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"お茶の京都"(日本茶800年の歴史散歩)

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記事投稿日:2015/12/15
最終更新日:2017/04/19

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日本茶800年の歴史 ほっと落ち着く和の極み

【元画像】抹茶.jpg
(写真提供:伊藤久右衛門本店・茶房)

皆さんは日頃、お茶を飲まれていますか?近年、日本茶のもつ健康効果や味わい、くつろぎのイメージが見直されています。京都府・山城地域は、茶葉の栽培や製茶技術の工夫を繰り返しながら、抹茶・煎茶・玉露を誕生させ、茶文化を発展させてきました。煎茶の製法を発明した永谷宗円生家や、山なり茶園など独特で美しい茶畑の景観、茶問屋街など、茶葉生産から、日本茶の誕生、発展という約800年の歴史の足跡を、順にたどり、見て、歩いて、味わうことができます。また、毎年10月に行われる「宇治茶まつり」では、宇治橋で清水を汲み上げる「名水汲み上げの儀」や、八十八夜の頃に摘んだ茶葉を茶壺か ら取り出し、汲み上げた水でお茶を淹れる「茶壺口切りの儀」など、当時の風習を今に伝える文化に触れるこ ともできます。「日本茶」は2015年4月に、その歴史的価値・ストーリーが認められ、文化庁より日本遺産第1号に認定されました。

大人のための宇治茶講座

宇治茶の歴史は、鎌倉時代、僧・明恵によって中国から京都の高山寺に茶種が伝えられ、宇治へ広まったと言われています。もともと薬用効果を期待する僧侶の飲物だったのですが、室町時代になると、宇治に「七茗園」や「七名水」と呼ばれる名物茶園・湧水が成立し、織田信長、豊臣秀吉などの庇護を受け、お茶の産地として名声を獲得していきました。

和束町茶畑.JPG
▲石寺の茶園(和束町)

また、宇治で始まった覆下(おおいした)栽培と 呼ばれる方法は宇治独特のもので、茶園全体に葦や藁で覆いによって日光を遮ることで、茶葉の旨味が増します。収穫方法が手摘みで、一芽一芽丁寧に摘み取られた新芽のみを使って製造されていることや、江戸時代には行列をつくり江戸へ徳川将軍家御用達の茶を献上する「お茶壺道中」が毎年行われ、徳川家将軍より「茶の最上は宇治」と称されたことなどから、宇治は天下にその名をはせ高級茶の地位を確立し、宇治の茶摘み見学が流行したのだそうです。次に、宇治茶の中でも代表的な3つのお茶についてご紹介します。

お茶と急須.jpg

抹茶

揉まずに乾燥したてん茶(抹茶の原料)を石臼で挽いて粉状にした茶。都から近いこともあり、豊富で良質な肥料により、緑が濃く鮮やかで、まったりとした旨みの強い日本固有の抹茶ができあがります。

抹茶ぼかし.jpg
(写真提供:京都府茶協同組合)

煎茶

家庭でも楽しまれる日本で一番多く飲まれているお茶。色・香・味ともに優れた日本固有の煎茶は、18世紀、宇治田原湯屋谷の茶農家永谷宗円が、蒸した茶の新芽を焙炉(ほいろ)の上で手で揉み乾燥させる宇治製法(青製煎茶製法)を生み出したのが始まりで日本全国に伝わりました。

煎茶.jpg
(写真提供:京都府茶協同組合)

玉露

直射日光を避ける覆下栽培と宇治製法が結びつき、19世紀前半に宇治で誕生したのが、宇治茶における製茶技術の至高というべき玉露です。ふくよかな香りとまろやかな旨みを持つことから最高級のお茶として親しまれています。

玉露.jpg
(写真提供:京都府茶協同組合)

寺院や観光はもちろん、〝お茶〟を通して和を楽しむ大人の旅も素敵ですね。

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