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UAE / グランドモスクが美しく輝く時間
いまやブルジュ・ハリファと並ぶUAE観光の目玉のひとつがアブダビにあるシェイク・ザイード・グランドモスクです。2007年の完成以来、その華麗で美しい佇まいが多くの人を魅了し続けています。
<青と白のコントラストが美しい>
UAEにいらしたら必ず訪れてほしいのはもちろんですが、その際私がおすすめしたいタイミングがあります。それは夕暮れ前から夜にかけての時間帯です。
日暮れ前に訪れるとまず、青と白の眩しいほどのコントラストに目を奪われます。そのうちに徐々に太陽が沈み始め、夕陽がモスクを優しく照らしていきます。オレンジ色に染まるタイルや、モスク内からはステンドグラス越しに見える夕陽を楽しめる時間はわずか。太陽はみるみる間に沈んでしまいます。
<モスクの中からステンドグラス越しに眺める夕陽。>
<モスクが夕陽に染まっていきます。>
徐々に暗くなり完全な闇夜になるまでの色の変化もみどころです。オレンジに青色の絵の具を少しずつ溶かし込んでいくかのような空の色の変化、夜空が薄いブルーから濃紺に変わる間にモスクを照らすライトアップの色味も柔らかに変化していきます。
<空の色が段々と変化して行く様も美しいです。>
<暗くなってくると照明が徐々につき始めます。>
<回廊の明かりが床のタイルに映って昼間とは違った表情を見せ始めます。>
そしてすっかり夜も更けた頃にはモスク全体が美しいブルーに浮き上がります。回廊を照らすゴールド色の明かりとのコントラストは絶好のシャッターチャンス。とても美しい写真が撮れる事請け合いです。回廊からブルーに照らされたモスクを背に撮るポートレート写真はライティング効果なのでしょうか、人をとても綺麗に写す効果があるようで、いつもとてもいい写真が撮れるのでオススメです。
<ブルーにライトアップされ夜景に浮かび上がる姿にはいつも圧倒されます。>
<オススメの撮影スポット。この回廊からモスクを背に。>
<重なるアーチの奥にモスクが。ゴールドとブルーのコントラストも美しい。>
モスク上に浮かび上がるライティングはゆったりとうねる雲をイメージしていて、淡い色合いで表現されています。そしてそれは月の満ち欠けによって明るさ等が日々微妙に変化しているそうです。月はイスラム教にとってとても大切な要素。夜のモスクの神秘的な魅力はそのせいかもしれません。
<淡い色合いのモスクと月。>
回廊のまわりを取り囲む水面に映り込むモスクの姿の美しさにもいつも見蕩れてしまいます。アブダビに遊びにきた家族や友人と共に何度も訪れていますが、その優雅な美しさにはまったく飽きる事がありません。
<鏡のようにモスクの姿が映る水面。>
毎日行われる無料ガイドツアーにも17時からの「夕暮れツアー」がありますので参加されてみてはいかがでしょうか。1度で何倍もモスクの魅力を味わえる夕暮れから夜にかけての時間を是非じっくりと味わってみてください。
(注)モスクに入る際、女性は頭に巻くスカーフと身体のラインを隠せる長袖で長めの丈の羽織物が必要です。(透けないもの。)モスクでレンタルアバヤを借りる事はできますが、身分証を預けたり、人が多いと混雑しますので、ご自分のものを持参される事をおすすめします。(黒いアバヤでなくてもお持ちの洋服やスカーフで代用出来ます。)
シェイク・ザイード・グランドモスク
<開場時間>
土曜日から木曜日/午前9時?午後10時まで
金曜日/午後4時半から午後10時まで
※ラマダン時の金曜日は閉館、その他の日は午前9時から午後2時までの
オープンとなりますのでご注意下さい。
※日本語の音声ガイドを借りる事が出来ます。
<無料ガイドツアー(約45分・英語及びアラビア語のみ)>
日曜日?木曜日/10時、11時、17時
金曜日/17時、19時
土曜日/10時、11時、14時、17時、19時
※予約不要。希望のツアー開始時間の15分前に集合場所に集合。
(集合場所は回廊側の正面入口付近にツアーの看板が出ていましたが
変更になる可能性もありますので探してみてください。)
※ラマダン時のツアーは午前10時と11時の2回のみ。
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長野真弓
- 2012年9月よりアブダビ在住。イラン、サウジアラビア等中東を中心に海外在住暦約10年。イランでペルシャ絨毯にはまり、インテリアと写真と書く事が趣味の主婦。