こんにちは。今回はスペインを代表する美しい景色が魅力の古都トレドをご紹介します。首都マドリードから列車で約40分弱というアクセスの良さのトレドの街は、「もしスペインで1日しかないなら、迷わずトレドへ行け」という言葉が有名なほど、訪れる人の心を捉えます。

旧市街に一歩足を踏み入れると、まるで中世ヨーロッパの世界に入り込んだかのような感覚に！古い由緒ある建築物と石畳の道路、迷路のように入り組んだ路地は、16世紀で時が止まってしまったかのような情緒溢れる街並みです。

また、トレドの魅力は旧市街を歩くだけではありません。橋を渡って街を囲むように流れるタホ川の対岸へ行き丘の方へ登っていくと、美しいトレド旧市街の全景が見えてきます。16世紀の画家エル･グレコの愛した風景で、彼は生涯の37年間をこの街で過ごし「トレド眺望」他トレドの街を描いたたくさんの名画を残しています。

この全景を見渡すのにベストスポットなのが「パラドール・デ・トレド」です。パラドールとは、かつての古城や貴族の邸宅、由緒ある修道院を一流ホテルとして整備したスペイン国営のホテルで、歴史ある建造物に宿泊できることで人気となっています。ちょうど旧市街全体を見下ろせる場所に位置し、展望台のような絶景レストランも併設されています。パラドールから見渡すトレド旧市街の眺めは本当に素晴らしく、時を忘れて見入ってしまいます。宿泊しない方でも、このレストランにランチやカフェで訪れることも可能です。

また夕焼けから、暗がりの旧市街にオレンジの明かりが一面に広がるトレドの夜景もまた格別です。時間が許すならこちらで一泊して、絶景を眺めながらのんびりとディナーを楽しむのもおすすめですよ。

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文：南まい