柴又観光のモデルコースを定番&昭和レトロ感たっぷりで作ってみた!

柴又駅

柴又エリアを日帰りで観光するモデルコースを紹介します。

映画『男はつらいよ』の舞台として有名な東京都葛飾区の柴又。実あなたは、"寅さんファン以外"以外にももたくさんの楽しさが詰まっためる街だということをご存じでしたか? 江戸時代からの雰囲気を残す柴又帝釈天の参道や、昭和レトロな施設・カフェなどがある柴又は、いわば「歩くだけでタイムスリップしているような気持ちになれる街」。誰もがどこか懐かしく感じる場所でしょう。

今回はそんな柴又の定番スポットを実際に巡ってみました。なお、紹介するスポットはすべて駅から徒歩10分以内です。どの順番で行っても回りやすいので、自由にのんびり街歩きを楽しんでみてください!

目次

1.柴又駅到着(11:30)

寅さんの銅像

京成金町線に乗って柴又駅に到着しました。京成線は都営浅草線や京急線と接続しているため、千葉方面からはもちろん、東京や神奈川方面からのアクセスも抜群。柴又は思い立ったその日に日帰り観光しやすい場所に位置している街です。今回は「お昼前から夕方までのプチ旅行」を想定してモデルコースを組んでみました。

柴又駅前ではさっそく寅さんが出迎えてくれました! 奥には寅さんの妹「さくら」の銅像も。旅の情緒を感じさせる二人を横目に、柴又のメインロード、帝釈天門前参道商店街のほうへ進みましょう。

参道商店街

ちなみに、この参道商店街を中心とした「葛飾柴又の文化的景観」は、都内初の国の重要文化的景観に指定されています。名物の「草だんご」を提供する茶屋をはじめ、料亭、漬物屋、蕎麦屋、弁当屋など、さまざまなお店が昔ながらの参道に息づいている様子は柴又ならでは。時間があればぜひ、じっくりと回ってみてください。

京成線柴又駅

  • 住所:東京都葛飾区柴又4-8-14
  • 電話番号:03-3657-2619

2.柴又ハイカラ横丁(11:35~12:00)

柴又ハイカラ横丁

レトロな駄菓子屋さん「柴又ハイカラ横丁」は柴又駅から歩いて1分。入口のロボット風自販機が目印です。2階には次に紹介する「おもちゃ博物館」も併設しています。

柴又ハイカラ横丁の店内

昭和レトロをぎゅっと濃縮したかのような店内には、数千もの駄菓子・雑貨があるそう。「かたぬき」「カルメ焼き」「きな粉棒」といった、昭和世代には懐かしく、Z世代には目新しく感じられそうな駄菓子がずらりと並びます。店内からは、「コレ懐かしい~!」と盛り上がるお客さんの声も聞こえてきました。

四角いポーチ

たくさんの商品がひしめくなか、目に留まったのが駄菓子デザインの四角いポーチ(495円)! 近年駄菓子デザインの雑貨をよく見かけますし、「これは一周回ってイマドキでは?」と感じました。パキッとしたカラーもポップでかわいらしいです。

また、店内にはピンボールなどのレトロゲーム機もあるのですが、個人的に一番好きだったのがじゃんけんゲーム機と、上に貼られていた文言。

じゃんけんゲーム機
「ジャンケンで勝つとなめねこカードが出てくる!!」

"なめねこ"って、 景品まで懐かしいのか!
......なんて、思わず突っ込んでしまいそうになりました。

「柴又ハイカラ横丁」は昭和が懐かしい人も、そうでない人も、どっぷり昭和ワールドに浸かれる空間になっています。宝探しのような気分であなただけのお気に入り駄菓子やゲームを見つけてみてください。

柴又ハイカラ横丁

  • 住所:東京都葛飾区柴又7-3-12
  • 電話:03-3673-9627
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 定休日:不定休(休業日・営業時間の変更は公式サイトに記載)
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩1分
  • 公式サイト:柴又ハイカラ横丁&おもちゃ博物館

3.おもちゃ博物館(12:00~12:35)

おもちゃ博物館

「柴又ハイカラ横丁」の2階には、土日祝日のみ営業している「おもちゃ博物館」が併設されています(入館料200円)。取材時は閉館中でしたが、特別に撮影させていただきました。

実は「おもちゃの街」でもある葛飾区。以前取材した「こち亀記念館」の記事でも、モンチッチとこち亀のコラボグッズを紹介しました。モンチッチを製造する株式会社セキグチや、リカちゃんを製造する株式会社タカラトミーも、葛飾生まれの企業なんです。

スロットレーシング台

「おもちゃ博物館」で一番目立つ展示物が、真ん中にどかんと鎮座するスロットレーシング台。葛飾区のラジコンメーカーがスロットカーの輸入も手がけているんだそうです。撮影時は休止中でしたが、貼り紙によると「やや難しいです」とのこと。そう言われると、とても気になってしまいます。いつか体験してみたいな......!

宇宙堂

奥の暗いエリアには、大きなジオラマ「宇宙堂」がありました。アトムが飛び、東京タワーが煌々と光る、なんともSFチックな空間です。手前のボタンを押すと、宇宙人やマジンガーZが喋る仕掛けとなっていました。ぜひ現地でじっくり観察してみてください。

ジオラマ以外に、「〇〇商店」「〇〇堂」と架空の店名がついている部屋などもあり、限られたスペースながら、非常に作り込まれた空間となっています。テーマパーク好きにはきっとたまらない場所かも......? 「柴又ハイカラ横丁」に来たならあわせて立ち寄るべき場所でしょう。

おもちゃ博物館

  • 住所:東京都葛飾区柴又7-3-12
  • 電話:03-3673-9627
  • 営業時間:11:00~18:00
  • 定休開館日:土・日・祝日のみ開館(休業日・営業時間の変更は公式サイトに記載)
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩1分
  • 公式サイト:柴又ハイカラ横丁&おもちゃ博物館

4.昭和レトロ喫茶セピア(12:40~13:40)

喫茶セピアの外観

せっかくなので昭和な気分をそのままに、個性的なカフェでランチを食べましょう。「おもちゃ博物館」から徒歩1分の「昭和レトロ喫茶セピア」に向かいます。

喫茶セピアの内観

ドアを開けると、少女の秘密基地に入り込んだかのようなファンシーな世界が広がっていました! 「なかよし」「りぼん」といった漫画雑誌や懐かしの昭和キャラクターなどがところ狭しと並んでいます。

勉強机

店内にはかわいらしく装飾された勉強机もありました。平成生まれの筆者でも、小さい頃、勉強机に勉強と関係のないキャラクターやグッズをたくさん並べたな......と懐かしい気持ちになってきます。

トイレや洗面所さえもプリティな雰囲気で、なかなか現在では見かけないレトログッズが並んでいました。隅々までお見逃しなく。

キャンディ・キャンディ博物館がある2階への階段

店内の階段を上がった2階には、「キャンディ・キャンディ博物館」も併設しています(入館料600円)。少女漫画『キャンディ♡キャンディ』のグッズや書籍を集めた私設の博物館なんだそう。食事を待っているあいだに見学することも可能です。

オムライス

昭和レトロ喫茶セピアで注文したのは、オムライスのクリームソーダセット(1,700円)。ちょこんと載っているタコさんウインナーがかわいらしいです。薄焼き卵に包まれた、あっさりめの味付けのケチャップライスには、きのこやグリーンピース、チキンがごろごろと贅沢に入っていて食べ応えがありました。

クリームソーダ

セットのクリームソーダの上に載せるアイスは、沖縄名物「ブルーシールアイスクリーム」のなかから自由に選べます。たくさんのアイスとソーダの種類との組み合わせで、何十通りものオリジナルクリームソーダが楽しめそう。友だちと来店して色をあわせたり、カラフルにして並べたりして、映え写真を撮るのにもぴったりでしょう。何度も来店して、別の組み合わせを試してみたくなるドリンクでした。

昭和レトロ喫茶セピア

  • 住所:東京都葛飾区柴又7-4-11
  • 電話:03-6657-8620
  • 営業時間:12:00~17:00
  • 定休日:火・木(営業情報は公式Instagramで随時更新)
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩2分
  • 公式サイト:昭和レトロ喫茶セピア

5.柴又帝釈天(13:50~14:50)

柴又帝釈天

「昭和レトロ喫茶セピア」から参道商店街を歩いて徒歩3分。柴又のシンボル、「柴又帝釈天」に到着です。

「柴又帝釈天(題経寺)」は江戸時代にあたる1629年に開基された日蓮宗のお寺。たくさんの参詣者があったことから明治時代~大正時代には「帝釈人車鉄道」が発展し、昭和の時代には『男はつらいよ』シリーズの舞台としても登場。現在に至るまで多くの人々が訪れる有名な寺院です。

柴又帝釈天

取材時は1月下旬ごろでしたが、帝釈天が祀られている帝釈堂には、正月シーズンを過ぎてもずらりと行列ができていました。

帝釈堂ならではの景観を作り出しているのが、写真左から右に向かって生える、東京都指定天然記念物「瑞龍のマツ」。竜のような伸びやかな姿は見ているだけでパワーをもらえそうです。

せっかく「柴又帝釈天」に来たのなら、境内の奥にある「彫刻ギャラリー」と日本庭園「邃渓園(すいけいえん)」にも立ち寄ってみましょう。拝観料は大人400円、小中学生200円で、2つの施設を同時に見てまわることが可能です。

彫刻ギャラリー

帝釈堂の外周を囲うように彫られた「彫刻ギャラリー」は圧巻。スケルトンの空間も相まって、まるで彫刻博物館に来たような気分になります。「法華経」を題材にしたストーリーを、いきいきとしたタッチの彫刻で学ぶことができる場所です。

彫刻

ズームで写真を撮ってみると、本当に立体的......!

どうやって彫ったらこんなに奥行きができるのだろうかと不思議に思ってしまいます。登場人物一人ひとりの表情や、動物たちの躍動感、木目の美しさなど、細部にも注目してみてください。

邃渓園

彫刻を鑑賞したあとは、40年もの年月をかけて作り込まれた日本庭園、東京都指定名勝「邃渓園」へ。「邃渓園」の名は築山からの滝が幽邃な様であることから名づけられたそうです。「邃(すい)」は奥深いことを意味し、「渓(けい)」は谷や流れを表すそうです。

池を取り囲むように張られた渡り廊下をぐるっと歩いて巡っていきます。途中には横山大観の屏風絵が飾られていたり(「大客殿」内)、亀や鯉がのんびりと暮らしていたり、御神水があったりと、庭園はさまざまな表情を見せてくれました。

廊下

帝釈堂のお参りにはたくさんの人が並んでいたのに、邃渓園は意外にも人通りが少なく、穏やかで静かな空間です。どこも混雑する柴又エリアのなかでは、穴場スポットと言えるのかもしれません。

靴を脱いで外に面した廊下を歩くため、暖かい春〜初夏のシーズンはさらに心地がよさそう。背筋が伸びるような美しい自然空間を、深呼吸しながら歩いてみましょう。

柴又帝釈天

  • 住所:東京都葛飾区柴又7-10-3
  • 電話:03-3657-2886
  • 営業時間:9:00~178:00(土日祝日は 18:00)、庭園・彫刻ギャラリー拝観時間 9:00~16:00
  • 定休日:なし(邃渓園は12/28~1/3閉園・彫刻ギャラリーは観覧可能)
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩3分
  • 公式サイト:柴又帝釈天

6.寅さん記念館(15:00~16:00)

葛飾柴又寅さん記念館の入口
<葛飾柴又寅さん記念館©松竹(株)>

「柴又帝釈天」から徒歩3分、柴又に来たなら外せない場所、「寅さん記念館」に到着しました。入口は映画館風。寅さんが看板の文字を取りつけ中のようです。

3面シアター
<葛飾柴又寅さん記念館©松竹(株)>

記念館のなかに入るとさっそく映写機が映し出す3面シアター360度シアターに包まれました! 『男はつらいよ』でお馴染みの「あの」イントロが流れ出し、一気に映画の世界へと引き込まれていきます。

シアターを出ると正面には「柴又帝釈天参道」の再現ジオラマがあり、「さっき見たところだ!」と感激してしまいました。

寅さんの生い立ちコーナーの展示
<葛飾柴又寅さん記念館©松竹(株)>

「柴又帝釈天参道」の脇には「寅さんの生い立ち」コーナーがあります。妹、さくらの目線から寅さんの生い立ちを紹介する、可動式のジオラマです。小さな空間のなかに非常に作り込まれた世界が広がっていて、ついつい見入ってしまいました。

正直、「『男はつらいよ』に詳しくないけど大丈夫だろうか」と心配していましたが、まったくの杞憂でした。寅さんを知らなくても時代背景やストーリーにぐっと引き込まれるはずなので、知らない人こそこのコーナーを見てみてください。

寅さん、さくら、激動の時代にとても苦労してきたんだなぁ......。

くるまやのセット
<葛飾柴又寅さん記念館©松竹(株)>

次の部屋には実際に撮影で使われ、移設された「くるまや」セットがありました。まるで本物の茶屋のようですが、見上げれば音声さんや照明さんのマネキンも居て、ここは撮影スタジオなのだと改めて気づかされます。

商店街のセット
<葛飾柴又寅さん記念館©松竹(株)>

ほかにも「寅さん記念館」には再現セットやジオラマがたくさん。作品に登場する「朝日印刷所」、昭和30年代の参道商店街、昭和なつかしの駅舎、「帝釈人車鉄道」の客車まで、『男はつらいよ』や柴又に関するあれこれが具現化されています。

音を聞いたり、覗いたりすることで分かる仕掛けも豊富なので、寅さんファンはもちろん、子どももきっと楽しめるはずですよ。

なお、2026年2~3月には、恋の企画展『アイラブユーできるか?展』も開催。『男はつらいよ』を語るうえで欠かせない「恋」をテーマに、撮影スポットや仕掛けが登場します。作品を知らない方もより気軽に楽しめる機会として、足を運んでみてはいかがでしょうか。
※開催期間:2026年2月14日(土)~3月22日(日)

寅さん記念館

  • 住所:葛飾区柴又6-22-19
  • 電話:03-3657-3455
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 入館料:一般 500円/小中学生 300円/シルバー 400円 ※山田洋次ミュージアムと共通 ※寅さん記念館&山本亭セットの場合:一般 550円/シルバー 450円
  • 定休日:第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)及び12月第3火・水・木曜  ※年末年始も営業
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩8分
  • 公式サイト:寅さん記念館

7.山本亭(16:05~16:30)

山本亭

最後に、「寅さん記念館」に隣接する「山本亭」で足を休めましょう。寅さん記念館とあわせて訪問する場合は、総額50円割引となる「寅さん記念館&山本亭セット」がおすすめです。

山本亭は地元ゆかりの工場の創立者である、山本栄之助翁の自宅。昭和63年に葛飾区が取得し、平成3年4月から一般に公開されています。

洋室

山本亭の特徴は「和洋折衷」の造りであること。書院造りの建物や白漆喰塗りの土蔵がある一方で、写真のような洋室や、ステンドグラスがはめ込まれた窓も存在します。日本の伝統を踏襲しながら洋風のデザインも取り込んだ不思議な空間で、大正ロマンを味わいましょう。

抹茶セット

広々とした和室の間では、庭園を眺めながら喫茶を楽しめます。筆者は抹茶セット(1,000円)を注文してみました。京都・宇治から取り寄せられているという抹茶は深くまろやかな甘味を感じる本格的な味わい。梅の花をあしらった練り切りも軽い口当たりで、さっぱりといただけました。

和室の畳で足を休めながら、最後にまったりと旅の思い出を振り返ってみるのもいいかもしれません(喫茶利用時間は40分程度までとなります)。

山本亭

  • 住所:東京都葛飾区柴又7-19-32
  • 電話:03-3657-8577
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 入館料:100円(中学生以下無料)※喫茶は別途料金 ※寅さん記念館&山本亭セットの場合:一般 550円/シルバー 450円
  • 定休日:第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)及び12月第3火・水・木曜
  • アクセス:京成線柴又駅より徒歩8分
  • 公式サイト:山本亭

モデルコースを参考に柴又のレトロ観光を楽しもう!

今回は柴又観光の定番モデルコースを紹介しました。半日で7スポットを巡るてんこ盛りのモデルコースですが、どれも駅からのアクセスがよく、隣接している施設もあるので、短時間でも充実した時間を過ごせることでしょう。

参道商店街を中心とした柴又駅周辺には老舗料亭や草だんご屋さんなど、まだまだ紹介しきれないスポットが盛りだくさん。 ぜひご自身の足で街をぶらぶらと歩きながら、素敵なお店や施設を見つけてみてください!

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安光あずみ

東京都在住のひとり旅好きライター。「ぼっちのazumiさん」名義にて、Yahoo!ニュースなどでも執筆中。電車旅、徒歩旅、自転車旅が好きで、国内旅行ばかりしています。国内旅行業務取扱管理者、世界遺産検定2級所持。

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