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スイス(世界の"スイスチョコレート")
チョコレート発展のカギはスイスにあった!? スイスチョコレートの魅力をご紹介!
cSwitzerland Tourism
チョコレートといえば、今や身近なお菓子のひとつ。実は、チョコレートが誰でも楽しめる美味しいお菓子になるまでには、スイスが深く関係していたことをご存知でしょうか。カカオの生産地でもなく、南米やアフリカに植民地も持たなかったスイスが、一体なぜ世界に誇るチョコレート生産国になったのでしょうか!?
チョコレートとスイスの歴史
チョコレートは、中南米で〝テオブロマカカオ(神様の食べ物)〟と珍重されており、大航海時代にヨーロッパへ伝わりました。最初は薬として用いられていましたが、スペインからフランスへ渡った後、贅沢な飲み物として特権階級の間に流行しました。スイスで初めてのチョコレートは、1697年にチューリヒ市長がベルギーの首都・ブリュッセルから持ち込んだものだと言われています。技術革新とともにチョコレート産業は飛躍的に発展し、1750年にはスイス初のチョコレート工場が誕生しました。19世紀には「カイエ」や「リンツ」などチョコレートのパイオニア的ブランドが続々と登場します。その頃、英国人を中心としたヨーロッパ富裕層がスイスにこぞって訪れた観光ブームもあり、またたく間にスイスチョコレートの評判が各国へ広がっていきました。さらに、20世紀初頭には、世界のチョコレート消費の半分をスイス産が占めるほどになりました。
cEngadin St.Moritz
チョコレートの発展を支えたスイス人
チョコレート産業が発展する中で、スイス人は重要な発明をしています。例えば、砂糖とココアパウダーを混ぜ合わせる機械を作ったり、世界で初めてミルクチョコレートを完成させたのもスイス人です。さらには、チョコレートに情熱をかけるスイス人同士が手を組み、それまで歯で噛んでいたチョコレートを舌の上でとろけるほど滑らかで柔らかくすることに成功しています。今では当たり前のチョコレートのイメージが、スイスで誕生していたのですね。
〝メイド・イン・スイス〟のブランド
時代と様々な発明により、昔も今も〝スイスチョコレート〟といえば高品質の証です。世界中に広く知れ渡ったブランドイメージは厳格な規定のもとでしっかりと守られています。現在、スイスチョコレートと呼ぶことができるのは、製造工程のすべてがスイス国内で行われた物だけ。一部の製造工程でも国外で行われた製品は、そのことを包装に表示する必要があります。このように厳重な管理がされているからこそ、安心してスイスチョコレートを楽しむことができるのですね。
この冬はチョコレートを食べる時にスイスを思い出して、美味しく楽しいひと時を過ごしたいものですね。
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