ドイツ/現代アートを楽しむならハンブルガーバンホフ美術館

ベルリンには数多くの美術館があります。ベルリンが他の街と違うのは、現代美術を専門的に見せるものが多くあること。公立、私立、そして個人コレクションを見せる美術館があり、街のカルチャーシーンを大いに盛り上げています。中でもお勧めしたいのがハンブルガーバンホフ美術館。それは美しい空間の中で魅力的な作品を展示する素晴らしい美術館となっています。

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ハンブルガーバンホフ美術館があるのはベルリン中央駅のすぐ近く。駅から東に向かって歩いて行くと、2本の塔が聳える印象的な建物が目に飛び込むでしょう。それは100年以上前にハンブルグとベルリンを繋ぐ路線の駅舎として利用されていた建物。歴史の厚みを感じさせる建物の中には、時代に先行するようなモダンな美術作品が展示されているのです。

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入り口を抜けると見えるのは広大なホール。大きなアーチによって天井の高い空間が生まれ、その下には作品が展示されています。普通の美術館には収まらないような巨大な作品であっても、こちらの建物では窮屈さを感じさせることはありません。今では列車の代わりに、スケールの大きな美術作品がプラットホームに並んでいるのです。

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美術館の中には現代美術界の巨匠たちの作品が並んでいます。例えば、アンディ・ウォーホルの巨大フォーマットの作品。毛沢東のポートレートが、カラフルな色で描かれており、ポップな印象を与えます。他に展示されているのはアンセルム・キーファーの作品。こちらの作品は鉛で作られた飛行機のオブジェとなっています。緻密でなく歪んだ形の飛行機には、どこか懐かしい不思議な思いを抱かさせてくれるでしょう。

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本美術館は歴史的な駅舎を使っていますが、増築工事が行われて、広大な展示空間が新たに加わっています。新しい展示室を貫く廊下に設置されているのも作品。まるで無限のような空間になっています。こちらの展示室では、ほとんどの作品が展示ごとに変わるため、様々な作品を見ることができます。そのため度々訪れても飽きることはないでしょう。

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通常現代美術というと、説明が必要となる難解なものと思う人も少なくないでしょう。ですが、こちらの美術館では素晴らしい作品を印象的な空間で鑑賞できます。そのため美術作品を空間的に体験できるのです。そして、近付きにくい現代美術作品を身近に感じさせてくれるでしょう。もしベルリンで美術館に訪れたいと思ったら、ハンブルガーバンホフ美術館を訪れてみては、どうでしょうか。きっと現代美術を楽しめるはずです。

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K.Hayashi

大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。

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