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あなたならどうする? 旅行中、電車に忘れ物をしたときの対処法を教えます

<松本城イメージ>
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<列車 社内(イメージ)>
旅行中にスマートフォンを新幹線の中に忘れた出来事の話をします。
少し前ですが、長野県の木曽にある宿場へ一人旅に出かけた時のことです。
木曽へは新宿から中央線の特急に乗り、塩尻で乗り換えるルートが一般的ですが、東京駅を朝の6時過ぎに出発する北陸新幹線で長野駅まで行き、名古屋行きの特急列車に乗り換える方が1時間ほど早く現地に到着できるため、このルートを選びました。
東京駅から速達タイプのかがやき号を利用すると、長野駅までは1時間20分で到着します。
前日の夜遅くまで仕事をして、出発当日は朝早く起きたので車中でウトウトしてしまい、長野駅に到着するアナウンスで飛び起きまして、窓際に置いておいたスマートフォンを忘れたまま長野駅で下車してしまったのです。
長野駅で新幹線を降り、乗り継ぎの列車に乗った際、前方の席の人が操作していたスマートフォンのケースの色が自分のものと似ていて、ふと自分のスマートフォンを取り出そうとしましたが、カバンのポケットを探っても見当たりません。
上着のポケットや持っているものを何度も確認しましたが、スマートフォンは出てきませんでした。そこで、東京から乗ってきた新幹線に忘れたことに気づき、頭が真っ白になりました。
スマートフォンにはスケジュールやホテル、レンタカーの予約情報が保存されており、時計代わりにもしているため時間を把握することもできません。
QR決済もできなくなり、写真も撮れなくなってしまいました。
いつも何気なく過ごしていた日常がスマートフォン一つに依存していることを改めて痛感しました。
目次
忘れ物の問い合わせについて
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<奈良井駅>
この旅ではレンタカーを借りて宿場を効率よく回るつもりでしたので、木曽に向かう途中の松本駅で下車しました。
宿場の最寄り駅は無人駅だったため、そこで忘れ物の問い合わせができず、駅係員のいる松本駅での下車は不幸中の幸いでした。
しかし、松本駅には忘れ物の問い合わせ窓口がなく、改札員に尋ねると、長野県内を走る鉄道各社の問い合わせ窓口の電話番号が印刷された小さな紙を渡され、「自分で問い合わせしてください」と言われました。
肝心のスマートフォンが手元にないため、公衆電話を探す必要がありました。
また、長野で下車した新幹線は敦賀行きだったため、終点の敦賀駅の管轄であるJR西日本の金沢駅にある問い合わせ窓口に電話をかけることになりました。
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<電話ボックス(イメージ)>
電話が繋がるまでの苦労もありました。
松本駅でレンタカーを午前9時に借りましたが、忘れ物問い合わせ窓口は午前10時からしか受け付けしていないので、まずは木曽地方まで車を走らせ、10時を過ぎた頃に通りかかった役場の公衆電話から電話をかけました。
受付開始時間は混雑していて全くつながりませんでした。
昼過ぎにJRの無人駅にあった公衆電話からようやく電話がつながりましたが、長野県からJR西日本の窓口がある金沢まで電話をかけることになったため、投入したコインが次々と落ちていきました。
電話口で私は、オペレーターに乗車した日時、列車名、座席番号、スマートフォンの特徴やケースに入っていたカードの情報を伝えました。
一旦電話が保留になり、再度オペレーターが出て「それらしきスマートフォンが敦賀駅にあります」と告げられました。
詳細な情報が必要とのことで敦賀駅に電話をかけるよう指示されましたが、スマートフォンを持っていないため簡単に電話はできないと伝えたところ「では、ケースの色と中に入っているカードは何ですか」と問われました。
「下諏訪町で貰ったマンホールカードが入っています」と答えたところ、これが決め手となり、本人確認が取れたため、着払いで送る手続きをしてもらうことになりました。
この瞬間、座り込むほどほっとして脱力しました。
これで心配なく旅行が続けられると安心しました。
少々の不便はありましたが、スマートフォンを忘れた以外は無事に旅を終えることができました。
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<下諏訪町マンホールカード>
旅の記念にもらったカードが、まさに"切り札"となりました
スマートフォンの不在がもたらした気づきについて
無事に自宅に届いたのは2日後の夜でした。
今回の出来事から得た反省点は、旅行中の予定を全てスマートフォンに記録していたため、身動きが取れなくなってしまったことです。次回からは重要な情報を紙にメモしておくことを心がけたいと思います。
一方、心のカメラで風景を楽しむことも出来ました。
スマートフォンのカメラが使えなかったことで、風景をじっくり心に刻みました。
目の前の美しい景色を心のカメラに焼き付けることができ、この経験を通じて機器に依存しない楽しみ方があることを再認識しました。
カメラや時計は別に持っておくほうが良いと感じました。
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スマートフォンの位置情報を ON にしておいたので、スマートフォンが辿ったルートを知ることが出来ました!
まとめ
スマートフォンを新幹線車内に忘れたことで、丸3日間不便な生活を強いられ、さまざまな困難に直面しましたが、それ以上に大切なことに気づくことができました。そして、忘れ物をしたときにどうすべきかの教訓を得ました。
今回の教訓は次の通りです。
・スマートフォンがないことに気づいたときは焦らない(実際には落ち着きがなくなり、かなり動揺しましたが)。
・冷静に最後に手にしたのはどこか思い出す。
・スマートフォンを忘れた列車の①乗車日、②列車名、③乗車区間、④忘れた場所の情報(何号車の何番に座ったとか)をできる限り詳しく思い出す。
・スマートフォン内の情報は他にメモなどを残しておく(旅行日程、宿泊や交通などの予約状況)。
・QRコードで利用する場合は予め印刷して別に持ち歩く(航空券Eチケット控えや搭乗券QRコード、高速バスQRチケットなど)。
・QR決済以外の手段も残しておく(クレジットカード、多めの現金<特に小銭>を持ち歩く)。
そして、その忘れ物が自分のものである確固たる証拠になるものを一緒にしておく ことです。
今回は、遠く離れた場所でスマートフォンが発見され、本人確認が取れて送ってもらう手続きを行えましたが、本人が目視で確認しなければならない忘れ物の場合(眼鏡、洋服など)は、どんなに遠くても保管場所に取りに行かなければならないケースもあるようです。まずは忘れ物をしないよう心がけるのが一番だと思いますけどね。
ちなみに、東北新幹線を利用して仙台で降りた後に忘れ物に気づいた同僚は、保管場所の新青森まで自腹で取りに行ったため、余計な出費と時間がかかったようです。
皆さん、参考になりましたでしょうか。私の経験が皆さんの万が一の役に立てればと幸いです。
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<無人駅にも電話ボックスがあります(写真右端)>
普段はありがたみを感じませんが、今回の旅はその重要性を再認識しました
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えいた
- 旅の臨場感が届けばうれしいです




























