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ドイツ・ノイシュヴァンシュタイン城(メルヘン世界の"白鳥城")

記事投稿日:2016/05/13最終更新日:2017/11/27

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四季折々に姿を変える 若き王が思い描いたメルヘン世界の城

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cGNTB/Deutsche Zentrale fur Tourismus e.V.

ドイツのロマンチック街道の起点となるノイシュヴァンシュタイン城は、美しき森と湖を望む高台にそびえ立つ〝白亜の古城〟です。幼い頃に童話やおとぎ話で目にした夢のようなお城の姿そのものであるノイシュヴァンシュタイン城は、19世紀、当時18歳という若さで王位に就いたルートヴィッヒ2世が思い描いた〝夢のお城〟なのです。ルートヴィッヒ2世が幼少期を過ごしたホーエンシュヴァンガウ周辺は、歌劇の作曲家・ワーグナーのオペラ『ローエングリン』ゆかりの地です。彼は幼少期よりワーグナーの描く世界に心酔し、強い憧れを抱いていました。政治もわからないまま即位した若き王は、メルヘンの世界に傾倒していきます。王のファンタジーを実現するために投じられた多額の建築費用は国家財政を圧迫し、王は幽閉され、その後まもなく40歳で逝去します。王がこだわり抜いた絢爛豪華な城に居住したのは、わずか102日。死後は工事も中断し、稀代の名城は未完成のまま、文字通り「夢の跡」として森の中に佇んでいるのです。

ノイシュヴァンシュタイン城の美しさは外観の壮麗さだけではありません。絢爛豪華に設えられた城の内部にも王のメルヘンが詰まっています。彼が実現したかったのは「中世騎士道の世界観」と「ワーグナーの芸術世界」。そこで、城のデザインは建築家ではなく宮廷劇場の舞台装置などを作る芸術家に手がけることとなり、城としての実用性を無視した幻想世界が広がっています。ワーグナーの作品を「私たちの作品」と呼ぶほど、王のワーグナーへの想いは強く、城内はワーグナーのオペラをモチーフとした壁画で埋め尽くされています。そして、中世の伝説を再現するために城内に鍾乳洞さながらの「人工洞窟」を作るこだわりぶり。なかでも「玉座の間」や「歌人の広間」、「謁見の間」の壮麗さは見る者の言葉を失わせるほどです。

ルートヴィッヒ2世が残したこの名城は、森に包まれた立地条件から四季折々のさまざまな物語を紡ぎます。眩いほどの日差しに照らされた『春』。まわりの新緑の中に力強くそびえる『夏』。紅葉とともに過ごす情緒あふれる『秋』。輝く雪化粧を纏う幻想的な『冬』。

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▲冬季は周囲が白銀の世界に染まります。 cGNTB/Merten, Hans Peter

ノイシュヴァンシュタイン城は季節に合わせた表情を持っています。あなたはどの季節のノイシュヴァンシュタイン城が好きですか?自分のお気に入りのノイシュヴァンシュタイン城を見つけに行きませんか?

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空飛ぶ地球儀 編集部
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記事投稿日:2016/05/13最終更新日:2017/11/27

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