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何もない砂漠。ナミビアのナミブ砂漠で悠久の時の流れを感じる。
「親父の背中は大きい」とはよくいったものだ。この親父さんの背中と言ったら...と愚痴をこぼしたくなる。汗が滴り落ちる。ここはナミビアにあるナミブ砂漠の中でも最大級の高さを誇る砂丘「ビッグダディ」のちょうど背中に当たる尾根の上。その高さは300m~350m。もちろん砂丘だから大きさは変化しているようだ。
進めども進めども砂に足を取られ前に進めない。砂丘の砂はきめ細かい。赤茶けたこの砂は海からの湿った風により酸化した、簡単にいうと錆びた色だそうだ。特に朝方は赤茶けた砂丘が連なる幻想的な姿を見せてくれる。
頂上が近づくにつれ、砂漠が延々に続いている事が分かる。その広さは5万平米、南北の長さは1,300キロに及ぶというから、この景色は納得できる。右手にはデッドフレイと呼ばれる白い窪地が見える。デッドフレイは1,000年前は沼地だったが、今では完全に干上がり、白くひび割れた大地になっている。その中の無数に立つ枯れ木が、空に枝を広げ、永遠に訪れない雨の到来を待つかの様だ。
さあ、頂上に辿り着く。風が気持ち良い。「ナミブ」は何もないという意味だそうだが、世界最古と言われる8,000万年の歴史が存在している。その歴史が作り上げた巨大な砂丘で、その悠久の時の流れに足を踏み入れる事が出来た気がした。
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世界の絶景編集部
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