
公開日:
最終更新日:
【タイ入国完全ガイド】日本出国準備からタイ空港・市内移動まで在住者が徹底解説

初めてのタイ旅行、または久しぶりのタイ入国。スムーズに通過できるか不安な人も多いかも知れません。実は、入国審査での小さな準備不足や空港内での動線の違いで、時間を大きくロスすることがあります。
この記事では、タイ在住者の視点で最新の入国手続きの流れをわかりやすく解説。出発前の準備から、スワンナプーム空港内での注意点、そしてタクシーや電車を使った市内への移動までを一連の流れで紹介します。これを読めば、初めてのタイ入国でも迷わず安心して旅を始められます。
目次
タイ入国前の大事な準備
![]()
![]()
<パスポート残存期間とEチケットの印刷、TDACの入力>
出発前の最重要ポイントは「パスポート」と「入国関連情報」の確認です。まず、タイ入国にはパスポートの残存期間が6か月以上必要とされています。
5か月以下になると日本で搭乗拒否のリスク、無事に飛べたとしてもタイに到着してから入国拒否も想定されるので、早めの更新をおすすめします。
次に、航空券のEチケットを印刷しておくと安心です。スマホ画面でも問題ない場合が多いですが、通信トラブルや空港での確認に時間がかかるケースもあります。紙の控えを1枚持っておくとスムーズです。
そして忘れがちなのが、TDAC(Thailand Digital Arrival Card)の事前オンライン入力です。2025年5月から、入国審査を効率化するため導入が進んでおり、基本情報や滞在先を登録が義務化されています。
入力が終わると登録したEメールアドレスにQRコードを送信されてくるので、入管審査ゲートで係官に見せる必要があります。これらを事前に整えることで、チェックインから到着後のタイ入国まで、ストレスのない旅が始まります。
タイ入国審査で気を付けたいこと
QRコードを見せることと、帰りのチケットの予約があるか確認される可能性があります。
タイの玄関口、スワンナプーム空港の入国審査では、TDACのQRコード提示が求められます。スマホの画面をすぐに見せられるよう、事前にスクリーンショットを保存しておくのがコツです。画面で保存しておくと、万が一ネット環境が使えなくても対応できるからです。
ではもし、事前のTDAC登録をしていない場合はどうなるのでしょうか?心配は無用です。タイの空港到着後でも可能ですので、登録用の列にならびましょう。
観光目的での入国の場合、帰りの航空券(Eチケット)の提示を求められることがあります。滞在ビザ免除で入国する旅行者は、滞在期間を超えない計画を示すためにも、この対応のためにも航空券(Eチケット)印刷しておくことをおすすめします。
今現在のタイでは、観光客による片道入国は認められていません。タイからの出国が明確なものを事前に準備しておいてください。
入国審査官によっては英語で「How long will you stay?(どのくらい滞在しますか?)」などの質問をされることもあります。ここはぜひとも笑顔で簡潔に答えましょう。
入国時の印象が悪いと、滞在理由を詳しく聞かれることもありますが、落ち着いて対応すれば問題ありません。ポイントは「事前準備」と「落ち着いた態度」です。
空港内で気を付けたいこと
![]()
<税関を通るコツと警察官の存在>
入国審査を終えると、次は税関(Customs)です。ここでは「申告なし(Nothing to Declare)」が緑のゲート、「申告あり(Goods to Declare)」が赤のゲートと明確に分かれています。一般の旅行者で、免税範囲内の荷物のみであれば緑のゲートを通過すればOKです。
ただし、酒類等で持ち込み量を超える場合、または商用目的の荷物がある場合は赤いゲートを選び、申告を行う必要があります。もしそのような荷物があるのに申告なしゲートを通り、係官に見つかると罰金を含め、時に没収という面倒なことになりますので注意が必要です。
無事に税関を通り抜けた後ですが、空港内では制服姿の警察官の巡回を目にするかも知れません。警察官はランダムにパスポートチェックや移動先などを質問してくることがあります。驚かずに笑顔で対応しましょう。
質問は英語でされますので、会話に自信の無い人は、スマートフォンの翻訳アプリを活用してください。スワンナプーム空港は広く、案内板も多言語対応していますが、迷った場合は「Information」カウンターで聞くのが最も確実です。
空港からの移動方法
![]()
<タクシーの利用>
スワンナプーム空港からバンコク市内へ向かう主な手段はタクシーとエアポートレールリンク(電車)の2つです。
まず、タクシーは到着階(1階)の専用カウンターで「Taxi」チケットを受け取り、番号表示のレーンで乗車します。正規のタクシーは初乗り料金(支払いはタイ通貨のバーツ)+空港利用料50バーツとなります。通行ルートによっては別途高速代が発生し、それは乗客が運転手に渡す実費となります。
中心部まではおおよそ300〜400バーツ程度。原則は現金のみ対応なので、小額紙幣を用意しておくと便利です。タクシーなら目的地(ホテル等)に直接行けるのが大きなメリットです。しかしタイは渋滞が多発するので、時間を読めないことが多くあると考えておいてください。
そして電車(エアポートレールリンク)は地下階(B1階)から発車し、終点パヤータイ駅まで約30分。料金は45バーツ前後で、渋滞を避けたい人におすすめです。
こちらのメリットは時間が読めるのが大きな利点。しかしながら目的地によっては乗り換えがあり、その後滞在予定先近くの駅で下車し、そこからタクシー等で移動となると考えられますので、事前のルート確認と移動中の荷物の管理をしっかりとしておきましょう。
旅行の目的や荷物量に応じて、どちらを選ぶかを事前に決めておくと、入国直後も慌てず行動できます。
まとめ
タイ入国をスムーズにする最大のコツは、「事前準備」と「順序の理解」です。パスポート残存期間やTDAC入力などの事前対応から、入国審査・税関・交通手段の把握まで、一連の流れを知っておくことで、時間もストレスも大幅に軽減できます。
観光、出張、長期滞在いずれの目的でも、スワンナプーム空港はタイの玄関口。正しい知識と少しの余裕が、旅を何倍も快適にしてくれます。
スワンナプーム空港
- 所在地: 999, Nong Prue, Bang Phli District, Samut Prakan 10540
関連記事
Rankingタイ記事ランキング
-

大里康正
- 風彩光真 光と影の写真家、世界を歩く旅作家で、日本の全都道府県を3周し各地を観光取材。テレビ番組への写真提供、新聞社からの取材多数。現在はタイ在住。世界遺産を含めたタイの有名な見どころ、そしてあまり知られていない驚くような素晴らしい観光地も紹介していきますよ!




























