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さくらやまトレイル2025 in 藤岡市【群馬県】レポート

群馬県藤岡市鬼石で行われた「第4回さくらやまトレイル2025」の様子をレポートします。
トレイルランニングの大会取材は初めてでしたが、会場はアットホームで和やかなムードに包まれていました。
トレランをやっている方、興味があってこれからやってみようかなと思っている方、興味はあるけれど私でも大丈夫かな?と思っている方には参考になると思いますのでぜひお読みください。
また、会場の群馬県藤岡市鬼石の八塩温泉、さくらやま公園もこのイベントの魅力のひとつですのでその様子も感じてみてください。
目次
さくらやまトレイルとは?
群馬県藤岡市鬼石地区の八塩(やしお)温泉から、7,000本の冬桜と紅葉が同時に見ることができる全国でも珍しい桜山(さくらやま)公園の山頂を目指す、起伏に富んだトレイルコースを使ってトレイルラン、マラニック(マラソンとピクニックを合わせた造語)、ハイキングなど様々なメニューで自然と絶景をたっぷり堪能できるイベントです。
今回で4回目の開催となり、約300名がエントリーしました。
遠くは九州など全国からランナーが集い、メインの26kmコースは毎年、募集即完売となるほど人気の大会です。
さくらやまトレイルの魅力をひとことでいうと?
紅葉と冬桜を同時に楽しめる
さくらやまトレイルの一番の特徴がこれです。
単に山を走るだけでなく、紅葉と冬桜、そして周りの山々の絶景を愛でながら走ることができるのは、桜山トレイルならではの魅力です。
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<さくらやま公園の見事な紅葉>
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<二度咲きする冬桜。写真:藤岡市HPより>
初心者から上級者まで対応した3つのコース設定
初級者から上級者まで満足できるコースが設定されています。
設定コース内容は次章「さくらやまトレイル2025の概要」をご覧ください。
ゴール後は温泉に浸かれる
ゴールの後は、群馬県でも有名な八塩温泉に浸かってランの疲れを癒せます。
さくらやまトレイルのスタート&ゴール地点には2つのホテル(鬼石観光ホテル、八塩館)があります。
トレイルのスタートは早朝ですので、前日泊まって翌朝に備えるのも良いでしょう。
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<鬼石観光ホテルの岩風呂>
鬼石観光ホテルは食事が美味しいと評判です。
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<八塩館の岩風呂>
八塩館は2023年にフロント、ロビーがリニューアルして新しくなりました。
どちらの宿もこの地方で採れる三波石(※)で作られた野趣溢れるお風呂。肌に優しくしっかり温まるお湯です。
※三波岩:鬼石で産出される結晶片岩で、青みがかった色合いと水に洗われたような白い石英の文様が特徴の石。
八塩(やしお)温泉
八塩温泉は「塩の湯口八ツ所」と呼ばれたところから「八塩温泉」と名づけられたと伝わります。
塩分が強く無色透明の鉱泉は6500万年~200万年前の地殻変動によって地中に閉じ込められた海水が湧き出ていると考えられています。
泉質は、ナトリウム・塩化物強冷鉱泉。
効能は、神経痛・筋肉痛・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・皮膚病
また鬼石はみかん狩りとりんご狩りが同時に楽しめる珍しい場所でもあります。
みかん栽培の北限、りんご栽培の南限なのだそうです。
りんごはなんとなくわかる気がしますが「なぜみかんがこの地で?」と思いましたが、みかん園のある山の傾斜地は日当たりがよく甘いみかんが育つのだそうです。しかもみかん狩り(食べ放題&お土産付)はなんと600円という良心的価格(取材時)。鬼石、八塩温泉にこの時期に訪れた時には、みかん狩り&りんご狩りも楽しんでください。
アットホームな雰囲気で初めての人も楽しめる
スタート&ゴール地点にはマルシェブースが出店しており、トレラングッズや地元群馬県の特産品などが並びます。
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ゴール地点では割烹着のお母さんたちが手作りの地元郷土料理「とっちゃなげ汁」でおもてなし。
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<群馬藤岡の郷土料理「とっちゃなげ汁」>
とっちゃなげ汁
いわゆるすいとんですが、藤岡地方では「とっちゃなげ汁」と呼ばれています。
小麦の生産が盛んなこの地域で、水で溶いた小麦粉を「取っては投げる」から、あるいは「父(とう)ちゃんが鍋をかき混ぜて作る」からなどネーミングには諸説あるようです。
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温かいおもてなしに心も身体も癒されます。
さくらやまトレイル2025の概要
- 開催日:2025年11月16日(日)
- 会場:群馬県藤岡市鬼石 鬼石観光ホテル、八塩館
- コース内容:
こちらがさくらやまトレイル2025のコースです。
A(マラニック15km)
八塩温泉から桜山頂上まで片道約7.5kmのコースです。
"マラニック"とは"マラソン"と"ピクニック"の造語。
タイムを気にせず桜山の冬桜と紅葉に囲まれて、仲間とワイワイ歩き、走れるのが魅力です。
単独で参加するのは寂しいなという方にも安心のグループ走行。
ゆったり、楽しみながら山も学べる和気あいあいのコースです。
B(26km)
八塩温泉を起点に、弁天山、御嶽コース、桜 山を巡るラウンドコースの26kmのコース。
トレイル日本代表の吉野大和選手とトレイルヘッド伊勢崎ベースが監修したコース。
C(52km)⇒今年から新設!
桜山トレイルレースに新カテゴリーが登場。桜山トレイル26kmコースを2周する通称「さくらやまダブル」。走力だけでなく精神力も試されるミドルレンジのレースです。
さくらやまトレイル2025の実施詳細についていは以下の情報サイトをご覧ください ↓
https://www.sakurayamatrail.com/
さくらやまトレイル2025の様子
前夜祭
大会前夜にはゲストランナーとしてトレイル日本代表の吉野 大和 選手、板橋 黎華選手・板橋 美紀選手をお招きし、前夜祭が開催されました。各選手のトークショーやコースブリーフィング、じゃんけん大会などで会場は熱く盛り上がりました!
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<熱気ムンムンのじゃんけん大会>
当日受付
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<受付>
当日は快晴の秋空のもと、朝早くからランナーが集いました。
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<スタート直前の様子>
スタート
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<参加者で記念撮影(早い出発のCコース参加者は除く)>
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<板橋美紀選手、黎華選手親子によるエイエイオー!>
トレイルコースはこんな感じの森の中を走ります。
軽やかにランナーが駆けぬけていきます。
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<みはらし茶屋のエイド風景>
複数箇所にエイドが設置されており、選手の栄養補給や緊急対応がされていました。
マラニック参加者は和やかに仲良く笑顔でとっても楽しそうでした。
ゴール
ゲストの板橋黎華選手のゴールです。
熱々のとっちゃなげ汁が振舞われます。
まとめ
初めてトレイルランの大会の場に伺いましたが、とても温かい雰囲気が会場全体を包んでいました。
大会をみんなで作っている印象を感じられて好感が持てました。
「トレラン初めてです」という人も意外に多く、初心者でも参加しやすい大会で、且つ上級者向けのコースも設定されており、幅広い層に対応しているんだなと思いました。
「なぜさくらやまトレイル2025に参加したのですか?」と何人かの人に訊いてみたところ、以下の声が挙がりました。
「初心者でも参加しやすい印象があったから」
「トレラン界のスター選手に会えるから」
「ネットの口コミで評判がよかったから」
「トレイルと紅葉が一度に楽しめると思ったから」
「『道幅が広くて走りやすい』と聞いたから」などなど。
さくらやまトレイルは"人に自然に優しくて、初めてでも参加しやすい大会"なんだな、と思いました。
また来年も開催する予定だそうですから、興味を持たれた方はぜひ一度参加してみてください。
募集即完売となるようですから、くれぐれもお早めに!
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























