映画「三銃士」のロケ地、ウィーンの森にそびえる「リヒテンシュタイン城」

目次

リヒテンシュタイン城とは

ウィーンから南へ45分ほどの距離のところにある、メードリング(Moedling)は、ウィーンの森のハイキングコースが素晴らしい、散策に楽しい場所です。

そんなハイキングがてら、素敵なお城を見つけたので、今日はご紹介させてください。

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遠景からのリヒテンシュタイン城。

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入り口はまるで騎士の物語に出てくるよう。

このお城、なんとあの映画「三銃士」(1993年)のロケ地にもなっていたんです。映画を見直してみたところ、確かに三銃士たちが馬で逃げ出し、後ろで爆発が起きるシーンの背景に、この立派なお城が映っていました。(この映画はオーストリアで大半のロケが行われています。見たことがあるところを探してみても面白いかも!?)

また、この古城は、オーストリアとスイスに挟まれた小国リヒテンシュタインでも知られている、リヒテンシュタイン侯爵家の出身地で、家名の元にもなっている、歴史的お城なんです。

バルコニーからはウィーンまで見渡せ、内部は博物館として公開

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一歩足を踏み入れれば、雰囲気満点!

12世紀にリヒテンシュタイン家の始祖フーゴ・フォン・ペトロネルがこの城を築きました。その際使用された、サンクト・マルガレーテン石切り場のLicht Stein(明るい色の石)を元に、「リヒテンシュタイン家」を名乗ったのが、あの有名なリヒテンシュタイン家の出自と言われています。

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城の内部の様子。中世の騎士の甲冑がよく似合います。

その後13世紀終わりまでこの城はリヒテンシュタイン家の住居となっていた城が、その後別の貴族の手に渡り、17世紀にトルコ軍によって破壊された後、19世紀初頭に再びリヒテンシュタイン家の手に渡り、修復が進められました。

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バルコニーからの景色は最高!ウィーンまで見渡せます。

現在は、リヒテンシュタイン家の出自の城として、内部は博物館として公開されています。

この城はヨーロッパでも数少ない12世紀のロマネスク様式の城塞建築で、城の基礎部分やチャペルに12世紀の様式が残されています。

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<貴重な12世紀ロマネスク様式のチャペル>

ガイドツアーについて

内部はガイドツアーの見学のみ。ガイドツアーは夏場の10時から16時まで毎時。ガイドツアーの他に、演奏会や演劇祭の会場となることも多く、ナイトツアーや子供向けのツアーなど、内部の紹介にも力を入れています。

>公式サイトはこちら

この地域は、ウィーンの森に囲まれた気持ちの良いエリアで、近くにはヨーロッパ最大の地底湖で、リヒテンシュタイン城と同じく「三銃士」のロケ地となったゼーグロッテや、皇太子ルドルフの心中で有名なマイヤーリンクなどの見どころも豊富です。

ぜひ、ウィーン滞在の日帰り旅行に、ウィーンの森満喫コースはいかがでしょうか?

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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