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秩父を電車で日帰りする場合のおすすめ観光スポットと回り方

東京・池袋から電車でたったの80分ほど。思い立ったら比較的すぐ行けてしまうのが、秩父の魅力です。
山に囲まれた盆地に広がる、豊かな自然と神社仏閣、温泉...と日帰りで訪れるだけでも見どころがたくさん。パワースポットとして名高い三社巡り、絶景と爽快感を味わえる長瀞のライン下り、ピンクの花じゅうたんが広がる芝桜の丘など、秩父はひとつの旅行テーマだけで1日が完結してしまうほど個性的なスポットがそろっています。
本記事では、秩父を電車で日帰りする場合のおすすめ観光スポットと、目的別の回り方を3パターン紹介します。「どこに行けばいいかわからない」という方も、「もう何度も来ている」という秩父リピーターの方も、新しい発見があるはず。ぜひ、次の週末の行き先候補に加えてみてください。
目次
秩父の日帰り観光のポイント、見どころは?
まずは秩父の日帰り観光を楽しむためのポイントを押さえておきましょう。エリアの地理的な特徴や効率的な回り方のコツ、旬の見どころをざっくりとお伝えします。これらを知っているだけで、現地で行動がずっとスムーズになるはずです。
東京・池袋から特急で約80分のアクセスの良さ
秩父観光の大きな魅力のひとつが、都心からのアクセスの良さです。西武池袋線の特急「ラビュー」を使えば、池袋から西武秩父駅まで最短77分で到着します。
特急料金は別途かかります(池袋から西武秩父駅まで乗車券と特急券を合わせて大人1,700円)が、足元まで広がる大きな車窓から変わりゆく山の風景を楽しめるうえ、指定席に座って移動できるのはありがたい点。電車で行って帰ってこられるので、お酒好きなら秩父の地酒やイチローズモルトをいただくなど、アルコールを気にせず過ごせるのも嬉しいポイントです。
エリアは「秩父市街」と「長瀞(ながとろ)」の2つが中心
秩父の観光エリアは、大きく「秩父市街エリア」と「長瀞エリア」の2つに分けられます。秩父市街エリアの中心は秩父鉄道の秩父駅周辺で、秩父神社や羊山公園などが集まっています。長瀞エリアには長瀞岩畳(いわだたみ)やライン下り、宝登山(ほどさん)ロープウェイ、寶登山(ほどさん)神社などがあります。
どちらも秩父鉄道でつながっており、長瀞駅は御花畑駅(西武秩父駅に隣接)から電車で約20分の距離です。
なお、標高約1,100mのパワースポットとして知られる三峯(みつみね)神社も秩父市内にありますが、西武秩父駅からバスで約75分と離れた山中に位置しています。日帰りで三峯神社まで足を延ばすなら、他のスポットとの組み合わせはあまり欲張らないことが肝心です。
日帰りを充実させる3つのポイント
秩父の日帰り旅行を充実させるポイントは、主に3つです。
・スポットを欲張りすぎない
秩父市街から長瀞と三峯神社の両方をまわろうとすると、どうしても移動だけで時間が取られます。「今日は長瀞メイン」「今日は三峯神社をメイン」など、テーマを絞ると満足度が上がります。
・早めに出発する
観光スポットの多くは朝9時頃から動き始めます。池袋を8時前後に出発できると1日をゆったり使えます。人気スポットは午後に混雑することも多いため、午前中に主要なスポットを回っておくと移動や観光がスムーズです。
・季節と旬のイベントを把握する
秩父は季節ごとに見どころが変わります。4月から5月上旬の羊山公園の芝桜まつり、冬の三十槌の氷柱、秋の紅葉と時期によって全く異なる表情を見せてくれます。旅行前に現在の旬を確認しておくと、季節ならではの体験を逃しません。
秩父グルメも見逃せない
秩父には、観光と合わせて楽しみたいご当地グルメも豊富です。豚の厚切りカツを乗せたボリューム満点の「わらじかつ丼」、冷たくてもちもちの食感が夏にたまらない「みそポテト」、そして秩父の山と水に育まれた手打ちそばは、旅の記憶に残る一皿になるはずです。グルメ目当てで昼食のお店を先にリサーチしておくと、スポット巡りの計画も立てやすくなります。
秩父で日帰り観光する場合のおすすめスポット
ここからは、秩父の日帰り観光におすすめのスポットを8つ紹介します。自然、歴史、温泉、アクティビティと、ジャンルもさまざま。すべてをまわるのはさすがに欲張りすぎですが、自分の興味や旅のテーマに合わせてチョイスしてみてください。どのスポットも、日帰りでも十分に満足できる体験が待っています。
1. 秩父駅前
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秩父に着いたら、まず西武秩父駅前のエリアをぐるりと散策してみましょう。
西武秩父駅のすぐ隣には「西武秩父駅前温泉 祭の湯」があり、温泉施設だけでなく、お土産ショップやフードコートも充実しています。また、わらじかつ丼や豚味噌丼、秩父そばといったご当地グルメを気軽に楽しめるフードコート「呑喰処(のみくいどころ) 祭の宴(うたげ)」は、旅の始まりのランチや、帰りの締めにもぴったりの場所です。
お土産を探すなら、秩父鉄道の秩父駅に直結した「じばさん商店」も外せません。秩父地域の約80店・1,200点以上の商品がそろい、食品や地酒から地元作家の工芸品まで、ここでしか手に入らないアイテムが豊富です。帰りの電車に乗る前に立ち寄りやすい場所にあるので、観光の締めくくりにまとめてお土産を買い込むのにも重宝します。
なお、西武秩父駅と秩父鉄道の秩父駅は徒歩で約15分の距離があります。電車の乗り換え時間には余裕を持っておくと安心です。
2. 秩父美術館
秩父鉄道・秩父駅から徒歩約15分の場所にある秩父美術館は、1984(昭和59)年に開館した私設美術館です。
幕末から現代まで約200年間にわたる郷土ゆかりの画家たちの絵画・掛軸を常設展示しており、約1,500点ものコレクションを入れ替えながら紹介しています。「秩父にこんな美術館があったのか」と、地元の人でも驚くほど充実した内容です。
美術館の本館だけでなく、仏教資料館、民俗資料館、ギャラリーも併設されているのも特徴。仏教資料館では、伝・左甚五郎(ひだりじんごろう)作の「風神雷神」木彫像や、世界最古級とも言われる初期仏教の経典「貝葉経(ばいようきょう)」など、国内外の重要な仏教美術品を700点以上展示しています。民俗資料館では秩父地方の農家の生活様式を再現したコーナーや、明治頃の農耕・養蚕・織物などの民具が並び、歴史好きにはたまらない空間となっています。
入館料は大人500円、学生400円と手頃で、骨董品や美術工芸品を販売する「骨董掘り出し長屋」も併設されています。観光の合間にふらっと立ち寄れる規模感で、アートや歴史に興味がある方に特に人気のあるスポットです。火曜日・12月25日~1月4日は休館日なので、訪問前に確認しておきましょう。
【秩父美術館】
- 住所:〒368-0013 埼玉県秩父市永田町7-1
- TEL:0494-23-1177
- FAX:0494-25-2101
- 開館時間:10:00~17:00(最終入館時間:16:00)
- 休館日:毎週火曜日,12月25日~1月4日
- 入館料:大人 500円,学生 400円
- 駐車場:無料(50台)
- 公式サイト:秩父美術館
3. 長瀞岩畳
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長瀞エリアの顔ともいえる観光スポットが、荒川沿いに広がる「長瀞岩畳」です。
大正13年(1924年)に国の名勝・天然記念物に指定されており、約1億年以上の歳月をかけて形成された結晶片岩(けっしょうへんがん)が川底から浮き上がるように露出した、世界でも珍しい地質景観が広がっています。秩父鉄道・長瀞駅から徒歩約5分でアクセスでき、 散策は無料で楽しめます。
その対岸には「秩父赤壁(あかかべ)」と呼ばれる赤みがかった断崖絶壁がそびえ、岩畳との対比が独特の景観を生み出しています。そして、ここを訪れるなら、ぜひ体験したいのが「長瀞ラインくだり」です。船頭さんの巧みな竿さばきと軽快なガイドを聞きながら、岩畳を川の上から見上げるのは格別の爽快感。冬季(1月~2月頃)には、「こたつ舟」が運行されるのも長瀞ならではの楽しみです。
4. 宝登山ロープウェイ
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長瀞岩畳からほど近い宝登山麓(ほどさんふもと)駅から乗り込める宝登山ロープウェイは、標高497mの宝登山山頂駅まで全長832mを約5分で結ぶロープウェイです。
50名乗りのゴンドラが運行されており、往復料金は大人1,200円、小人600円。長瀞駅から山麓駅までは徒歩約15分で、岩畳と組み合わせて半日で楽しめるルートです。
山頂の見どころは、季節ごとに変わる花の絶景です。
12月下旬から2月下旬にかけては約3,000本の蝋梅(ろうばい)が黄色い花を咲かせ、甘い香りに包まれた山頂は冬とは思えない別世界。2月から3月下旬には梅百花園に梅の花が咲き乱れ、5月中旬から6月中旬にはシャクナゲが見頃を迎えるなど、年間を通して花のある風景を堪能できます。
山頂からは、秩父のシンボルである武甲山(ぶこうさん)をはじめ、秩父連山や浅間連山まで見渡せる関東有数のパノラマが広がります。また山頂には寶登山神社の奥宮(おくみや)もあり、参拝も可能。さらに小動物公園も併設されており、子ども連れにも楽しいスポットです。
【宝登山ロープウェイ】
- 住所:〒369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1766-1
- TEL:0494-66-0258,0494-66-3421
- 料金:大人1,200円,小人600円 ※往復料金
- 公式サイト:宝登山ロープウェイ
5. 羊山公園(ひつじやまこうえん)
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秩父のシンボル・武甲山(ぶこうさん)を背景に広がる羊山公園は、春になると一面がピンクに染まる「芝桜の丘」で知られる公園です。
約17,600平方メートルの丘に10品種・40万株以上の芝桜(桜に似た小花を咲かせる多年草)が植えられており、その規模は関東でも有数。西武秩父駅・御花畑駅(芝桜駅)・横瀬駅のいずれからも徒歩約20分でアクセスできます。
芝桜の見頃は例年4月中旬から5月上旬で、2026年の芝桜まつりは4月3日から5月6日の間に開催されました。
「行きは横瀬駅から、帰りは西武秩父駅へ」というルートで歩くと、道中の景色も楽しみながら一方通行でスムーズに回れます。
芝桜の季節以外も、羊山公園は桜や梅など四季折々の花が楽しめる公園として地元に親しまれています。また丘の上からは秩父の山並みが見渡せる眺望スポットもあり、のんびり散策するだけでも気持ちのいい場所です。芝桜まつりの時期は混雑が激しくなるため、開園直後の朝一番に訪れるのがベストです。
6. 日帰り温泉
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観光でたっぷり歩いた体を癒すのにうってつけなのが、秩父・長瀞エリアに点在する日帰り温泉施設です。帰りの電車の前にひと風呂浴びていく、という締め方は日帰り旅行の最高の贅沢のひとつ。電車旅のついでに立ち寄りやすい代表的な温泉施設を3か所紹介しましょう。
1. 西武秩父駅前温泉 祭(まつり)の湯
西武秩父駅を降りたらすぐ目の前にある、駅直結の日帰り温泉施設「祭の湯」。温泉はもちろん、フードコートやお土産ショップも同じ建物内にあるため、観光の締めくくりにまとめて楽しめる利便性の高さが魅力。帰りの電車の時間まで、さっと立ち寄れる手軽さが嬉しい施設です。
2. 秩父湯元 武甲(ぶこう)温泉
秩父のシンボル・武甲山の麓、横瀬川沿いに位置する温泉施設「武甲温泉」。「単純硫黄温泉」の露天風呂やジェットバス、サウナを備えており、美肌の湯として地元でも人気。横瀬駅から徒歩約10分と電車利用でも行きやすく、秩父神社や羊山公園の観光と組み合わせやすいロケーションです。
3. 秩父温泉 満願(まんがん)の湯
奥長瀞渓谷の清流沿いに位置する、自然豊かな雰囲気が魅力の日帰り温泉「満願の湯」。水素イオン濃度(pH)9.5という全国有数の極めて高いアルカリ性の源泉100%のお湯が特徴で、「美人の湯」として有名。渓流と滝を望む露天風呂は特別感があり、少し足を延ばしてでも訪れる価値があります。秩父鉄道・皆野(みなの)駅からバスで約15分。
7. 秩父神社
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秩父鉄道・秩父駅から徒歩約3分に位置する秩父神社は、御鎮座2,100年以上の歴史を誇る秩父地方の総鎮守(そうちんじゅ)です。
三峯神社・寶登山神社とともに「秩父三社」のひとつに数えられ、パワースポットとしても全国から参拝者が訪れます。
最大の見どころは、社殿に施された色鮮やかな彫刻の数々。現在の社殿は1592年に徳川家康が寄進したもので、伝説の名工・左甚五郎(ひだりじんごろう)の作と伝えられる「つなぎの龍」「子宝・子育ての虎」「お元気三猿」などが社殿各所に施されています。
2019年から進められた約400年ぶりの塗り直しが2023年に完了し、現在は江戸時代創建当初の鮮やかな色彩がよみがえった状態で拝観できます。彫刻を探しながら社殿をひと回りするだけでも、十分に楽しめる神社です。
8. 三峯(みつみね)神社
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標高約1,100mの山中に鎮座する三峯神社も、関東屈指のパワースポットとして全国から参拝者が訪れる神社です。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が創建したと伝えられ、約1,900年以上の歴史を誇ります。西武秩父駅からバスで約75分と距離がありますが、それだけの価値がある特別な場所です。
オオカミを神の使いとして祀っているのが大きな特徴で、境内各所に狼像が並ぶ独特の雰囲気が漂います。
1691年建立の隨神門(ずいしんもん)、総漆塗り・極彩色の本殿・拝殿、樹齢約800年のご神木、そして奥秩父の山々を一望できる遥拝殿(ようはいでん)と、見どころが凝縮されています。月ごとに色が変わる人気のお守り「氣守(きまもり)」も、ぜひ手に入れておきたい一品。バスの本数が限られているため、出発前に必ず時刻表を確認しておきましょう。
秩父の日帰り観光におすすめの回り方
秩父の見どころは広いエリアに点在しているため、何を目的にするかによって回り方が大きく変わります。ここでは目的別に3つのモデルコースを紹介します。すべてのコースは電車・バスだけで完結できるので、車がなくてもOK。これらを参考に自分に合った日帰り旅を計画してみてください。
秩父三社を巡る日帰りコース
秩父神社・寶登山神社・三峯神社の「秩父三社」をすべて電車とバスで1日で回る、欲張りなパワースポット巡りコースです。三峯神社行きのバスは1時間に1本程度のため、まず池袋を7時前後に出発して西武秩父駅に8時半頃到着し、始発のバスに乗り込むのが鉄則です。
三峯神社を参拝・散策したら、12時台か14時台のバスで西武秩父駅へ戻ります。その後、徒歩約15分の秩父神社を参拝し、御花畑駅から秩父鉄道で長瀞駅へ。徒歩約10~15分の寶登山神社を参拝して、三社制覇となります。
全行程で8~9時間かかるため、昼食は移動の合間に手早く済ませるか、お弁当を持参するのが安心。入念な下調べと時刻表の確認が、このコースを無事に回るカギです。
長瀞のライン下りを楽しむコース
長瀞エリアをメインに、ライン下りと岩畳、宝登山ロープウェイをセットにしたコースです。アクセスがコンパクトにまとまっており、三社巡りコースに比べてスケジュールに余裕が生まれるのが強み。のんびり景色を楽しみながら過ごしたい方に最適です。
池袋を8時前後に出発し、御花畑駅から秩父鉄道に乗り換えて長瀞駅へ。駅から徒歩1分の「長瀞ラインくだり本部」で受付を済ませ、午前中のうちにライン下りを楽しみましょう。所要時間は約30分から1時間程度です。
ライン下りの後は、長瀞岩畳を散策しながら昼食をとり、午後は宝登山ロープウェイへ。山頂からの眺望と季節の花を楽しんだら、麓の寶登山神社の参拝もぜひ組み込んでみてください。長瀞駅周辺には川魚料理やかき氷など、ご当地グルメのお店も充実しています。
羊山公園の芝桜を楽しむコース
4月中旬から5月上旬に秩父を訪れるなら、芝桜の丘を目当てにしたこのコースが断然おすすめです。一面ピンクに染まる丘の絶景はSNSでも話題を集めており、シーズン中は多くの観光客が訪れます。混雑を避けるためにも、開園直後の朝一番を狙って早めに出発しましょう。
池袋を7時台に出発し、西武秩父駅に9時前後に到着したら、まず羊山公園へ。西武秩父駅から徒歩約20分、または芝桜まつり期間中は臨時バスも運行されます。芝桜の丘をたっぷり散策したら、秩父駅周辺へ移動して名物のわらじかつ丼で昼食を。午後は徒歩約5分の秩父神社も参拝すれば、色鮮やかな彫刻をじっくり鑑賞できます。
時間に余裕があれば、御花畑駅から秩父鉄道で長瀞へ足を延ばし、岩畳の散策を加えるのもいいでしょう。
日帰りでも大満足!秩父の旅をぜひ楽しんで
都心から気軽に行けるところにあり、自然・歴史・グルメ・温泉と旅の楽しみがぎゅっと詰まっているのが秩父の魅力。長瀞の岩畳に立って地球の歴史に思いを馳せる体験も、三峯神社の静謐(せいひつ)な空気の中で参拝する体験も、日帰りとは思えない充実感を与えてくれます。
パワースポット巡り、絶景アクティビティ、季節の花と、秩父は訪れるたびに違う顔を見せてくれる場所でもあります。今回紹介したスポットやコースを参考に、自分だけのお気に入りの回り方を見つけてみてください。そして一度訪れたら、きっとまた次も秩父へ行きたくなるはずです!
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