公開日:
最終更新日:
中国・北京の歩き方-前門大街散策のススメ
中国・北京の旬でレアな現地情報とは別に、実際に中国・北京においでになろうとする方々に中国・北京の歩き方をご紹介する「中国・北京の歩き方今回は「前門大街散策のススメ」です。
特に初北京の方であれば、自由行動等の折は前門大街に行くのが一番手っ取り早くて満足度も高いことでしょう。なぜなら前門大街こそが、市中心-天安門の隣-にありながら通常のベタな観光スポットからは外れている、いわば隠れ観光スポットの一つだからです。天安門から徒歩で行くことができ、仮にホテルからであっても恐らく地下鉄に乗って数駅で前門大街に行けます。
この前門大街、もともとは北京の門前に当たるエリアが北京五輪を機に全面改装整備され、いわば外人観光客にやさしい観光スポットとなったもの。ところがパッケージツアーの北京観光等ではなぜか全く無視されているか、食事をするだけのチラ見程度でおしまいな非主流観光スポットなのです... まあ天安門広場や故宮等の主要観光スポットが目白押しなエリアの中にあっては単なるショッピングモールに過ぎず、散策と言っても中国人にとって大いに意味のある「中華老字号」(中国国内の優良老舗店の意)からオリンピック観光客を大いに意識したと思われる世界的なブランド店、さらには改装以前から存在していた中華雑貨街と、日本人好みのコースをやや組みにくい?というそれなりもっともな理由もあるのかもしれません。でもそうであれば、初北京の方であればなおさら、ご自身で半日または丸一日かけてゆっくりと散策してみるのも一考というわけです。
1.まずは前門大街まで自力で行く:地下鉄2号線に乗って前門(大街)で降りれば南側が前門大街です。北側にある天安門広場や故宮とは逆の方向になります。ただし、地下鉄の出口をそのまま出ても前門大街には直接入れません。まずは地下道を通って向かいのブロック(方角的には西側)に行き、そこから再度地下道を通ってその向かいのブロック(方角的には南)に出て、それから前門大街のある東側に戻るような形になります。
えーショッピングモールなんてないけど...と東へ東へと歩を進めると、突然前門大街が現れます。右手には中華風の建物になにやら見慣れたロゴが...ってスタバだったりするあたり、外国人観光客への配慮がうかがわれます(中国人、特に北京観光に来るような地方の中国人の大半はコーヒーをあまり飲まないか全然飲まない)。
(前門大街の入り口の中華風の建物が実はスタバだったりするあたり外国人観光客への配慮がうかがわれる)
2.北京の「今」に触れてみる:初北京の皆さんは、スタバ含め見慣れたものからの方がやっぱり入って行きやすいでしょう。たとえばZARAがあったりします。もしかしたら外為の絡みで日本より安いかもしれません。入り口で成龍(ジャッキーチェン)がお出迎えな杜莎夫人蝋像館(MADAME TUSSAUDS)と題する蝋人形館があったりもします。町並みからしてもなんだか日本?香港?みたいと思っていると、あちらからは当当車と呼ばれるトラム(チンチン電車)がやって来たりして、北京の「今」を十分に満喫できるでしょう。
3..北京の「昔」を思い見る:ところどころにさまざまな展示があり、北京また中国の歴史が紹介されています。たとえば北京二鍋頭酒博物館に行けば洪熙皇帝はじめ二鍋頭酒にまつわる展示により当時の生活に思いをはせることができるでしょう。
裏の路地に入れば際限なく広がっているかに見える伝統工芸品の雑貨店で文字通りメイドインチャイナなお土産を買うことも可能です。初北京な皆様におかれましては、「多少銭?」と書いた紙を見せて値段の確認をすることができます(値札はついていないので)。お目当ての品物を見つけたら数件回って「多少銭?」を繰り返し、一番安いところで買えばOK。
(北京二鍋頭酒博物館で洪熙皇帝はじめ二鍋頭酒にまつわる展示により当時の生活に思いをはせつつ伝統工芸品の雑貨店でお土産を買うことも可能)
4.「中華老字号」なお店にとりあえず行ってみる:初北京な方であってもガイドさんや現地の友人がいれば「中華老字号」なレストランで食事も可能です。
一番有名なのは全聚徳(北京前門本店)というカオヤーつまり北京ダック専門店ですが恐らく激混みなので、そんな時は他の レストランを探すことができます。食事の後は他の北京きっての「中華老字号」なお店でチャイナドール(唐人形)を見たり等、つれづれなるままに中国人旅行者になりきるのもまたいいでしょう。
((北京ダック専門店の全聚徳等で食事の後は他の北京きっての「中華老字号」なお店でチャイナドール等を見たりするのもまたいい)
Ranking中国記事ランキング
-
ぺきんせいかつ
- IT屋として中国・北京に長期出張中。結果、ライター業や現地コーディネーター業がいつの間にか生業に。現地にいないと分からない中国人視点から見た中国の真相を、日本の皆さんにお届け中。