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タイに存在する「釈迦の心臓」超珍しい謎の寺院とは!?

タイには数多くの仏教寺院がありますが、その中でも「仏像の心臓」に祈る寺院があることをご存じでしょうか?それがバンコクの南東、サムットプラカーン県にある「ワット・バーンプリーヤイクラーン 」です。
この寺院には全長約53メートルの巨大な涅槃仏があり、参拝者は建物で礼拝することができます。さらに仏像の胸の位置には、「仏陀の心臓」を象徴する礼拝場所が設けられています。もちろん観光での撮影も自由となっています。
- なぜ仏像の心臓が信仰の対象となっているのでしょうか?
- なぜこの寺院では、心臓に金箔を貼って祈るのでしょうか?
一般的な寺院とは違うこの参拝体験には、どのような意味があるのでしょう。
タイ在住者が、この珍しい寺院の特徴と信仰の背景を分かりやすく紹介します。ぜひタイ観光の参考にしてください。
目次
巨大な涅槃仏が眠る寺院
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<サムットプラカーンにある特異な仏教施設>
サムットプラカーン県バーンプリー郡にあるワット・バーンプリーヤイクラーンは、地元住民の信仰を集める仏教寺院の一つです。この寺院の最大の特徴は、巨大な涅槃仏「ソムデット・プラ・サキャムニ・シー・スメット・ボピット」と呼ばれる仏像です。
仏像はブロンズ製で全長約53メートル、幅約6.5メートルに達し、タイ国内でも最大級の涅槃仏の一つとして知られています。
この仏像は1978年に作られ始め、完成まで約23年の年月を要しました。建物は複数階構造となっており、1階は参拝エリア、2〜3階には仏教壁画、そして上層階には仏像の内部にあたる礼拝空間が設けられています。
こうした構造はタイの一般的な寺院建築とは異なり、参拝者が仏像の内部を巡りながら礼拝できる特徴を持っています。巨大な涅槃仏とその内部空間の組み合わせは、タイ国内でも珍しい寺院の形態なのです。
「釈迦の心臓」と呼ばれる場所
<仏像内部に存在する特別な礼拝空間>
この寺院が特に注目される理由は、仏像の内部に設けられた「仏陀の心臓(釈迦の心臓)」を象徴する礼拝場所です。建物の上階には、涅槃仏の胸の位置に相当する場所に「心臓」が祀られています。
参拝者はここで祈りを捧げ、金箔を貼ります。タイの仏教では、仏像に金箔を貼ることは功徳を積む行為として広く行われています。
そして、仏像の「心臓」に当たる部分に直接祈願するという形は極めて珍しいのです。特に金運や幸福を願う参拝者が多く訪れ、寺院の象徴的な信仰対象となっています。
このように、仏像の内部構造と信仰を組み合わせた参拝形式は、観光客にとっても非常に珍しい体験となるはず。タイ観光ではぜひとも足を向けて欲しいユニーク寺院への参拝は、思い出深い体験となるはずでは。
仏像の内部を巡る参拝体験
<仏教建築と体験型信仰の融合>
この寺院の特徴は、単にタイで有数の巨大な仏像があるだけではありません。建物は複数階構造で、参拝者が階段を上りながら仏教の世界観を体験できるよう設計されています。
下層階では仏像に礼拝する空間が設けられ、上階には仏教に関する壁画や装飾が並びます。参拝者は建物内部を歩きながら仏教の物語や教えを視覚的に学ぶことができます。そして最上部付近にある「仏陀の心臓」の象徴に到達することで、精神的な巡礼の終点となる構造になっています。
また寺院の周辺には川や池があり、魚や亀に餌を与える功徳行為も行われています。こうした行為はタイの寺院では一般的であり、生命を守る功徳として広く知られています。巨大仏像の参拝と功徳行為が一体となっている点も、この寺院の特徴といえるでしょう。
なぜ「心臓」が信仰の象徴なのか
仏教において「心」は重要な概念です。パーリ語では「チッタ(心)」と呼ばれ、人間の意識や精神の中心を意味します。そのため仏教美術や寺院装飾では、精神や悟りを象徴する表現が多く用いられてきました。
この寺院の「仏陀の心臓、釈迦の心臓」という表現は、実際に仏陀の遺物が存在するという意味ではなく、仏陀の慈悲や智慧の象徴として表現されたものなのです。
参拝者が仏像の胸の位置にあたる場所で祈ることで、仏陀の慈悲に触れるという宗教的意味が込められているのです。まさにタイ観光では必見の寺院といえるのではないしょうか?
まとめ
サムットプラカーン県にある「ワット・バーンプリーヤイクラーン」は、巨大な涅槃仏とその内部を巡る参拝体験で知られるタイでも珍しい寺院です。
仏像の胸の位置にある「心臓」を象徴する礼拝場所は、タイでも極めて特異な信仰の形といわれています。もちろん仏像の内部を歩きながら参拝するという体験は、一般的な寺院とは少し違った印象を与えてくれるでしょう。
もしバンコク周辺で少し変わった寺院を訪れてみたいと思ったら、ぜひこの場所を候補にあげて欲しいと考えます。タイの寺院文化の奥深さを、実際に訪れて感じてみるのも面白いのではないでしょうか。
タイに存在する「釈迦の心臓」超珍しい謎の寺院とは!?
ワット・バーンプリーヤイクラーン
- 所在地:JP53+7XQ, Sukhaphiban 3, Bang Phli Yai, Bang Phli District, Samut Prakan 10540
- 参拝時間:寺院 一般参拝 7:00~17:00、涅槃仏(内部)見学 8:00~16:30、「仏陀の心臓(釈迦の心臓)」(金箔を貼る場所)9:00~15:00
- 休館日:無し
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大里康正
- 風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!




























