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イギリス・ロンドンのバスの乗り方教えて!
イギリス乗り物シリーズ最終回は、バスの乗り方についてです。
>イギリスの鉄道の乗り方についてはこちらをご覧ください!
>イギリスの地下鉄の乗り方についてはこちらをご覧ください!
最初に覚えておきたいのが、ロンドン・バスでは2014年7月をもって、すべての車両で現金による運賃の支払いができなくなったということ。
運賃は今、共通ICカードのオイスターカード(oyster)か、非接触型ICカード(クレジットカード、キャッシュカード)でのみ支払いが可能です。
バスに乗る前に、地下鉄の駅やオンラインでオイスターを購入しておくか、忘れずに非接触型ICカード(コンタクトレス・カード)を持参するようにしましょう。
オイスターの購入に関する詳細は、本ブログの2つ前の回、「イギリス・ロンドンの地下鉄の乗り方教えて!」でご紹介しています。
乗車の際は、カードをバスの乗車口の目の前、運転席横に設置された、地下鉄のものと同じ黄色いカードリーダーに「ピッ!」というまでタッチします。
地下鉄のほとんどの駅では、駅の構内や駅を出てすぐのところに、駅付近の地図と、そこから利用できるバスの情報を掲載した看板があります。
利用したいバスのルート番号を把握していても、乗り場が分からないといった場合には、こうしたマップで先に確認してから移動するとよいでしょう。
バス停はアルファベットでコード表示がされており、「X番のバスY方面行きはZ乗り場」といった情報を地図で確認することができます。
こちらが実際のバス停の表示です。
バス停ごとに設定されている乗り場コード(上の写真では「H」)、バス停の名前、ここに停車するバスが向かう方角(towards~=~方面行き)、停車するバスのルート番号が分かりやすく表示されています。
付近にバス停が複数ある場合は、自分のバスの番号が表示されているか、そして正しい方角のバス停にいるかどうかを必ずチェック!
バスが来たら、乗りますという意思表示でバスに向かって手を上げます。
バス前面と側面にあるルート番号、行き先を確認してから乗り込んでください。
まれにルートの終点までは行かないバスだったり、工事などの理由で迂回があったりします。
乗車時の行先表示や、乗車中のアナウンスにはしっかり注意を配っておきましょう。
こうした情報はバス車内の電光掲示板にも表示されます。
バス到着までの目安時間を示す電光掲示板が設置されているバス停も多くあります。
が、この掲示板の情報は常に正確というわけではないので、注意が必要です。
たとえば、到着まであと1分とか、はたまたdue(まもなく到着予定)という表示が出てから、何分も待たされるなんていうことが、ザラにあるのです。
また、表示されていたバスの情報が突然消えたり、表示よりも随分早めに到着したり!
掲示板の情報は、あくまでも参考と思っていた方が無難かもしれません。
それでも昔よりはかなり、精度が上がってきているとは思うのですが!
通常のバスでは、前乗り後降りのパターンです。
ただし後部がオープンデッキ型の、通称ルートマスターでは、前からの乗車に加え、ほとんどの場合、開け放しになっている後部の乗車口から乗り込むこともできます。
この場合でも、乗車口のすぐ前、上の階へと上る階段の登り口のところに黄色いカードリーダーが設置されています。
一緒に乗車している車掌さんが、きちんと乗車賃を払ったかどうか、つまりオイスターやICカードをちゃんとカードリーダーにあてたかどうか、確認しにやってくることもあります。
二階建てバスの上の階は、こんな感じ。
二階へ上がる階段は意外と急なので、運転中の上り下りには十分気をつけて。
上からの眺めは高さもあって、なかなかのもの!
降りるときは日本のバスと同じように、STOPボタンを押して運転手に知らせます。
特に上の階から降りて行くときは降車が間に合わない!と焦ってしまうかもしれませんが、あわてず、もしドアが閉まってしまいそうになっても「I'm getting off!」と叫べば、万が一ドアが閉まっても運転手さんが開けてくれます。
実際に乗客が、「Driver, please!」などと叫んでいる光景には、頻繁に遭遇できます。
最後に余談をひとつ。
バスの車体に付けられたルート番号や行先表示では、通常の黒地に黄色い文字という表示に加え、最近では黒地に白文字の表示も多く見られるようになってきました。
これはロンドン交通局が新たな表示法を採用したためで、より識別しやすい色の組み合わせである黒地に白のパターンに徐々に移行していくとのこと。
新たな車体が登場する際には白文字を使っているとのことで、一時期は特に新しいルートマスターの車体で白文字表示が断然多かったのですが、最近では通常のバスの車体でも白文字がよく見られるようになりました。
白文字のバスを目撃したら、新しい車体なんだなー、と思ってくださいね。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。