ポーランドのジュエリーメーカー

2月のバレンタインが過ぎると3月は8日に「女性の日（Dzień Kobietジェン・コビエト）」があります。もとは100年以上前にアメリカはニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモをおこしたのが始まりと言われていますが、最近は政治性はなくなり、ここポーランドでも「女性にプレゼントを贈る日」として定着しています。

ベタなプレゼントが好き（な傾向のある）ポーランド女性。プレゼントに選ばれるのは花や香水、そしてやっぱりプレゼントの定番、アクセサリーが人気です。今回はポーランドでポピュラーな国内のジュエリーメーカーをご紹介しましょう。

まず、ポーランド人に「ポーランドのジュエリーメーカーは？」と聞いてまず名前が出てくる、そしてどこの街のショッピングモールにも店舗が入っているポピュラーなジュエリーメーカーといえば"W.KRUK"と"APART"のふたつでしょう。"W.KRUK"は1840年というかなりの老舗メーカー、"APART"は1977年と比較的新しいですが、それでもポーランドのジュエリー界では歴史のあるメーカーです。どちらもクラシカルで高級感のあるラインナップが多く、ウエディングジュエリーとしてもよく選ばれているようです。

老舗W.KRUK　落ち着いたブラウンとゴールドがお店のイメージカラー

W.KRUK　シンプルで王道のエンゲージメントリング

APART　マリッジリング　ポーランド人に人気なのはゴールド素材。日本で一般的なプラチナを選ぶ人はごく稀で、まず店頭に並んでいないため、特注になります（そして日本よりずっと割高です！）。

W.KRUKのパールジュエリー
パールは実はポーランド人にはそれほど人気がないようです。日本では冠婚葬祭といえば真珠ですが、筆者はポーランドではお葬式の時は真珠は「白」だからタブーの色なのよと義母に言われ、つけるのをやめた経験があります。

クラシカルなイメージの強いふたつのジュエリーメーカーですが、KRUKは老舗にもかかわらず、比較的積極的に新しいデザインを取り入れて発表しているイメージがあります。

W.KRUKのAŻURYシリーズ
デザイナーがカリブ海のグレナダからインスピレーションを受けたデザインだとか。（陰陽のようにも見えますが...笑）
つい先日もハリウッドで活躍するポーランド人女優Alicja Bachleda-Curu?（ハリウッドスター、コリン・ファレルとの間に息子がいる美しい女優さんです）がデザインした蛇をモチーフとしたジュエリーの数々がリリースされたとニュースでやっていました。

もう少しカジュアルなジュエリーメーカーもご紹介しましょう。W.KRUK、APARTと並んでよくモールに店舗が入っているけれど、このふたつよりお手頃な価格帯のものが揃っている"YES"。デザインもカジュアルで、ちょっとしたプレゼントを探すのにいいお店です。

チーズのような形のピアス。値段も3000円以下とお手頃価格。

レザーアクセサリーもポーランドでは人気があります。

" By Dziubeka"のレザーアクセサリー。写真はカラーレザーにシルバーとスワロフスキービーズがミックスされたブレスレットです。
このメーカーは他にもカラフルで大ぶりなカジュアルアクセサリーが揃っています。

ポーランドのアクセサリーは日本のものに比べると大ぶりなものが多い印象があります。ポーランドの女性たちは日本女性に比べると背も高いし、骨格もしっかりしているので派手なデザインや大きめのものがよく似合うのですよね。でももちろん、華奢で繊細なデザインなものもあります。
とくにおすすめなのが" Lilou"のアクセサリー。ここはチャームの形と素材、豊富なカラーと細さの紐やリボンをそれぞれ選んで組み合わせてオリジナルのアクセサリーを作れる、さらに値段がお手頃とあって、若い人を中心に大人気です。特にワルシャワ本店ではいつ行っても店内はいっぱいで、注文したその日に受け取るのはまず無理、というほど。（他都市の店舗はそこまで混雑していません）

ピアニストの友人へのプレゼントに。ピンクゴールドのト音記号のチャームにラズベリーカラーのレザーを合わせて。お値段80PLN（約2400円）也。