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上海のタクシーはつかまりにくい!?
上海の交通手段のなかでも利用頻度が高いタクシー。日本に比べると料金も安く気軽に乗れるので、上海在住の私たちもよく利用します。
しかし最近は、何だかタクシーつかまりにくいなぁと感じることが多くなってきました。これにはタクシー配車アプリの存在が関係しているんじゃないかと思います。タクシー配車アプリは上海では必携のスマホアプリで、多くの人が利用しています。自分の現在地を登録して行先を入力すると、その情報が周辺にいるタクシーに通知され、応答してくれたドライバーから直接電話がかかってくる仕組みです。
それでもなかなかつかまらないときは、「小費」つまりチップを支払うことを知らせると、来てくれたりします。
このアプリで呼び出されたタクシーは、乗客が待っている場所へ移動するので、たとえ空車でも流しではつかまえられないのです。アプリを利用している人が多くなればなるほど、流しで拾える確率が低くなる、というわけです。(ランプ表示が「空車」ではなく「電調」となっていたら、配車中という意味です。)
では、アプリを使わずに流しのタクシーを拾うのは難しいのでしょうか。
朝夕の通勤ラッシュや雨の日、金曜の夜以外なら、たいていはつかまります。ただ、大きな交差点では車の乗降が難しいので、交差点から少し外れた場所で待つのがおすすめです。
確実さを狙うのであれば、ホテルや大きなショッピングモールのタクシー乗り場を利用するのがいいですね。表示もわかりやすいです。(中国語でタクシーは「出租車」です) ちなみに、スーツケースを持っているとわざわざタクシーの方から停まってくれることがあります。時には反対車線からUターンして来てくれることも。近距離より空港のほうが長距離で稼げますからね。中には「また空港行くときは連絡してね」と連絡先を教えてくれる運転手もいます。
タクシーアプリ以外にも「Uber」という配車アプリの存在も大きくなっています。アメリカ発のシステムらしいのですが、ここ上海でもタクシーの数をしのぐくらい増えてきています。一般人が自家用車を使っているので、タクシーに比べると道を知らない、料金は割高、事故に遭ったときの保障がない、等のデメリットがありますが、タクシーよりつかまりやすい、自家用車のため高級車がくることがある(車種も選べたりします)、キャッシュレス、というメリットもあります。これを本業にしている人もいれば、副業としてやっている人もいます。その収入は、タクシー運転手の月収を超える人もいるんだとか。
どちらが良いとは言えないのですが、私はやはり何かあった時のためにとタクシーを選んでしまいます。
そんな上海のタクシーですが、いくつかミニ情報を。
助手席の前に運転手の顔写真と6ケタの番号が記載されたプレートが置いてあるのですが、実はこの番号、運転手登録の順番を示しており、1ケタ目の数字が小さいほど運転手歴が長いということを表しているのです。1ケタ目が0の人は経験が長く、3から始まるとまだ経歴が浅い、と言えます。(30万人が登録しているってことですね)
また、数字の下には星マークが。これは上海市が定めた運転手のランク。5つ星ドライバーには私もまだ会ったことがないのですが、聞くところによると、運転技術のみならず、マナーやサービスも良く、中には観光地のガイディングをしたり、外国語で対応する人もいるんだとか。
また、タクシードライバーが集まる食堂もあります。たいていは路地裏にある小さい食堂が多く、食事時になると周辺にはタクシーがズラっと並ぶのですぐ分かります。きっと安くて美味しいんだろうなあと、いつか入ってみたいと思っています。
タクシーの乗り方や料金についてはガイドブック等で詳しく説明されていると思うので、今回は現地ならではの情報をお届けしました。子どもを連れての移動が多い私には強い味方のタクシー、これからもたくさんお世話になります!
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のじママ・のじパパ
- 上海在住6年目。街歩きと食べることが趣味。独身時代から結婚、出産、子育て生活を上海で満喫しています。ローカルな視点で日々変わる上海の街の様子をお届けします。