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世界一住みやすい都市メルボルンへ<ブライトンビーチ編>
シドニーと言えばオペラハウスにハーバーブリッジが当たり前。
メルボルンと言えば、それはフリンダースストリート駅が象徴されるのですが、もう一つ隠れたメルボルンのシンボルになっているのが、ブライトンビーチなのです。
ブライトンという地名はイギリスにもあるのですが、このメルボルン近郊のブライトンという地名は1840年にそのままイギリスから来たものだそうです。記録が定かじゃないとのことですが、元々このビーチハウス(Bathing boxesやBeach houseと呼ばれています)は世界恐慌前に100から200はあったそうです。世界恐慌で職を失った人たちを助けるためにも、ブライトンのカウンシル(役所)がこのビーチハウスの移動を決定し、それによって数年間の雇用を生み出したとされています。
その後今の場所に落ち着き、今は彩り鮮やかな82のビーチハウスが並んでいます。
誰がペイントをしているのかは不明ですが、持ち主の趣味なのか、本当にいろいろな個性が出ているので、歩きながら思わず自分好みを探してしまってました。
やっぱり、日本人だからでしょうか?この葛飾北斎からイメージされている波のビーチハウスも素敵です。
ほとんどの扉が閉まった状態だったので、中がどうなっているのか気になっていると、オーナーさんがたまたま来ていたのか、鍵を開けて中を開放していました。もちろん、中は空っぽなので、自分たちでソファを購入したり、ビーチ用品を収納したりするそうです。聞こえは悪いですがビーチハウスは海の小屋という風に思ってもらったら分かりやすいですね。いつも海に来るたびに、椅子や日よけのテントなどを持ってくるのも大変なので、こちらの小屋に収納しておくというイメージです。
時期によってレンタルなのかなと疑問に思っていたので、調べてみると、そのお値段、2008年時の価格でなんと$200,000!!!単純に100円計算してしまうと2000万円です!!!!さすがはお金持ちエリアですが、桁の違いにびっくりしました・・・日本であれば、場所によってはマンションが買えそうな額ですが、こちらはトイレ設備もないビーチハウスの購入額となります。そして、購入後もしっかりカウンシル(役所)に年間費用を納めなければいけないという、所有しているだけでもお金がかかる代物です。
購入するかしないかは別として、静かなビーチに建ち並ぶカラフルなビーチハウスたちはメルボルンのシンボルであることは間違いなし。ただ何もせずにここで座っているだけでもとても心地よくて、ゆっくりと流れる時間を堪能できるはず。
ブライトンビーチ
http://www.travelvictoria.com.au/brighton/
メルボルンシティから電車で30分くらいで着くので、日帰りで行くのがおススメです。
目で楽しませてくれるアートな街メルボルン、2週間の滞在でもとても楽しくて、「旅行で訪れたい都市」ではなく、「住みやすい都市」に選ばれるのがなんだかわかってきました。もちろん他の面での良さはたくさんあるにしろ、芸術やアートという観点でみるとたまらない街なのかもしれないですね。絵になるメルボルン。また、ここに戻ってきたいと思う街でした。
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KAORI
- 2007年よりオーストラリア移住。半年間のバックパッカーハネムーンで東南アジア・インド・トルコ・東ヨーロッパ14か国の旅を終え、再びオーストラリアへ。教育業界で世界各国の生徒さんや留学エージェントさんとお仕事する1児の母。