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スイス/こんにちは新紙幣!
とても基本的な話になるが、スイスには独自の通貨(スイスフラン)がある。
貨幣単位スイスフランの下にはラッペンという補助単位があり、1スイスフランは100ラッペン。
現在流通している貨幣は、硬貨が7種類(5ラッペン、10ラッペン、20ラッペン、50ラッペン、1スイスフラン、2スイスフラン、5スイスフラン)と、
紙幣が6種類(10スイスフラン、20スイスフラン、50スイスフラン、100スイスフラン、200スイスフラン、1000スイスフラン)だ。
硬貨のデザインは100年以上変更されていない(!)そうだが、紙幣は十数年ごとに図案が変わっている。
1995年から流通している現行の紙幣はシリーズ8代目で、各紙幣の表面にはル・コルビュジエやアルベルト・ジャコメッティなど、
著名なスイス人の肖像画が印刷されている。
シリーズ8代目紙幣の画像や詳細情報については、こちらのリンクをご覧いただきたい(スイス国立銀行HP内、独語)。
そして2016年の4月12日には、シリーズ9代目の新紙幣が流通開始となった。
シリーズ9代目は2019年までにかけて順々と発行になるそうで、まず最初に登場したのは50スイスフラン紙幣。
もちろんシリーズ8代目の紙幣も引き続き有効で、しばらくは新旧の紙幣が混ざって流通することになる。
新シリーズでは紙幣の色は8代目とほぼ同じだが、肖像画が印刷されていないのが特徴的だ。
新シリーズでは著名人の肖像の代わりに、「スイスらしさを象徴する顕著な面」を表現するデザインが採用されている。
先日流通開始となった50スイスフラン紙幣のテーマは「多彩な体験」で、主要モチーフは「風」。
特別なインク、精密な印刷、凹凸やホログラムに代表される特殊加工など、
最新・最高の技術を用いた偽造防止のための様々な工夫が凝らされている。
今後発行される他の紙幣のデザインはまだ公開されていないが、
スイスの人道的な面(100スイスフラン紙幣)やクリエティブな面(20スイスフラン紙幣)などをテーマにしたものになるそうだ。
ちなみにスイスでは今、この新50スイスフラン紙幣の流通開始を知らせるテレビCMが頻繁に流れている。
街頭ポスターもあちこちに貼られていて、こういう柔軟な宣伝のし方(というのだろうか?)は他国では見られないのではないかと思う。
私自身はまだ新紙幣の実物を手にしていないが、出会った暁には「最新のメイド・イン・スイス製品」をじっくりと観察したい。
出典および参考ウェブリンク
スイス国立銀行Schweizerische Nationalbank (SNB)ホームページ
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Asami AMMANN-HONDA
- スイス東部トゥールガウ州の農村在住。元書店員、現在は兼業主婦(介護補助士&日本語教師&日独英通訳)。趣味はスポーツ・園芸・料理、専門は音響映像技術。