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ヨーロッパのヴィンテージ家具が大集合!『Design Icons Amsterdam』|オランダ

オランダのアムステルダムでは毎年、大規模なヴィンテージ家具の見本市が開催されます。普段はなかなかお目にかかれないヴィンテージ家具がヨーロッパ各地から集結し、実際に手に触れて質感や重みを確かめながら鑑賞できます。
気に入った作品をその場で購入できるチャンスもありますし、買い物が目的でなくとも、まるで美術館のように展示を楽しむことができます。
会場は旧船舶エンジン工場を改装したDe Kromhouthalで、鉄骨やレンガ壁が残る無骨な空間と、華やかなヴィンテージ家具が織り成すフォトジェニックな光景を撮影できます。
また、質の高い家具を賢く選び、手入れをしながら長く愛用するという、オランダ人の豊かなライフスタイルも感じられます。
目次
20世紀のヴィンテージ家具が集結
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『Design Icons Amsterdam(デザイン・アイコンズ・アムステルダム)』は、アムステルダムで毎年開催されるヴィンテージ家具の見本市です。2026年は4月11日と12日に開催予定で、ヨーロッパ各地から厳選された75のディーラーが集結します。
出展されるのは、1930年代から1980年代にかけてのヴィンテージ家具です。20世紀初頭のデ・ステイルやバウハウス、有機的な曲線が美しいミッドセンチュリーモダン、機能的で無骨なインダストリアル、優美で軽快なイタリアデザインまで、時代も様式も幅広く取り揃えられています。
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最高峰のヴィンテージ家具が一堂に会するDesign Icons Amsterdamは、専門家の商談の場であると同時に、デザイン愛好家や一般の訪問者にとっては、数々の傑作を一度に鑑賞できる貴重な機会となっています。
さらに、実際にソファに座ってみる、キャビネットの中を覗いてみるといった体験を通じて、素材の質感や造りの重みを直に確かめられるのも大きな魅力です。
私自身、これまでに2回訪れましたが、そこにはオンラインでは決して味わえない「本物」を確かめる喜びがありました。
ヴィンテージ家具の傑作に触れてその質を見極め、ディーラーと交渉し、購入後はそのまま家に持ち帰る。そんな一連の流れを目の当たりにすると、ヴィンテージ品を生活の中で愛でながら次代へと継承していく、オランダならではの豊かな文化が感じられます。
憧れの家具たち
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Design Icons Amsterdamでは、イームズの「ラウンジチェア(写真左)」や、ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア(写真右)」といった巨匠の真作はもちろん、名もなきデザイナーによる逸品まで、それぞれのストーリーをまとった一点物との出会いがあります
ヨーロッパの多くのディーラーは、普段は倉庫でのビジネスがメインですので、こうして生の傑作に触れられるのはまたとない機会です。
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部屋のようにセットアップされたブースでは、家具の配置や照明、雑貨との組み合わせなど、インテリアコーディネートのインスピレーションを得られます(上写真)。
いつかは私も、空間の主役になるようなラウンジチェアを我が家にお迎えしたいと思いながら、各ブースの家具を一つひとつ眺めて回ります。
圧倒的なフォトジェニック空間
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Design Icons Amsterdamの会場は、かつての船舶エンジン工場をリノベーションした「De Kromhouthal(デ・クロムハウトハル)」です。中央ホールは広さ4000平方メートル、全長140メートルにも及ぶ巨大な空間で、レンガ造りや鉄骨が剥き出しになった力強い工業的雰囲気を残しています(上写真)。
この荒々しく重厚な空間だからこそ、モダニズムの端正なラインや、ミッドセンチュリーモダンの華やかな色彩、未来的で遊び心のあるポップ・モダン、装飾を削ぎ落としたミニマルなインダストリアルなど、20世紀デザインの多様な表情が際立ちます。
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De Kromhouthalはアムステルダムの北区、アイ湾の北岸に位置し、テラスからは美しい眺望を楽しめます(上写真)。対岸には、アムステルダム中央駅やクルーズターミナル、アイ湾音楽堂、ホテル・ジャカルタ・アムステルダムといったアイコニックな建物を望めます。
北区はクリエイティブなカルチャーの拠点として発展しているエリアで、中心街とは一味違う、廃墟を遊び場に変えたような雰囲気が味わえます。
ヴィンテージ家具を購入!
Design Icons Amsterdamに展示されているヴィンテージ家具は、有名デザイナーによる作品から「アフォーダブル・ヴィンテージ」と呼ばれる手頃な掘り出し物まで、幅広い価格帯で販売されています。
1. ディーラーによる品質保証
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Design Icons Amsterdamは、厳格なキュレーションによってヴィンテージ家具の品質を保証しています。出展するのは国内外の厳選されたディーラーで、販売される全てのアイテムは、近代デザイン史において真正で重要な作品であることが求められ、専門家による事前審査が行われています。
- 公式サイト:出展ディーラー
※公式サイトにて出展ディーラーが公開されています。
2.日本への配送
Design Icons Amsterdamで購入した家具は、最終日を待たずにすぐに持ち帰ることができます。また、ほとんどの出展者が国際配送に対応しており、会場内に設けられた配送会社「Magic Movers」の窓口で手続きが可能です。
3.購入の戦略を練る!
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ヴィンテージ家具をいち早く手に入れたい方には、出展者がまだブースを設営中の土曜正午から入場できる「ファーストエントリー」枠が用意されています。
一方、予算を抑えつつ掘り出し物を狙うなら、日曜の午後が交渉のチャンスです。出展者が最終在庫を手頃な価格で提供することも多く、他のビッグイベントにはない柔軟性があります
Design Icons Amsterdamでのショッピングは早い者勝ちですが、ディーラーが週末を通じてコレクションから新作を補充するため、見どころは終日続きます。
4.チケット情報
コレクター向けの「ファーストエントリー」から、値引き交渉に最適な日曜の夕方まで、Design Icons Amsterdamは来場する時間帯によってさまざまな戦略的な楽しみ方ができます。
入場時間帯によって料金は異なりますが(後述の「イベント情報」に記載)、一度入場すれば会場に好きなだけ滞在することができます。チケットは公式サイトで購入可能です。16歳未満は無料です。
まとめ|イベント情報
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廃工場を改装したフォトジェニックなDe Kromhouthalで開催されるDesign Icons Amsterdamは、ヴィンテージ家具の愛好家はもちろん、一般の来場者も存分に楽しめるイベントです。
会場には数々の価値ある「本物」の家具が集まり、実際に手に触れて鑑賞できるだけでなく、気に入った作品をその場で購入できるチャンスもあります。たとえ買い物が目的でなくとも、まるで美術館のように展示を楽しめるのも魅力です。
本当に良いものを大切にし、「消費」ではなく「継承」するオランダの文化を肌で感じることができます。さらに、中心街とは異なる静かで個性的な北区ならではの雰囲気や景色も、このイベントの特別な体験を彩ります。
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アムステルダム中央駅から北区へのアクセスは、爽やかな風を受けながらアイ湾の眺望を楽しめる無料フェリー(上写真)がおすすめです。フェリーを降りてから会場までは、1.2キロほどの道のりです。
イベント情報|Design Icons Amsterdam デザイン・アイコンズ・アムステルダム
- 会場:De Kromhouthal
- 所在地:Gedempt Hamerkanaal 231, 1021 KP Amsterdam, The Netherlands
- 電話:+31 (0) 6 4824 6903
- 会期: 2026年4月11日~12日
- 開催時間:4月11日 12:00~18:00/4月12日 10:00~18:00
- 入場料:4月11日 30ユーロ(12:00~14:00)15ユーロ(14:00~16:00)10ユーロ(16:00~18:00)/4月12日10ユーロ(10:00~12:00)7.5ユーロ(12:00~14:00)5ユーロ(14:00~18:00)/16歳未満無料
- アクセス:アムステルダム中央駅よりフェリー(IJpleinveer線)で4分IJplein下船徒歩17分またはアムステルダム中央駅よりメトロ52番で2分Noorderpark下車徒歩12分
- 公式サイト: Design Icons Amsterdam
※イベントの詳細やアクセス方法などの掲載内容は2026年2月時点のものです。最新情報については、必ず公式サイトなどでのご確認をお願いいたします。
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Kayo Temel
- 山形県出身。オランダのアムステルダムにある美術アカデミーで絵画を学び、イラストレーターやライターの仕事をしています。渡欧以来、訪れた国は23カ国。旅をするたびに、文化の多様さに感銘を受けます。また、住み慣れたオランダでも、まだまだ新しい発見がつきません。25年の滞在経験とアートの視点を活かし、オランダの魅力を深く味わうための情報をお届けします。




























