中欧2(五感で味わう旅)

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▲ハンガリー「ブダペスト」
 悠々と流れるドナウ川の両岸に佇む町並みは「ドナウの真珠」と称されています。

野際 それでは、それぞれの国の"特徴と魅力"をお聞かせください。

勝田さん ヨーロッパで唯一アジア系民族の国ハンガリーの大きな魅力は「五感を満たす国」ということでしょう。まず周りの国と最も違うのは『温泉文化』が根付いているということ。これは訪れる人の肌の感覚を十分満たしてくれます。

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▲ハンガリー「ブダペスト/セーチェニ温泉」
 ブダペストは、100ヶ所近くから温泉が湧く世界有数の温泉都市。オスマントルコ時代からの共同浴場が市内に散在しています。

「見る」という意味では、19世紀末頃の、『ハンガリアン・アールヌーボー』という独特の建築様式は一見の価値ありですよ。「味覚」「嗅覚」ですが、ハンガリーは料理に『パプリカ』を使うのが特徴なんです。また、世界遺産になった『トカイの貴腐ワイン』は、ぜひ一度飲んでいただきたい!

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▲トカイの貴腐ワイン/イメージ

「聞く」は、遊牧民であったロマ族が奏でる独特の旋律『ハンガリアン・ジプシー音楽』が情緒的で素晴らしいんです。クラシック界にも影響を与えたという旋律を、ぜひ一度聴いてみてください。

吉田さん チェコは幸運にも、第二次世界大戦の被害をあまり受けていないので、「プラハ」は特に中世の建物がそのまま残っています。また「ゴシック」や「ルネッサンス」などの古いものもあれば、モダンな「アールヌーボー」やパリ発祥の「キュビズム」の建物なんかはパリより多いんです。

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▲チェコ「チェスキー・クロムルフ歴史地区」
 深い森と悠然と流れるブルタバ川に抱かれるように佇む、中世のたたずまいを残した美しい街です。

それから忘れてならないのがビール!大ジョッキで200円位という安さも魅力ですが、味が日本人好みなんです。というのも日本のビールは「ピルスナー」製法が使われていますが、日本のメーカーはほとんど、苦味を作るホップをチェコから輸入しているんです。

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伊東さん オーストリアは、それぞれの街がとても個性的で、人も街並みも文化も、街ごとに異なっています。例えば「ウィーン」は首都としての機能もありますが、少し郊外に行くだけで、ぶどう畑が広がっている自然豊かな都市なんです。

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▲ぶどう畑(写真提供:オーストリア政府観光局/Wiesenhofer)

それと、やはりホスピタリティの質の高さですね。ウィーンが「世界生活環境ランキング」で「最も住み心地の良い都市」の『6年連続世界1位(マーサー世界生活環境調査)』に選ばれていることからも、それがよくわかりますよね。

また、ウィーンの「カフェハウス文化」も、ぜひ堪能して欲しいですね。ウィーンの人は本当にカフェを大切にしていて、カフェを訪れれば、地元の人の暮らしに触れることができます。

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▲ユネスコ無形文化遺産に登録されているウィーンのカフェハウス文化。ゆったりとした時間が流れるます。伝統的な雰囲気の中での優雅なカフェタイムは、至福のひとときです。(写真提供:オーストリア政府観光局/Peter Burgstaller)

吉田さん チェコには、カフカやアインシュタインが愛したカフェがあるんですよ!中欧ってそれぞれの国の特徴もありますが、似ているところも多いですよね。

>>>続き「中欧3(華やぐ冬の中欧へ!)」はコチラから

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