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12月が最高潮!子どものころ体験するアメリカのホリデー文化

学校生活に宿るアメリカらしさを冬の旅の魅力に
一年を通して明るく開放的な南カリフォルニアですが、なかでも12月は街全体がホリデームードに包まれ、街中が最も輝く季節です。観光客に人気のイルミネーションや冬のイベントに加え、実は"現地の学校生活"にもアメリカのホリデー文化が色濃く表れています。
こうした文化を知ることで、12月のカリフォルニアを旅する魅力がより深く感じられそうなので、在住者の視点からご紹介したいと思います。
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<Photo:Taylor Cole / Unsplash>
目次
- ホリデーの"楽しむ空気"を象徴するイベント「パジャマ・デー」
- 自己表現が輝くカルチャー「クレイジーヘア・デー」
- 音楽と光があふれる季節「ホリデー・パフォーマンス」
- ギフト文化に触れる楽しさ「ティーチャー・アプリシエーション・ギフト」
- 学校から街へ広がる、ホリデーの一体感
ホリデーの"楽しむ空気"を象徴するイベント「パジャマ・デー」
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日本では考えられないかもしれないのですが、アメリカの学校では「パジャマデー」といって、パジャマを来て登校する日があるんです。それがよく12月にあるのですが、お気に入りのパジャマ姿で授業を受ける光景は、アメリカならではの自由さとユーモアに満ちています。
クリスマスの朝、子どもたちがパジャマ姿のままベッドルームから飛び出し、サンタさんが来てくれたかどうかを確かめに、ツリーのあるリビングへ駆けていく----この光景は、アメリカのクリスマスを象徴するシーンといえます。
そのため、"クリスマス=パジャマ姿のワクワクした子どもたち" というイメージが、アメリカではどこか自然に結びついています。こうした文化的背景もあって、学校でも12月にパジャマデーを行うようになったのかもしれません。
子どもたちにとってパジャマは、ホリデーシーズンの特別な気分を象徴する存在なのだと感じます。
この"楽しむことを大切にする"雰囲気は、街のあちこちにも広がっていて、お店の店員さんがパジャマ姿だったりすることもあるんですよ。
自己表現が輝くカルチャー「クレイジーヘア・デー」
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最も創造性があふれるのがクレイジーヘアデー。髪を虹色に染めたり、ユニークな飾りをつけたりと、子どもたちが自由に自分を表現する日として人気があります。
12月と限定されていませんが、12月は先生たちもホリデー気分なのでしょうか?そんなこともあり、こんな楽しいテーマの日が12月に企画されていることも。
そしてもちろん、モールのサンタクロースやホリデー限定のデコレーション、季節のスイーツなど、カリフォルニアの12月は大人も子どもも心からワクワクできる時間が流れています。
この"個性を楽しむ文化"は、街歩きの中でも感じられます。多くの人が12月はサンタハットを被ったり、クリスマス柄のセーターをきていたりします。
もし街でクレイジーな髪型や帽子を被っている人がいたら、素通りせずに、ぜひ「I Love your hair!」や「Nice Hat!」などとお声をかけてみてください。旅行中の方も、まるでこの街の一員になったような温かさを感じられます。
音楽と光があふれる季節「ホリデー・パフォーマンス」
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<Photo: Wen Jian / Unsplash>
学校で行われるホリデー発表会は、家族が集まり子どもたちの歌や演奏を楽しむ、温かなイベントです。いわゆる日本でいう学芸会的なものですが、南カリフォルニアは屋外スペースが豊富なため、夕暮れ時の校庭や公園の屋外ステージででライトに照らされながら歌声が響くこともあり、それはまるで映画のワンシーンのような雰囲気に包まれます。
この"音楽で季節を祝う文化"は、観光で訪れた方ももちろん体験できます。ロサンゼルス・フィルハーモニックのホリデーコンサートや、The Grove のクリスマスツリー点灯式、ディズニーリゾートのクリスマスショーなど、多くの場所で華やかな音楽と光の演出が楽しめます。
学校の発表会に息づく温かさが、街全体に広がっていることを感じられるでしょう。
ギフト文化に触れる楽しさ「ティーチャー・アプリシエーション・ギフト」
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<Photo: Rob Laughter / Unsplash>
Teacher Appreciation Gift の文化
12月になると、子どもたちは担任の先生へ小さな贈り物をする Teacher Appreciation Gift の習慣があります。感謝の気持ちを込めてギフトカードやお花、キャンドルなどを渡すこの文化は、日常の中に"ありがとう"を伝える温かさが息づいています。
ギフト選びの難しさ
ギフト選びの難しさは、「本当に相手に喜んでもらえるか」というところ。せっかく先生に差し上げても、かえってご負担になってしまっては本末転倒ですよね。
しかも先生は、クラスの人数分だけギフトを受け取るわけですから、必要ないものが何十個も集まってしまうと、さすがに困ってしまいます。
クラスマムの存在
そこで活躍するのが、いわゆる"クラスマム"と呼ばれる、保護者の中のまとめ役のような方の存在。クラスマムは、先生にさりげなくお気に入りのお店や好きなアイテムを聞いておいてくれるので、その情報に沿ってギフトを用意すれば、先生にも大喜び。
現実的で喜ばれるギフト
最近では、どの先生もスターバックスやAmazonのギフトカードを選ばれることが多く、その"現実的なチョイス"に思わずクスッとしてしまいます。実用的で気軽に使っていただけるので、贈る側としても安心なのです。
旅行中に見つけるギフト文化
旅行中は、このギフト文化にも触れやすいかもしれません。日本への手軽なお土産が見つかりそうなTrader Joe's や Whole Foods などではホリデー限定のギフトセットが並び、雑貨店には季節のオーナメントが溢れています。
学校から街へ広がる、ホリデーの一体感
学校のイベントを通して見えてくるのは、「子どもたちが楽しむ文化が、そのまま街全体の明るさにつながっている」ということ。 12月のカリフォルニアでは、人々が家族と過ごし、互いを思いやり、自由に季節を楽しむ空気が満ちています。
観光スポットだけでは知ることのできない、生活から生まれるホリデーの温かさに触れられるのは、この季節ならではの魅力。キラキラと輝くライト、街に流れる音楽、道ゆく人の笑顔、どれもこの時期のカリフォルニアを特別な旅先にしてくれます。
今年の冬は、ぜひカリフォルニアの12月を歩いてみませんか。ホリデーの光に包まれた街で、心がふわっと温かくなるような時間を過ごせるはずです。
カリフォルニア
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SOLO
- ビーチ、青空、パームツリーのカリフォルニアに憧れて20年前に単身渡米、ロサンゼルス郊外オレンジ・カウンティー在住のライターおよび編集者。エクササイズ、新しいレストラン巡り、パーティー好き。最近の趣味は30年ぶりに始めたサクソフォーン。




























