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青梅観光のモデルコースを青梅出身ライターが作ってみた!

青梅市内の青梅駅~河辺駅エリアを日帰りで観光するモデルコースを紹介します。
東京都内でありながら、雄大な自然や温泉、レトロやアートといった観光資源が充実する青梅市。特に青梅駅周辺は、「昭和レトロな街並み」という印象を持っている方も多いかもしれません。エリアによってさまざまな顔を見せる青梅は、私にとって「自慢の地元」です!
今回はそんな青梅市出身の私がモデルコースを作成し、実際に街歩きしてみました。"地元民"としてのイチオシスポットはもちろん、意外に知らなかったスポットまで、厳選した8ヶ所を紹介していきます。
なお、本記事では駅周辺のみにフォーカスし、ハイキングコースなどは含めていません。老若男女問わずマネできるモデルコースなので、気軽に活用してみてくださいね!
目次
- 1.青梅駅(11:00)
- 2.昭和レトロ商品博物館(11:05~11:30)
- 3.昭和幻燈館(11:35~12:00)
- 4.青梅食堂(12:05~13:00)
- 5.青梅本町商店会(13:00~13:30)
- 6.にゃにゃまがり(13:35~13:40)
- 7.マイコン博物館(13:45~14:45)
- 8.釜の淵公園(15:05~16:00)
- 9.河辺温泉 梅の湯(16:30~18:30)
- モデルコースを参考に青梅観光を楽しもう!
1.青梅駅(11:00)
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新宿駅から中央線・青梅線に乗って約1時間、青梅駅に到着です。
さっそくで出迎えてくれるのは「映画看板」! 懐かしい昭和映画の看板が、生き生きとしたタッチで鮮やかに描かれています。
こちらは青梅市出身の著名な看板絵師「久保板観(くぼ ばんかん)」氏の作品です。板観氏の直筆サインも入っているのでお見逃しなく。古き良き昭和の雰囲気が、さっそく駅構内からあふれていますね。
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なお、「青梅=自然」というイメージもありますが、青梅駅があるのは市街地のなか。駅前にはコンビニがあり、飲食店なども充実しています。
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また、駅には「まちの駅 青梅」も隣接。「地酒」「わさび」「タオル」「青梅せんべい」といった青梅の特産品が揃っている売店なので、お土産もここで買えば安心です。帰りの電車に乗る前にでも、ぜひ立ち寄ってみてください。
JR青梅線青梅駅
- 住所:東京都青梅市本町192
2.昭和レトロ商品博物館(11:05~11:30)
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青梅駅から徒歩4分、瓦屋根に赤い提灯が印象的な「昭和レトロ商品博物館」に到着です。この建物は「東京都選定歴史的建造物」に指定されているのだそう。2階には映画看板も取り付けられています。
施設内には小梅ちゃん、グリコのおまけ、コカ・コーラなどをはじめとした、食品や雑貨などのコレクションがぎっしり!
映画看板や、それを描いた板観氏の生い立ち、こだわりを詳しく紹介するコーナーもありました。
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1941年に青梅市で生まれた板観氏は、中学生のときに映画看板の魅力にとりつかれ、中学卒業後すぐにプロの映画看板師に。映画産業が斜陽になったころからは、商業看板業に転向していました。
しかし、1994年に青梅市のイベントで映画看板を描いたことをきっかけとして、精力的に青梅の町を彩っていくように。2018年に亡くなるまで、青梅の町おこしに大いに貢献した人物です。板観氏の想いに馳せながら、看板をじっくり眺めてみましょう。
また、「昭和レトロ商品博物館」の魅力は、映画看板やレトロコレクションだけではありません。実は、青梅に伝わる「とある説」を学べる博物館でもあるんです。
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昔ながらの一軒家らしい木製の階段で2階に上がると......、現れたのは「雪女の部屋」でした。
実はここ、「小泉八雲の『怪談』で書かれた『雪おんな』の舞台は、実は青梅なのではないか?」という考察と、それを取り上げた新聞記事のスクラップ、関連書籍や資料などが揃う場所。そのような説があったなんて、青梅出身なのに全然知りませんでした......!
かつての青梅は、雪女伝説が生まれるにふさわしいほどの豪雪地帯だったそう。関連資料を読めば読むほど、信ぴょう性が増すような気がしてきました。小泉八雲が登場する朝ドラ『ばけばけ』のファンにもおすすめの場所です。
昭和レトロ商品博物館
- 住所:東京都青梅市住江町65
- 電話:0428-20-0234
- 営業時間:10:00~17:00
- 開館日:金、土、日、祝日
- 入館料:大人350円、小中学生200円
- アクセス:JR青梅駅より徒歩4分
- 公式サイト:昭和レトロ商品博物館
3.昭和幻燈館(11:35~12:00)
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「昭和レトロ商品博物館」から徒歩1分。あわせて立ち寄りたい施設が「昭和幻燈館」。ここでは、青梅に住む墨絵作家の有田ひろみ氏とぬいぐるみ作家の有田ちゃぼ氏による、作家ユニット「Q工房」の常設展を見ることができます。
かわいらしい外観の建物に入り、「ここから有料」の暖簾をくぐると一気に異世界に!
黒を基調としたシックでおしゃれな空間に、ほのぼのとした温かみのある猫のイラストやぬいぐるみがいいギャップ。独特の「Q工房」ワールドが広がっています。
「Q工房」は母娘の2人によるユニットですが、母のちゃぼ氏がぬいぐるみ作家としてデビューしたのは62歳とのこと! 本当に「思い立ったらいつだって遅くない」のだと、なんだか勇気と元気をもらえました。
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さまざまな作品があるなかで、私が惹かれたのはこちらの墨絵。ガラスにカラフルに彩られた墨絵に、裏から照明を当てているようです。ステンドグラスのような美しさが、暗い部屋のなかでひときわ輝いて見えました。
お土産にはマグカップ、茶碗、はし置きなどの猫グッズが充実。板観氏の映画看板や、イラストレーターの山口マオ氏が手掛けたパロディ映画看板のポストカードもあります。街歩きの思い出にゲットしてみるのもいいかもしれません。
昭和幻燈館
- 住所:東京都青梅市住江町9
- 電話:なし
- 営業時間:10:00~17:00
- 開館日:水、木、金、土、日、祝日
- 入館料:大人250円、小中学生150円
- アクセス:JR青梅駅より徒歩6分
- 公式サイト:昭和幻燈館
4.青梅食堂(12:05~13:00)
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「昭和幻燈館」から徒歩6分。「青梅食堂」という名前の気になるレストランがあったので入ってみましょう。昔ながらの定食屋さんのような雰囲気ですが、実はここ、ネパール料理店。
青梅の食材を活かしたカレーやナン、雪女伝説にあやかった「雪女チーズカレー」まで、バリエーション豊かなメニューが並びます。
「せっかくなら聞いたことのないメニューを注文してみよう!」とトゥクパ(1,000円/サラダ・ドリンク付き)を注文。どうやらネパールの定番料理なのだそう。
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すると、キャベツやニンジン、ピーマンの彩りが鮮やかな麺料理が運ばれてきました。
さっぱりした半透明のスープは野菜や鶏の旨みが溶け込んでいて、穏やかなコクのある味わい。ちょっと「野菜タンメン」を彷彿とさせます。しかし、後味にはスパイスがキリリと効いていて、ネパールらしさ満点です。
食べているうちにスパイスでポカポカと温まるトゥクパは寒い日にぴったり。おいしすぎてスープを完飲してしまいました!
まさか青梅で本格的な異国情緒を感じるグルメに出会えるなんて。次に来たときには、カレーやナンも食べてみたいですね。
青梅食堂
- 住所:青梅市仲町300-1
- 電話:0428-78-3482
- 営業時間:ランチ 平日11:00~15:00/休日 11:00~14:00、ディナー 平日15:00~21:00/休日14:00~21:00
- 定休日:不定休
- アクセス:JR青梅駅より徒歩3分
- 公式Instagram:青梅食堂
5.青梅本町商店会(13:00~13:30)
ここまでたくさん「映画看板」の話をしてきましたが、実は青梅街道沿いのメインロード「青梅本町商店会」には、猫をモチーフにしたパロディ映画看板があちこちにあるんです。レトロな街並みを楽しみながら、看板を見つけてみましょう。
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でも、どうして青梅で「猫」がモチーフなのでしょうか?
実は、青梅は戦前まで養蚕や織物といった産業が盛んだった地域。蚕の天敵であるネズミを追い払うために、猫が大切にされてきたと伝えられています。
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織物の町、映画の町、レトロの町......と、時代にあわせてさまざまな顔を見せてきた青梅市。
2018年に板観氏が亡くなったことで新しい映画看板が作れなくなってしまったこともあり、「猫の町」としての本格的なブランディングがスタートします。
そこで一役買ったのが、小説『猫町』のイラストを手掛けたイラストレーターの山口マオ氏。昭和の映画看板を「マオ猫パロディ映画看板」として甦らせていきました。
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『怪猫二十面相』『猫たちの沈黙』『OLDAYS 三丁目のタマ』といった看板は、懐かしさや板観氏へのリスペクトは感じつつも、独特の個性を放っています。ぜひ宝探しのように、お気に入りの1枚を見つけてみてください。私は『ニャジラ』が好きでした。
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実は、「昭和レトロ商品博物館」の排気口の裏にもひっそりと3枚貼られています。
これは、私が見つけきれていない「隠し看板」がまだまだたくさんありそう......! みなさんも商店街のすみずみまで観察してみましょう。
青梅本町商店会
- 住所:東京都青梅市本町
- アクセス:JR青梅駅より徒歩1分
6.にゃにゃまがり(13:35~13:40)
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商店街沿いの猫看板を見たなら、あわせて立ち寄りたい猫スポットがあります。その名も「にゃにゃまがり」。何度も折れ曲がる道「七曲がり」をもじった、かわいらしい名前の路地です。
1991年の「青梅宿アートフェスティバル」で猫の作品が設置されたのを機に、地元の方々がさまざまな猫オブジェを置くようになったのだそう。
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ひっそりとした細い道なので、「本当にここで合ってるかな」と不安になるかもしれませんが、あちこちに現れる猫オブジェが道しるべとなって導いてくれます。
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縦横無尽にうねうねと曲がりくねる道は、どこにたどり着くのかまったく読めません。そして、曲がれば曲がるほど、明らかに増殖していく猫オブジェ......。不思議な夢の世界に入り込んだ気分になります。
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猫の置物、猫のステンドグラス、猫の写真、招き猫、猫の看板......。
手作りらしきもの、市販のもの、なんでもありのフリーダムさがたまりません。
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最後には「にゃにゃまがり」の看板が! よく見ると一匹一匹異なる表情で、こだわって作られていることが分かります。
置いてあるものはバラバラなのに、全体的に優しくかわいらしい空間で、統一感があるのがなんだか不思議。プロが整えたアートではなく、住民による自然発生的なアートだからこその味わいを、あなたも体感してみてください。
にゃにゃまがり
住所:東京都青梅市仲町295
アクセス:JR青梅駅より徒歩3分
7.マイコン博物館(13:45~14:45)
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青梅は映画や芸術のレトロだけではなく、テクノロジーのレトロも楽しめる場所です。
「にゃにゃまがり」から徒歩1分の「マイコン博物館」は、「My コンピュータ」つまり、個人用計算機や個人用情報処理機器を扱う珍しい博物館。1970年代から2000年代までの貴重な個人用コンピュータや、ゲーム機、資料などが収集・展示されています。
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月刊アスキー誌の元編集長であり、「マイコン博物館」の館長の吉崎さんは、無名の青年だったビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが来日した際、秋葉原を案内したこともあるのだそう!
いまでは大企業の創業者として著名な二人も、最初は電子機器や技術が大好きな普通の子ども。彼らのように、頭の回転速度が早い若年層のうちから技術に触れ、大いに学んでほしいという想いから、「マイコン博物館」は設立されました。
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こちらは館長がいるタイミングで体験可能な「手回し計算機」。
しかし、小学生ながらすでに複雑な操作をマスターしている地元の子もいるのだとか! 未来のジョブズが青梅から登場する日も近いかもしれません。
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仕事などでパソコンを使う方には、館内にあるマイコン神社のお守りシール(100円)もおすすめ。私は「バグ退散」のシールをゲットしてみました。ライター業もパソコンを使いますから、バグで困ることがありませんように......! さっそくパソコンに貼ってみたいと思います。
マイコン博物館
- 住所:東京都青梅市仲町295 青梅プラザ 2階
- 電話:050-6865-3870
- 営業時間:12:00~18:00(最終入館17:00)
- 定休日:月、水曜日(平日は公式サイトより要予約) ※土曜、日曜、祭日は、予約無しで利用できます
- 入館料:大人・大学生 1,000円/高校生・中学生 500円/小学生 無料
- アクセス:JR青梅駅より徒歩2分
- 公式サイト:マイコン博物館
8.釜の淵公園(15:05~16:00)
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「マイコン博物館」から15分ほど歩けば、多摩川と一体になった公園、「釜の淵公園」に到着です。「釜の淵」は、激しい水流によってカーブした川が「丸い釜」のようであるさまに由来しているのだそう。春は桜、夏は川遊びや釣りでにぎわう自然豊かな公園です。
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取材時は2月初旬でしたが、すでに春の足音が......! 梅の花が開花し始めています。その可憐な美しさに、思わずズームで撮影してしまいました。
「釜の淵公園」はあちこちにベンチがあるので、多摩川のせせらぎを聴きながらひと休みしましょう。
私は駅前の「まちの駅 青梅」で買った豆乳プレーンワッフル(500円)をいただきました。生地に青梅の特産「かわなべ深美卵」を使用した、ご当地のスイーツです。ざくっと食感のワッフルは、ベタつかないさっぱりした甘さ。優しい味が歩き回った身体に沁みます。
「釜の淵公園」は季節によってさまざまな表情を見せる公園。ぜひ四季折々の自然を楽しんでみてくださいね。
釜の淵公園
住所:東京都青梅市大柳町1392
アクセス:JR青梅駅より徒歩15分
9.河辺温泉 梅の湯(16:30~18:30)
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最後は青梅駅から新宿方面へ2駅移動し、河辺(かべ)駅へ。実は河辺駅、私の実家の最寄りです。
そして"地元民"として本当に自慢の場所が、駅直結の温泉「河辺温泉 梅の湯」。温泉を掘るためのボーリング工事を何年もしていたころから、すぐ近くで見てきた場所です。
子どもながらに「温泉って簡単に湧き出るものではないんだな」と感じていましたし、オープンしたときは「地元からこんなにいい湯が湧くんだ!すごい!」と驚いたことを覚えています。
そんな小学生の私に感動を与えてくれた温泉は、いまもなお健在。
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<写真提供:河辺温泉 梅の湯>
ぬるりと身体を包み込むようなアルカリ性単純温泉の泉質は、湯船から上がったあともしっとりと肌を保湿してくれます。さまざまな土地の温泉に入っていますが、同じようなお湯はなかなか見つかりません。やっぱり河辺温泉が唯一無二の「美肌の湯」に感じます。
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<写真提供:河辺温泉 梅の湯>
梅の湯には主浴槽のほか、露天のひのき湯や岩風呂、泡の出るエステ浴やサウナなどが揃いますが、個人的におすすめなのが「寝転び湯」。
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<写真提供:河辺温泉 梅の湯>
ほどよい温度のお湯が流れる岩盤に寝転んで、空を見上げながらぼーっとするのが最高なんですよね! 体質的にサウナが苦手な私でも、「ととのう」を実感できる場所です。外気にさらされているぶん、のぼせにくいので、いつまでも永遠にとろけていたくなってしまいます。
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温泉で疲れをとったあとは、併設のレストラン「梅寿庵」へ。
せっかくなので「梅」のつく料理を食べたいなと、熟成ロースかつ膳 梅おろし(1,780円)を注文。河辺駅を見下ろすようなロケーションで、サクサクでジューシーなロースかつを食べ、今回のモデルコースは完了です!
「梅寿庵」では、本格的な料理はもちろん、ビールやおつまみ、デザートも提供されているので、自由に温泉グルメを満喫してみてくださいね。
河辺温泉 梅の湯
- 住所:東京都青梅市河辺町10-8-1 河辺タウンビルB 5・6階
- 電話:0428-20-1026
- 営業時間:10:00~23:30(最終入館 23:00)
- 定休日:第3水曜日
- 入館料:土日祝日の場合 大人 1,150円 子ども550円(詳細は公式サイト参照)
- アクセス:JR河辺駅コンコース直結 徒歩1分
- 公式サイト:河辺温泉 梅の湯
モデルコースを参考に青梅観光を楽しもう!
今回は青梅駅~河辺駅にかけての青梅市内観光モデルコースを紹介しました。
実は、私自身も久々だった青梅。特に青梅駅周辺は、板観氏による映画看板のイメージが強かったのですが、「猫」をテーマに変化し始めていることを知り、いい意味で裏切られました! 大人になってから故郷に「観光」という視点で訪れてみると、これまで見えてこなかったさまざまな一面が見えるものなのかもしれません。
文化もテクノロジーも自然も温泉も、青梅なら1日で満喫できます。都心と青梅をつなぐJR中央線・青梅線にはグリーン車も設置されているので、小旅行気分でゆったりと帰れるのもいいところ。都心の喧騒に疲れたときは、"東京だけど都心じゃない"青梅で、癒しのひとときを過ごしてみてください。
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安光あずみ
- 東京都在住のひとり旅好きライター。「ぼっちのazumiさん」名義にて、Yahoo!ニュースなどでも執筆中。電車旅、徒歩旅、自転車旅が好きで、国内旅行ばかりしています。国内旅行業務取扱管理者、世界遺産検定2級所持。




























