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【インド】アムリトサル旅行記|IRCTC鉄道予約ガイドと国境セレモニー・黄金寺院

今回、私が選んだ旅先は南国リゾートでも大都市でもなく、インド国境の町アムリトサルです。
ここでは国旗を掲げて叫び合う熱狂の「ワガボーダーセレモニー」、黄金に輝く「黄金寺院」での静寂とランガル体験、そして鉄道で味わう満腹のグルメ旅が待っていました。
本記事は二部構成になっています。前半の旅行編では、私が体験したアムリトサルの魅力を臨場感たっぷりに紹介します。
後半の鉄道ガイド編では、インド鉄道を利用する際に必須となるIRCTCユーザーIDの作成方法と注意点を詳しく解説します。
インド旅行初心者や鉄道旅を計画している方に役立つ内容ですので、旅の感動と実用情報の両方を楽しんでいただければと思います。
目次
旅行編――アムリトサルの魅力
1. 念願のアムリトサルへ
ナマステ―!iPhoneの顔認証がなぜかいつも通らず、結局手打ちでログインしているARIECHIKAです。
そんな私が挑んだのは、インド鉄道の予約に必須なIRCTCの認証手続き――こちらもなかなか手間がかかったため、この記事でも詳しく説明します。
私は念願のアムリトサルへ旅してきました。
- 1. 国境の町ならではの「ワガボーダー」
- 2. シーク教の総本山で黄金寺院と呼ばれる、ハリマンディル・サーヒブ(Harmandir Sahib)の訪問
この二つが今回の旅行の目的です。
2. 熱狂セレモニーと国境の近さと遠さに揺さぶられる心
<インド兵士によるセレモニーの様子>
日没に合わせて始まる「フラッグセレモニー」。
インドとパキスタン両軍が国旗を降ろし、国境を閉じる儀式です。
兵士たちは脚をこれでもかと高く上げ、ドラムの効果音に合わせてカンフー映画さながらの叫び声を披露します。日本人の感覚からすると少し大げさに見える場面もありましたが、その熱意と誇りに満ちた振る舞いに、むしろ強く心をひかれました。
兵士が「ヒンドゥスタン!」と声を張り上げると、観客はインド国旗やこぶしを振り上げながら「ジンダーバー!」と応じます。そのやり取りが繰り返されるたびに、場内は熱気を帯び、「我が国こそ最高!」と雄叫びを上げ、スタジアム全体が一体となる、なかなか貴重な体験でした。
ワガボーダーへはスマホや貴重品以外は持って入れないので、基本的には手ぶらで行きましょう。飲み物は持って入れましたが、現地でもスタジアムのように売り子がいて飲み物やスナックの購入可能でした。
また、セレモニー後に、外国人や優先席のチケットを購入した人は、国境の塀の付近へ降りることができます。パスポートがないと許可されないので、パスポートは必ず持って行きましょう。インド兵と記念写真まで撮影でき、国境の熱気を肌で感じましたよ。
<塀の向こう側はパキスタン>
そして、その門のすぐ向こうには、パキスタン兵と記念写真を撮る人々、もう別の国の人々が暮らしています。文化も歴史も違うのに、距離はほんの数メートル。近いのに遠い――そのギャップに、私は強く心を揺さぶられました。島国育ちの日本人として、陸地の国境を意識せざるを得ない現実は大きな衝撃でした。
- 移動料金
往復+現地駐車場代+待機込みで1800ルピー(日本円で約3240円)。
Uberで頼んだアムリトサル空港から黄金寺院近くのホテルへタクシーで移動するときに、ワガボーダー往復+セレモニー見学中の待機込みならいくら?とチャーター交渉してみた結果です。
- 現地の印象
アムリトサルではリキシャや他のタクシーも利用しましたが、最初に提示された金額から追加請求されることはありませんでした。
ワガボーダー(Wagah Border Ceremony)
- 所在地:Wagah Border, Grand Trunk Rd, Amritsar, Punjab, India
- 開催時間:毎日夕方(セレモニーは日没前後)
- 入場料:無料
3. 黄金寺院の輝きとランガルの驚き
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<きらびやかな黄金寺院>
夜明け前に訪れた黄金寺院は、想像をはるかに超えていました。
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<入口通路には足を清める水が張ってあります>
入場の際には裸足で足を清めて入場が必須です。床は大理石でとても冷たく、赤いじゅうたんも敷かれていますが、濡れた足で歩くため、じゅうたんは水を吸って常にびしょびしょです。
冬でもそれは変わらないので、女性はタイツ等を履いていかないようにしましょう。
また、頭を覆う布(バンダナやスカーフ)は必須です。これは男女問わず守るべき礼儀ですが、寺院の入り口付近や参道沿いで安価に売られているほか、寺院側でも貸し出しがあるので、持参していなくても心配はいりません。
<門をくぐると荘厳な黄金寺院>
静寂の中に僅かな祈りの声が響き、冷たい大理石の床に素足を置いた瞬間、身も心も引き締まるような荘厳さに包まれ、思わず息を呑みました。
寺院のまばゆい黄金のきらめきが、それを囲む聖なる池(アムリット・サロヴァル)に映り込み、揺れる光の帯となって広がっていました。
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<食堂でのランガルの様子>
さらに驚いたのは「ランガル」という食事提供の習慣です。
このランガルは、ここでだけ行われているのではなく、街のいたるところで、カルダモン風味のホットミルクやラスクが誰にでも無料で振る舞われていました。宗教儀礼であり社会制度でもあるこの仕組みは、貧困対策にもなっているのだと知り、大変感心しました。
ランガルは食事をいただくだけでなく、提供する側として参加することもできます。
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<ランガルボランティアでのグリンピースのさやむき>
私は豆のさやむきや床掃除、チャパティ作りを体験しました。言葉は通じなくても、身振り手振りで共同作業をすることで心の会話ができたような気がして、ランガルの精神をより深く感じられたのは大きな収穫でした。
黄金寺院で食事をいただくだけでなく、提供する側に回る体験も誰でもできるので、ぜひ試してみてほしいと思います。
黄金寺院/ハリマンディル・サーヒブ(Harmandir Sahib)
- 所在地:Golden Temple Rd, Atta Mandi, Katra Ahluwalia, Amritsar, Punjab, India
- 入場料:無料
4. 帰路は鉄道グルメ旅
行きは飛行機で行ったのですが、帰りは日本の特急列車にあたる「スワルン・シャタブディ・エクスプレス」を利用しました。アムリトサル、デリー間は6時間の電車の旅です。
料金はチェアー座席のCCというクラスで片道1260ルピー(日本円で約2268円)でした。
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<インドスナックとチャイのセット>
電車が走り出すと、ほどなくして水1リットルが配られました。
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<夕食>
その後、インドスナックとチャイのセット、夕食時にはチキンカレーやチャパティ、食後にはアイスまで配られます。
冬のインド特有の霧の影響で、到着は50分遅れましたが、行きの飛行機よりもおもてなしを受けた感じで快適に過ごせました。
鉄道ガイド編――IRCTC予約のコツ
5. インドの電車旅にはIRCTCアカウントが必要
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<今回乗ったSHATABDI EXPRESS>
私は今回、インド鉄道の電車チケットをインターネットで購入しました。
IRCTCアカウント作成:まずはここから始めよう
インド鉄道には IRCTC(Indian Railway Catering and Tourism Corporation)という関連会社があり、公式のオンライン切符予約サイトを運営しています。理論上はこの公式サイトから直接チケットを購入できるのですが、実際には利用がかなり難しいのが現状です。
理由としては、アクセスが集中するとサイトが繋がりにくくなること、操作画面が複雑で慣れない旅行者にはわかりづらいこと、さらにはログインや認証の手続きが混み入っていることなどが挙げられます。
外部予約サイトの使い方:Ixigoを例に解説
旅行者にとっては ホテル予約サイトのような感覚で簡単に使える鉄道検索・予約サイトを利用する方が便利です。
これらのサイトはIRCTCと公式に提携しているため、検索や購入の操作が分かりやすく、座席の空き状況や列車の運行情報も簡単に確認できます。
代表的なものとしては、RailYatri、ConfirmTkt、Ixigo(←私が使ったのはこのサイト)があります。
インド鉄道の駅での流れ:乗車前に知っておきたいポイント
これらのサイトを利用すれば、ホテル予約サイトで宿泊先を探すような感覚で電車のチケットを探して購入できるので、初めてインド鉄道を利用する旅行者にもおすすめです。
重要な点として 最終的な発券はIRCTCのシステムを通じて行われるため、どのサイトを利用する場合でもIRCTCアカウントが必要になります。
つまり、外部サイトは「使いやすい窓口」として機能しますが、裏側では必ずIRCTCの公式システムが動いているという仕組みです。
どのサイトを利用するにしても、まずは必要となるIRCTCのユーザーIDを作成する必要がありますので、次の章で作成手順を説明します。
6. IRCTCユーザーID作成手順
- 1. IRCTC公式サイト(https://www.irctc.co.in/nget/train-search)で「LOGON/REGISTER」を選択
- 2. メール認証 → OTP入力 ※1
- 3. 電話認証 → SMSにてOTP入力(登録時の電話番号入力は、日本の番号が090で始まる場合は、先頭の0を外して入力:例+8190○○○○○○○○)
- 4. 住所入力(大まかでOK)
- 5. 海外番号利用は認証料約100ルピー(日本円で約180円)を決済
- 6. 完了後、設定したユーザー名・パスワードでログイン可能
ユーザー名とパスワードは自分で設定するため、このユーザー名は、外部予約サイト(例:Ixigo)でも共通で利用できるよう、忘れないようにしておきましょう。
その後、ようやく好みの検索サイトで列車の予約に進めます。そこで、だいたい最後のステップでこのIRCTCのユーザーIDを使うことになります。
ここに注意!
※1は登録したメールアドレスにIRCTCから認証メールが届きます。
メール本文の下の方に小さな文字で「OTPコード(6桁)」が記載されているので、それを再び登録画面に戻って入力します。次の電話認証も同様にSMSで別のOTPコードが届くので、同じように再び登録画面に戻って入力します。
7. 国境を選んだ自分に拍手
アムリトサルでの体験を振り返ると、そこには「不完全さと尊さの同居」がありました。
国境の熱狂、寺院の静寂、鉄道の満腹旅――そのすべてが私に新しい視点を与えてくれました。年末にこの街を選んだことは、私にとって最高の贈り物となりました。
まとめ|アムリトサル旅と鉄道予約のポイント
- ワガボーダーセレモニー:国境の熱狂を体験できる唯一無二のイベント
- 黄金寺院とランガル:静寂と食事提供文化に触れる心温まる体験
- 鉄道グルメ旅:インド鉄道ならではのおもてなしを味わえる
- IRCTCユーザーID作成:海外利用者は電話認証と決済に注意が必要
あなたもインドの鉄道旅で、いろいろと揺さぶられる旅をしてみませんか。
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ARIECHIKA
- これまで「音」で日々を綴ってきた声楽家ですが、今度は「文字」で、インドでの暮らしを奏でてみようと思います。毎日のなんてことない出来事の中に、ちょっとした驚きや発見がいっぱい。笑いと好奇心を添えて、異文化の空気を言葉に乗せてお届けします。日々の小さな旋律――Ariettaのような、ささやかだけど心に残る瞬間を、五感で感じるインドから綴っていきます。ちょっとのぞいてみませんか?




























