デヴィッド・ボウイが住んでいた街ベルリン

ベルリンはドイツ最大の都市。現在ではおよそ350万人近くの人々が住むヨーロッパ最大級の都市です。そんな街には多くの著名人が住んでいました。例えば、現代物理学の父と言われているアルベルト・アインシュタイン。また世界的に映画女優として活躍したマレーネ・ディートリヒはベルリンで生まれています。他にも多くの有名人がベルリンに生まれ、長期で滞在していました。そこで今回紹介したいのは、ベルリンに住んでいた有名人、デヴィッド・ボウイと街の繋がりです。

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イギリス出身のミュージシャン、デヴィッド・ボウイは、1970年代のグラムロックで世界的なヒットを生み出し、以降多くの作品を発表して大きな成功を収めました。40年以上の活動で様々な世代のファンを生み出し、多くの人々に愛されてきました。そんな彼は1976年から1978年の間ベルリンに住み、幾つかの重要な作品を生み出しています。そのためファンにとってはベルリンとデヴィッド・ボウイは切っても切り離せないものになっているのです。

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ベルリンでデヴィッド・ボウイが住んでいたのは、ベルリンの中心部の南西部にあるテンペルホーフ=シェーネベルク地区。ハウプト通り155番に同じくミュージシャンであるイギー・ポップと共に暮らしていました。そんな二人のミュージシャンが住んでいた住宅街にあるごく普通の建物。特別なものが残されているわけではありませんが、世界各地から多くの音楽ファンが訪れる場所となっています。

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多くのファンが心待ちにしていたデヴィッド・ボウイの新しいアルバムが2016年の1月に販売されました。ですが、その矢先に悲しいニュースが飛び込んできました。それは病による彼の死。もちろんそのニュースはドイツでも大々的に報道されました。そして彼と街との繋がりから、ベルリンの市長が市の公式ホームページに「ベルリンはデヴィッド・ボウイの死を悲しんでいる」と哀悼の意を書くほど大きな話題となったのです。

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デヴィッド・ボウイの死の直後に彼が住んでいた建物を訪れたところ、その周りには多くの人が集まっていました。人々はただ集まるばかりでなく、花や蝋燭を持ち寄っていました。中にはメッセージを書いた手紙やイラストも。そのため、建物の入口はこうしたもので埋め尽くされていたのです。そして、かつての住まいは多くのファンが悲しみを表す、その思いを共有する場所になっていました。

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デヴィッド・ボウイの死から一ヶ月経った今では、こうした騒ぎも落ち着きつつあります。でも建物の入り口には変わらずに花が手向けられ、今も多くのファンが訪れていること気付かせてくれます。それ以外にデヴィッド・ボウイとの繋がりを感じさせるものは無くても、音楽ファンにとって特別な場所であることには変わらないのです。そして、これからもハウプト通り155番は音楽ファンの聖地として、人々を惹きつけるに違いないでしょう。

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K.Hayashi

大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。

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