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ポーランド(ヴィエリチカ岩塩坑 "地下の塩の世界")

記事投稿日:2016/03/23最終更新日:2017/07/06

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クリスタルの輝きを放つ ヨーロッパ最古の「地底宮殿」

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▲聖キンガ礼拝堂 cポーランド政府観光局/石川みゆき

ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑は、世界で最初にユネスコ世界遺産に登録された場所の一つです(1978年、文化遺産)。はるか2000万年前、ヴィエリチカは海でした。やがて海は陸に囲まれて湖になり、湖が蒸発した後に蓄積した結晶が地下に沈んで大きな岩塩の層ができました。2000万年前の海がヴィエリチカの岩塩になったのです!この「大いなる塩(ヴィエルカ・スル)」が町の名の由来になりました。

ヴィエリチカ岩塩坑は、ヨーロッパ最古の採掘抗の一つで、その歴史は13世紀まで遡ります。その昔、ポーランド王ボレスワフ5世との婚礼のためにやってきたハンガリーの王女キンガ姫が、道中の泉に強い願いをこめて投げた指輪が示した場所がヴィエリチカであり、そこから塩があふれるようになったという伝説があります。その後、ヴィエリチカの岩塩は「白い金」と言われ、何百年もの間、ポーランドの富の源となっていました。

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▲地底湖 cポーランド政府観光局

700年以上にわたる採掘の結果、坑道の総延長は約300km、採掘後にできた空洞の数は2,000以上、また最深部は327 mに達する広大な地下採鉱場が出来上がりました。一般に公開されているのは深さ135mまでの僅かな部分ですが、20以上の部屋や礼拝堂を巡る約3.5 kmの見学ルートが設けられています。見学ルートの各所では採鉱作業の様子の再現や、実際に使われていた梯子やトロッコなどを目にすることができます。神秘的な地底湖や採掘後の空洞を利用して創られた礼拝堂は息をのむような光景です。

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▲岩塩レリーフ「最後の晩餐」 cポーランド政府観光局/石川みゆき

一番の見どころは、深さ約100mにある聖キンガ礼拝堂です。階段、床、祭壇、壁に彫られたレリーフ、シャンデリアなどは、まばゆいクリスタル芸術のようですが、すべて岩塩でできた「塩の彫刻」です。さらに驚くべきは、これらの美しい作品は、芸術家ではなく、坑夫たちが作ったものだということです!彼らは仕事の合間の手遊びとして、あるいは作業の安全を祈って、岩塩から美しい芸術作品を作りました。

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▲岩塩でできたシャンデリア cポーランド政府観光局

見事な装飾をほどこされた礼拝堂、うっとりするような地底湖、残されている採掘場は、700年以上もの岩塩抗の歴史についての想像をかきたてます。ぜひ訪れてみたいですね。

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空飛ぶ地球儀 編集部
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記事投稿日:2016/03/23最終更新日:2017/07/06

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