ローマから２時間ほどに位置する、『天空の城』の名を持つ「チヴィタ・ディ・バニョレージョ (Civita di Bagnoregio)」をご存知でしょうか。

断崖絶壁の上に立つその街並みは、雲が厚い日にはまさに天空の城のように、その姿が幻想的に浮かび上がります。

実はこのチヴィタ、火山活動による周囲の陥没によって生まれた独特の地形で、今もなお、雨風の侵食を受け続けています。不便な絶壁の街からは住民が減り続け、現在は数世帯しか生活をしていません。

そんな背景から『死にゆく街』、『滅びゆく街』などとも呼ばれるチヴィタですが、いざ訪れるとその神秘的な雰囲気と中世の面影残る美しい街並みに魅了されます。現在はその幻想的な姿を一目見ようと、観光客が増え続けています。

可愛らしい石造りの家々、クリーム色の街並みに草花が色を添えています。天空の城のあの名画を彷彿とさせるその絶景をぜひ、その目でお楽しみ下さい。

（レポーター：ゆちゃん）