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なまはげ通になってきました!~なまはげの郷・男鹿半島
なまはげと言えば「泣く子はいねがぁ~!!」と言いながら包丁を持って歩き回る姿を思い浮かべる方が多いと思いますが、なまはげのことをよく知る人は少ないと思います。
私もその中の一人でしたが、今回の旅でなまはげのことを深く知ることができましたので、みなさんにご紹介したいと思います。
大晦日になまはげは現れる!
訪れたのは、男鹿半島の真山神社と隣接する「なまはげ館」、そして「なまはげ伝承館」。
資料館では各地のなまはげのお面やなまはげ変身体験ができ、なまはげ伝承館では実際にこの地区で行われているなまはげの行事を再現する様子を見ることができます。
真山地区のなまはげ伝承館で伝統行事を体験!
大晦日の夜、二匹(?)のなまはげは案内人に導かれ各家を訪れます。
まず、案内人が家に入り、その家の主人になまはげが入っていいかを訪ねます。その年に不幸があったり、出産があった家になまはげは入れません。
主人がなまはげを受け入れることになると「おー!おー!」と唸り声をあげ、なまはげがやってきます。そして思い切り襖を開け、「泣く子はいねがぁ?!怠けてるのはいねがぁ?!」と言いながら家中を歩き回ります。すると、主人がなまはげをなだめて、酒とお膳を出してなまはげをもてなします。
なまはげは酒を振舞われながら「孫はちゃんと勉強しているのか?嫁はしっかり家事をしているのか?」などその家のことを聞いてきます。
それに対して主人は「昨年の大晦日になまはげさんに言われたことをしっかり聞いてよくやっています」といった風にやり取りをして行きます。最後には見学者の周りを歩きながら「しっかり仕事をしているか?」などと聞いて回りながら去って行きます。
私も「パチンコばかりしてないでちゃんと仕事しろ!」と言われました。パチンコはしないですけどね。
なまはげの名前の由来は「なもみ」を「はぐ」
囲炉裏に手を当てて過ごしていると手のひらが赤くなり、それを「なもみ」というそうです。
それがあるということは、仕事もしないで囲炉裏に当たってばかりいるということで、これを剥ぐことが「なまはげ」の名前の由来ということでした。なまはげは包丁やなたを持っているのですが、これはこの「なもみ」を剥ぐためのものだそうです。
とにかく、サボらず真面目に働きなさいという教えなんですね。
ちなみに、なまはげは家に入る時と帰るときにドスドスと大きな足音を立てます。入るときに、7回、そして5回、帰るときには3回シコを踏むそうです。この7、5、3、合計15という数字はとても縁起のいい数字だそうです。
また、なまはげが動き回ると着ている藁の衣装(ケデと言います)から藁が家の中に落ちてしまうのですが、これも縁起のいいものなので、落ちた藁は拾って持ち帰ると良いそうです。
男鹿半島の名物料理も堪能してきました!
男鹿半島の名物料理と言えば「石焼き料理」。
鯛やソイ、海藻など海の幸がたっぷり入った杉製の桶に熱く焼けた石を入れて一気に煮ていく豪快な漁師料理です。磯の香りたっぷりで美味しいです!
男鹿半島の雄大な景色が一望できる「寒風山」は世界三景?
男鹿半島が海に突き出していることがよくわかるビューポイント、寒風山にも行ってきました!
360°の絶景を堪能できる回転展望台からの景色は格別です!そして、この寒風山には「世界三景」の看板が!大正時代の地理学者・志賀重昴がアメリカのグランドキャニオン、ノルウェーのフィヨルドに並ぶ景色と称賛したそうです。
私はグランドキャニオンもフィヨルドも訪れたことがありませんが、寒風山からの景色が絶景なのは間違いありません!
雄大な自然と独自の文化を持つ男鹿半島、みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!
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