小谷村・紀柳の古民家体験、薪火が紡ぐ日本文化と記憶の極上食事

「本当の日本を知りたい」----。今、多くの訪日外国人が求めているのは、有名な観光地を巡る旅ではなく、その土地に息づく「日常生活の体験」です。長野県小谷村にある古民家レストラン「紀柳(きりゅう)」は、そんな旅人たちの心を満たし、深い感動を与えている特別な場所での体験をお伝えします。

目次

長野県小谷村に佇む、歴史を継承する古民家「紀柳」

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JR大糸線「南小谷駅」からほど近い場所に位置する紀柳。ここは、店主の西澤紀子さんが、父・中村尹俊(ただとし)さんが生まれ育った実家を丁寧にリノベーションしたレストランです。

建物の一柱一柱に刻まれた家族の記憶と、雪深い北国ならではの知恵が息づく空間。訪日外国人がこの場所を訪れる理由は、単なる食事のためだけではありません。そこには、現代の日本人が忘れかけている「本物の暮らし」があるからです。

薪割りと火起こし 五感を刺激する日本文化体験

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紀柳に到着したヨーロッパからの旅行者たちをまず迎えるのは、入り口にある「土間」での体験です。

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<自分の手で火を灯す喜び>

現代の生活ではスイッチ一つで済む「火を熾す」という行為。紀柳では、まず薪を割ることから始まります。斧の重みを感じ、薪が割れる快音を響かせ、かまどに火を吹き込む。かつての日本の日常生活であったこの光景に、外国人たちは驚き、そして瞬く間に夢中になります。

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囲炉裏を囲み、雪国の歴史に触れる「対話の時間」

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ご飯が炊き上がるまでの間、一行は囲炉裏のある部屋へと導かれます。そこで語られるのは、この家の生き証人である尹俊さんによる「北国の物語」です。
数メートルもの雪に閉ざされる冬の厳しさとそれを乗り越える道具の知恵、茅葺き屋根の葺き替えエピソードなど尹俊さんの実体験に基づく語りに、外国人たちは熱心に聞き入り、質問を投げかけます。単なる観光ガイドには載っていない、生きた歴史に触れるこの時間は、ゲストとホストの間に深い絆を生み出します。

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なぜ「おかわり」が止まらない?かまど炊きご飯の衝撃

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いよいよ食事の時間。テーブルに並ぶのは、小谷村の大地が育んだ野菜を中心とした地産地消の献立です。そして、ハイライトは主役の「かまど炊きご飯」

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店主の西澤さんが、心を込めてお茶碗によそう炊きたてのご飯。実は、日本を2週間旅してきた彼らは、連日の肉料理に少々疲れ気味でした。「味のない白いご飯」を完食することは少なかった彼らが、紀柳のご飯を一口食べた瞬間、目の色が変わりました。

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薪の強火力で一気に炊き上げられたご飯は、香ばしい香りと米本来の甘みが際立ちます。底にできた黄金色のおこげ。その美味しさに、彼らは次々とお代わりを求めました。電気炊飯器では決して再現できない、薪と火と人の手間が作り出す「食の原点」が、彼らの心を揺さぶったのです。

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まとめ:紀柳での体験が教えてくれること

かまどで火を熾し、ご飯を炊き、土地の物語を聞く。紀柳での体験は、単なる食事や観光の枠を超えています。それは、日本の精神文化や自然との共生を深く知るための「鍵」です。

地方の古民家だからこそ提供できる特別な非日常。あなたも長野県小谷村で、忘れられない日本文化の記憶を刻んでみませんか?

紀柳

紀柳に行ったら是非寄りたいおすすめスポット

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<塩の道>
新潟県糸魚川市と松本を結ぶ千国(ちくに)街道の一部で、かつて海産物や塩を運んだ歴史的な古道が小谷村を通っています。

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<白馬村:青鬼集落>
長野県白馬村の北東部に位置し、北アルプスを背景に茅葺き屋根の古民家と石垣の棚田が広がる、日本の原風景を残す景勝地です。

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