によって価格が異なるものが多いでしょう。ですが、ベルリンではA、B、Cエリアごとにチケットが販売されており、各エリア内の移動であれば、地下鉄であれ路面電車であれ、全ての公共交通機関を使うことができます。ただし忘れていけないのは有効な使用時間。それは片道使用の場合は120分となっており、その時間内に限って使うことができるのです
2016年8月現在、乗車券の価格は以下のように定められています。移動が3駅以内(地下鉄と鉄道の場合。路面電車やバスの場合は6駅まで)のショートチケットは1.7ユーロです。市内中心部のAゾーンと近郊エリアのBゾーンに使えるABゾーンチケットは2.7ユーロ。そして郊外エリアのCゾーンも使えるABCゾーンチケットは3.3ユーロ。1日乗り放題となる1日乗車券もありますが、ABゾーンの場合は7ユーロ、ABCゾーンの場合は7.6ユーロと、使用するゾーンごとに価格が異なるので気を付けてください。
何より公共交通機関の使い方で驚かされるのは、電車や地下鉄の駅に改札がないことでしょう。日本であれば、ほとんどの駅に改札があるため、乗車券無しで電車などに乗ることはできません。ですが、ドイツでは改札がないため、乗車券を持たなくても乗れてしまうのです。もちろん、検札があり乗車券を確認して回っています。もし乗車券無しの乗車が見つかった場合は60ユーロの罰金を払わなくていけません。ですので乗車券の購入は絶対に忘れないようにして下さい。
乗車券の購入の際に忘れていけないのは、打刻機で乗車券に使用開始時刻を打ち込むこと。それを忘れると乗車時刻がわからず、不正乗車とみなされ罰金を支払うことになってしまいます。通常では乗車券の販売機の横に打刻機が設置されています。そこに差し込み口があるので、乗車券を差し込んでください。そうすると時刻が打ち込まれて、その時点から120分間使用可能となります(片道使用のみ。往復で使用することはできません)。バスや路面電車内にもあるので、乗車券を使用する際には必ず打刻だけは忘れないでください。
ベルリン市交通局(BVG)の公式ホームページ
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。