世界最高峰!ブレスの地鶏とは|フランス

グルメ達を魅了する世界で一番美味しい鶏は?美食の国フランスが世界に誇るのは、自然豊かなブレス地方で育成される地鶏。

エトワールシェフにも愛されている料理界に名高い「ブレスチキン」は、鮮やかな赤いトサカ、真白い羽毛、青みを帯びた脚というフランス国旗の配色をしていて、引き締まった肉は柔らかく、圧倒的な美味しさ!受け継がれる純血種と厳格な伝統的飼育法を守り、情熱と誇りの下で育成されるブレス鶏を、地域の風景と共にご紹介します。

目次

ブレスの地鶏とは

リヨンの北部、アン県、ソーヌ=エ=ロワール県、ジュラ県にまたがるブレス地方はブールカン・ブレスが代表都市。中世の時代からブレス地方で飼育される鶏は、その卓越した美味しさで、古くから数多くの賞賛を集めてきました。

地元の領主や領土を通過する権威者に献上された鶏の料理は絶賛され、高明な美食家ブリア=サヴァランは「王の家禽」と称してその栄光を称えました。1957年には早くもAOC(Appellation Origine Contrôlée)原産地保護呼称に認定されています。

ブレスの地鶏の料理

近年においては、孵化から出荷まで40日で大量生産される安価なブロイラー鶏に対して、4ヶ月以上丹精かけて飼育されるブレス鶏のような地鶏への再評価は高まる一方。その素晴らしい風味と安全性に、高価格は対価だと再認識されています。

赤いトサカ、白い羽毛、青い脚というフランス国旗色をしたブレス鶏のオブジェ

赤いトサカ、白い羽毛、青い脚というフランス国旗色をしたブレス鶏。AOC認定のブレスの家禽類は、ブリーダーによって純血種が守られており、飼育農家には厳しい育成条件が課せられています。

放し飼いにされるブレス鶏

密集を避けた快適な宿舎、屋外は15平方メートル以上の牧草地が条件で、一羽につき10平方メートル以上の敷地が必要。決められた期間以上放し飼いにする、飼料は、地域内で栽培した遺伝子組み換えなしの上質穀物とトウモロコシに乳製品を組み合わせること。

鶏たちは、自由に肥沃な大地を駆けまわり、自ら虫などを捕獲して食する。ブレス鶏のもつ柔らかいが弾力のある食感と驚きの味覚は、優れた品種、育成条件、豊かな大地の恵の賜物なのです。

Bourg-en-Bresseとその北部

AOC認定のブレスの家禽類

ブレスといえばブレスチキンを思い浮かべますが、AOC認定されている「Volaille de Bresse〜ブレスの家禽類」は4種あります。厳格な条件下で愛情を持って規定期間飼育され、出荷時の体重規定をクリアしたものが正式にAOC認定されます。

AOC認定のブレスの家禽類 丸鶏

  • 1. プレ(poulet)雄の若鳥。一般にブレスチキンと称されるもの。育成期間4ヶ月以上、1.2kg以上。
  • 2. プラルド(poularde)卵を産んだことのない雌の若鳥。育成期間5ヶ月以上、1.8kg以上。

AOC認定のブレスの家禽 丸鶏

  • 3. シャポン(chapon)虚勢鶏 。育成期間8ヶ月以上、1.8kg以上。去勢したものは、筋肉量が増え更に柔らかい。クリスマス用に出荷される最高級の食材で、真白い布地に包まれて出荷される。保存状態を良くする効果、体内の脂肪が全身に行き届く効果のために布で包む。
  • 4. ダンド(dinde)雌の七面鳥。育成期間7ヶ月以上、3kg以上。

三つの認定証明が付けられています。左足首に飼育者が分かるリング、胴体に委員会認定ラベルシール、首には国旗色のメタルで裏側に販売元

ブレスの家禽類には出荷時、三つの認定証明が付けられています。左足首に飼育者が分かるリング、胴体に委員会認定ラベルシール、首には国旗色のメタルで裏側に販売元が記されています。

それはブレス鶏に関わる人々の情熱と誇りの証です。毎年12月半ばには「ブレスの栄光(Les Glorieuses de Bresse)」という品質基準を競い合うコンクールが開催され、受賞した家禽類は大統領邸の新年の食卓にも登場します。

首都ブールカン・ブレスを散策

ブレスチキンが育成されるのは田舎の大地ですが、ブレスの首都ブールカン・ブレスは街歩きも楽しい食通の街です。水曜と土曜のマルシェ(朝市場)も大きく、新鮮な食材を求めて沢山の人々が訪れます。

Food Hall Le Beau Marché

首都ブールカン・ブレスの街並み

写真の左手の建物は、食の集合エスパス「ボー・マルシェ(Le Beau Marché)」レストラン、カフェ、バーなどお好きなスタイルで気楽に地元の食品が楽しめます。入口でアートな鶏がお出迎えしてくれますよ。

Food Hall Le Beau Marché

  • 所在地:16 Pl. Carriat, 01000 Bourg-en-Bresse, フランス

Monastère Royal de Brou

中心地から少し離れているけれど、是非訪問して欲しいのは、歴史的建造物指定のブルー王立修道院(Monastère Royal de Brou)。屋根の飾り模様が美しいゴシック・フランボワイヤン建築の傑作です。

歴史的建造物指定のブルー王立修道院(Monastère Royal de Brou)。屋根の飾り模様が美しいゴシック・フランボワイヤン建築の傑作

夏場には、教会の外壁をスクリーンとした美しい映像ショーが人気で、中庭でコンサートも開催されています。修道院前の通りはレストラン街なので、食と文化でお腹も心も満たされますね。

Monastère Royal de Brou

  • 所在地:63 Bd de Brou, 01000 Bourg-en-Bresse, フランス

ブレスの情報はここで

Musée de la Bresse Domaine des Planons ブレス美術館

もっとブレスを学びたい!田舎体験がしたい!という方は、昔の農家を利用したブレス美術館へ。内部はモダンに改造されていて、民族衣装やアートや特産品に囲まれながら、楽しく歴史や伝統が学べます。

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ブレス地方のお土産は、やはり鶏をモチーフとした何かを選びたい。自分好みの素敵な一羽が見つかれば嬉しいですね。

私は、鶏の形も入った農家製造の乾燥パスタと陶器のニンニク擦り器。鶏をひっくり返せば内側がギザギザになっています。

ブールカン・ブレスにある観光局で地図や情報を仕入れてくださいね。

Musée de la Bresse Domaine des Planons

  • 所在地:987 Chem. des Seiglières, 01380 Saint-Cyr-sur-Menthon, フランス

    さいごに

    ブレスチキンの物語、お気に召しましたか?さいごに、面白いポスターを見つけたので、ご紹介しましょう。

    ブレス鳥の面白いポスター

    「おふざけで国旗をまとっているのではないよ」という感じの鶏たちのセリフが、実に言い得て絶妙!

    ブレス地方を巡る旅は、現代の食事情について、考えさせられる時間でした。高級食材はいつも手に届く物ではないけれど、日々の食事に気を配り、食材とそれを育てる人々に感謝して、美味しくいただきましょうね。

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    原田さゆり

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