ロンドンにいながら「アジア」を体感できる街、ホワイトチャペル

先日、東ロンドンのホワイトチャペル(Whitechapel)地区の中でも絶大な人気を誇るという、とあるカレー屋さんへ食事に行く機会がありました。

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こちらがこの店イチオシのメニュー、ラムチョップ。辛~い!!!けど、本当に美味でした。

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こうしたカレー店がひしめくホワイトチャペル地区は、何も知らずに訪れると、一瞬自分がどの国にいるのか分からなくなるような異国情緒のただよう街です。

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こちらがこの地区の中心となる通り、その名もホワイトチャペル・ロード。主要鉄道駅であるリバプール・ストリート駅のすぐ東に位置する地域です。地下鉄ディストリクト線のオルドゲート・イースト駅と、すぐ隣のホワイトチャペル駅の二駅からの徒歩圏内に収まるエリアと考えるといいかもしれません。カレー店の激戦地として有名な通り、ブリック・レーンはオルドゲート・イースト駅からすぐです。

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こちらのアルタブ・アリ・パークは、「ホワイトチャペル」という地名の由来となったチャペルが過去にあった場所の跡地にできた公園です。他と比べると、実はホワイトチャペルはあまり治安の良くない地域として認識されています。そのネガティブな印象に貢献?してしまっているのが、19世紀後半に登場した悪名高い連続殺人鬼、「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」! あの切り裂きジャックの犯行の舞台となった場所がここ、ホワイトチャペルなのです。アニメ好きの方は、「劇場版名探偵コナン ベイカー街の亡霊」を見ていただければ、この辺りの話が詳しく紹介されているのでおすすめです!

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ホワイトチャペルには多種多様な民族が住んでいますが、その中心となっているのはバングラデシュ系英国人です。というわけで、この地区全体でイスラム文化色が非常に強くなっています。上の写真はホワイトチャペル・ロード上にあるイースト・ロンドン・モスク。モスクはイスラム教の礼拝堂です。

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街中の人々も当然ムスリム(イスラム教徒)の方が多く、それは男性・女性ともにそのファッションからも一目瞭然です。カラフルな民族衣装ももちろん健在です。ちなみにイギリスで「アジア」と言えば、我々の思う東アジアや東南アジアの国々ではなく、インドやパキスタン、バングラデシュといった日本で言うところの南アジアのこと。アジア人(Asian)という言葉も同様ですので、注意が必要です。

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屋台風の店先で、気軽に「アジア料理」のテイクアウェイも楽しむことができます(Take away=「お持ち帰り」。Take outはアメリカ英語)。また、ホワイトチャペルの街中で見かける外国語はほぼベンガル語です。

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地下鉄・オーバーグラウンドのホワイトチャペル駅の前にはずーっとマーケットが続いていて、こちらでもバングラデシュ文化を垣間見ることができます。道を挟んでマーケットの向こう側に見えるのは、ロイヤル・ロンドン・ホスピタルの旧館。こうしたイギリスっぽい建物とアジア文化という、雑多な要素が混在しているのがホワイトチャペルの魅力です。ただし、この地区を訪れる場合はいつも以上にスリやひったくりに気をつけてください!

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音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。

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