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イギリスのこれぞ冬!というアイテムたち
夏時間が終わり、ハロウィンも過ぎ、あとはクリスマスまでまっしぐら!というこの時期。買い物に出かければ、これぞ冬!といえるようなアイテムがどんどん目につくようになりました。
11月にもなれば、ロンドンのスーパーマーケットはクリスマスの関連商品であふれかえっています。お店で購入したものであろうと、人への贈り物はは自分の手でラッピングするのが基本というイギリスでは、包装用のグッズだけでも、膨大な種類と数のアイテムがあるわけです。プレゼント自体に加え、こうしたラッピングペーパーやバッグ、リボンやタグといった装飾用グッズ、そしてクリスマスカードにクリスマスクラッカーと、本当に毎年この時期は出費がかさみます(涙)。
そしてもちろん、クリスマスといえばこれ!という食べ物もたくさんあります。
まずはその中でも代表選手、ミンスパイとクリスマスプディング。どちらもクリスマスの伝統的なお菓子で、ミンスパイはレーズンなどドライフルーツの「ミンス(=ひき肉)」を中に入れた、サクサクのパイ。少し温めていただきます。クリスマスプディングは、同じくドライフルーツを使用し、それらをラム酒やブランデー、パン粉に牛脂、香辛料などと混ぜ合わせて一晩寝かせ、それを何時間もかけて蒸しあげるという、なんとも手間ひまがかかる濃厚なデザート。しっとりとして、モチモチ感のあるフルーツケーキとでも言ったところでしょうか。とにかくリッチな味で、大人向けのテイストです。この二つのデザートが店頭に並び始めると、今年ももう終わりが近づいてきたなあ、と途端に思います。
お次は同じくクリスマスの定番、パンドーロとパネトーネ。
どちらもイタリアの銘菓ですが、イギリスのクリスマスにもすっかり浸透しています。上の写真は大手スーパー、セインズベリーズ・ブランドのものですが、こうした大手スーパーやデパートがそれぞれ自社ブランド商品を提供しているほか、BBCや有名シェフのレシピサイトでも、さまざまな作り方が公開されています。
ちょっと変わって、こちらは冬に大活躍する飲み物、「オバルティン(Ovaltine)」。
麦芽飲料で、日本でも昔からある、ネスレ社のミロと同じようなものと考えていただければ分かりやすいかと思います。粉末状のオバルティンを温かいミルク(オリジナル)かお湯(ライト)に混ぜるだけで、お手軽に鉄分やビタミン(A、C、B6、B12)などが補給できる健康ドリンクです。体がとても温まることから、冬の寒い夜、寝る前にオバルティンを一杯、というイギリス人も多いようです。上の写真では、秋から冬にかけて楽しめる柿、栗と並べてみました。
そして冬に大活躍するのが、上のアイテムたち。まずは写真右のレムシップ(Lemsip)。
イギリスで風邪をひいてしまったら、とにかく、これ!!写真中央下の小袋に入った粉末をマグカップに入れてお湯に混ぜるだけで、解熱鎮痛剤パラセタモール(Paracetamol)の入った、レモン味のドリンクができあがります。こちらでちょっと風邪気味なんて言おうものなら、即座にレムシップをすすめられるのが良くある光景。また写真左のジェイクマンズ(Jakemans)と右上のロケッツ(Lockets)は、どちらも「のど飴」の定番商品です。
最後はチョコレート版アドベントカレンダー!
12月1日から始まって、クリスマスの日まで、毎日ひとつずつ扉を開けていき、中に入っているチョコレートを毎日ひとつずつもらえる、という子供たちが大好きなクリスマスのお約束アイテムです。今回はイギリスの子供文学界を代表するキャラクター、グラッファロ(Gruffalo)のデザインのものを選んでみました。しかもチョコレートの人気ブランド、ソーントンズ(Thorntons)の商品ということで、期待が高まります!アドベントカレンダーも毎年とんでもない種類と数の商品が出回っていますが、そのパッケージもハローキティやらスパイダーマンなどなど、まったくクリスマスやキリスト教に関係ないところで展開されているのです。あまり深く考えず、これもまたクリスマスの風物詩と思って楽しめばオッケーです。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。