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ロンドンの街中でひつじのショーンを探せ!
今、ロンドンの街中のあちこちに、「ひつじのショーン」が出没中です!
ショーンは、日本でも人気の高いクレイアニメ映画、『ウォレスとグルミット』シリーズの1作品に登場していた羊のキャラクター。その後、ショーンを主人公とした「ひつじのショーン(Shaun the Sheep)」というTVアニメシリーズも生まれ、イギリスを代表する世界的な人気キャラクターとなっています。
そして今年、2015年は映画版もお披露目となったショーン、満を持して(?)、ロンドンとブリストルの2都市を拠点した一大チャリティ・イベントを開催することとなりました。そのイベントとは、題して「Shaun in the City」。街中にちらばるショーンの銅像をめぐる、アート散策というわけです。現在はその第一段階として、3月28日から5月25日までロンドン編が開催中!こんな公式マップや公式ウェブサイト(http://shauninthecity.org.uk)、アプリを参考にしつつ、多くの人が「ショーン探し」を楽しんでいます。
たとえば、こちらはレスター・スクエアに2匹並んで登場したショーンたち。
それぞれのショーンにはスポンサーがついており、さまざまなアーティストたちがデザインを手がけています。一番上の写真の黄緑のショーンはピカデリー・サーカス付近に置かれたものですが、英国で大人気の絵本、「The Gruffalo(邦題:もりでいちばんつよいのは?)」の絵を担当したイラストレーター、アクセル・シェフラーのデザインで、側面にはそのキャラクター、「グラッファロー」があしらわれていました。また、カナリー・ワーフにあるショーンはサンリオのデザインで、「ハロー・キティ仕様」なのだとか!登場しているすべてのショーンの顔は、公式サイトのこちらのページで見ることができます。
http://shauninthecity.org.uk/shauns?location=london
ショーンは屋外だけでなく、建物の中にいることもあります。上はピカデリー・サーカスにある観光スポット、「Ripley's Believe It or Not」のエントランスに置かれたショーン。なぜかあやしいロボットの隣に並んでいました。
こちらはバッキンガム宮殿からまっすぐにのびた赤い道、ザ・マルの終点付近。英国の公的な国際文化交流機関、ブリティッシュ・カウンシルの本部前に置かれたショーンです。2015年はイギリスとメキシコの友好を祝う1年とのことで、このショーンもメキシコ出身のアーティストがデザインしています。ちなみに、ブリティッシュ・カウンシルでは現在、アニメ「ひつじのショーン」に登場するキャラクター、「こひつじのティミー」と一緒に学べる子供向け英語学習アプリも提供中です。
加えて、ショーンとティミーは、英国政府の展開している「GREATキャンペーン」の広告にも登場しているのです。ショーン・ファミリー、今や英国の「顔」として、大活躍ですね!
そして最後に、トラファルガー広場の目の前にある、その名も「ネルソン」と名づけられたショーン!ネルソン提督の像の下で、地元の人々や観光客たちに愛されています。
ショーンをめぐるイベントのロンドン編終了後は、7月6日~8月31日の日程でブリストル編が始まります。その後、10月8日には、登場した120体のショーンの銅像たちを競売にかけるチャリティ・オークションが予定されています。その収益金は英国内で病に苦しむ子供たちを救う病院や医療機関に対する募金として使われることになるのです。そのオークションが行われる前の9月中には、ブリストルとロンドンでそれぞれ、ショーンたちの展示が行われることになっています。ロンドンでは9月24日~27日、コヴェント・ガーデンのピアッツァに120体のショーンが集結するとのことですので、どうぞお見逃し無く!
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。