
公開日:
最終更新日:
ポルトで出会った旅の相棒!快適すぎるツアーバスで巡る市内観光と小旅行

ポルトガル・ポルトでのツアーで乗車したバス「SETRA S511HD」が、想像を超える快適さでした。
空港到着時から街の観光、そしてドウロ川流域への日帰り旅行まで、安全で静か、"旅を支えてくれる心強い存在"だったこのバスについてご紹介します。運転手アレイショ氏の誠実な人柄にも心温まるひとときを感じました。
目次
空港から始まる快適な旅
![]()
<バス正面外観・空港にて>
ポルトガル北部の玄関口、フランシスコ・サー・カルネイロ空港に降り立ったのは、青空が広がる朝でした。到着後、スーツケースを受け取り通関を済ませると、バスが待つ駐車場まではおよそ300メートル。
「少し遠いかな」と思いつつ歩き始めましたが、空港内は段差のないフラットな床面で、エスカレーターや階段もなく、23kgのスーツケースでも苦にならないスムーズさ。空港自体が新しく設計されており、女性や高齢の方でも安心して移動できる環境に感心しました。
そして駐車場に着いた瞬間、私たちの目に飛び込んできたのは、SETRA(セトラ)S511HDという青とシルバーに輝く大型観光バス。
セトラはドイツ・メルセデスベンツ傘下の名門ブランドで、ヨーロッパでは「観光バスのロールスロイス」とも呼ばれる存在です。その堅牢でありながら洗練されたデザインを前に、乗り物好きの私のテンションは一気に上がりました。
全く不安の無い安全運転
![]()
<バス内観>
運転を担当してくれたのは、アレイショ(Aleixo)さんという穏やかな男性ドライバー。少しコワオモテでしたが乗車前には一人ひとりに「ボン・ディア!(おはよう)」と声をかけてくれました。
空港を出発して約20分、ポルトの中心部までの道のりは約20km。郊外の高速から石畳の市街地に入っても、静かで安定した走行にほとんど揺れを感じません。ハンドル操作も非常に丁寧で、乗っていて「安全だな」と実感できる運転です。
最初の訪問地は、荘厳な装飾で知られるサン・フランシスコ教会。ここは世界中から団体旅行客が訪れる人気スポットで、私たちが到着した時もイタリア、スペイン、中国などさまざまな国のツアー客で賑わっていました。交通規制が厳しいポルト中心部にもかかわらず、アレイショ氏は路駐だらけの狭い道を見事に操り、教会のすぐそばまで乗降できる場所にピタリと停車。プロフェッショナルな技に思わず拍手を送りたくなりました。
暑い真夏のポルトで"天国の休憩室"
![]()
<ピラール修道院から見下ろすドン・ルイス橋>
観光の合間、30度を超える真夏のポルトの街を歩き回った後にバスへ戻ると、そこはまさに天国のような空間。
強力なエアコンが効いた車内は、外の暑さを一瞬で忘れさせてくれます。座席のクッションも程よい硬さで、ヨーロッパ車らしく長時間座っても疲れにくい設計。
さらに驚いたのは、各座席に装備されたUSB充電端子です。タイプAとタイプCの両方が使用可能で、同時充電もOK。
![]()
<USB充電端子>
スマートフォンで写真を撮りまくってバッテリーが減っても安心。イヤフォンやカメラの充電もできるため、「ツアー中でも電池切れの心配なし!」という頼もしさ。しかも使用中の電力量まで表示されるという"優れもの仕様"でした。最近はこうなってるんだなぁ~。
移動中に充電を済ませ、次の観光地ではまたフルバッテリーで臨める。ツアーの快適さは、こうした小さな心配が一つずつ解消されることでぐっと上がるのだと実感しました。
ドウロの丘陵地で感じた走行性能の高さ
翌日はポルトからドウロ川沿いの丘陵地帯へ、往復約300kmの小旅行。ポートワインの産地を巡るルートは、まさにこのSETRAバスの本領発揮の場でした。
高速道路では滑るように走り、ドウロ渓谷に差しかかると今度は急カーブと坂道が続きます。それでもバスの走行は終始スムーズで、まるで大型バスではなく高級サルーンに乗っているかのような安定感。
車窓には一面に広がるブドウ畑、段々畑の向こうに輝く川の流れ。窓の大きな車体から眺める景色はまさに絶景で、エンジン音も静か。有名な醸造所で試飲したポートワインの効き目も程よく同行者の多くがしばし撃沈していました。
![]()
<撃沈する同行者>
長距離移動にもかかわらず、到着時に「もう着いたの?」と感じるほどの快適さ。走行性能と居住性の高さが印象的な1日でした。
まとめ:旅を支えてくれる"わりと大切な仲間"
今回の旅行で強く感じたのは、快適な移動手段が旅の印象を左右するということ。
観光地の美しさはもちろん大切ですが、その場所に向かう道中が心地よければ、旅全体がより豊かな思い出になります。
SETRA S511HDは、静かで快適、そして細部まで心配りのある装備を備えた"心強い旅の相棒"でした。
そしてそれを操るアレイショ氏の安全運転と心配りが、ポルトガルの温かさと重なって良い思い出になりました。
次のツアーでもまたこのような良いバスと良いドライバーさんに会えることを願いながら・・・
「快適な移動こそが、心に残る旅をつくる」ことを改めて実感した旅行となりました。
Rankingポルトガル記事ランキング
-

ひろひろ
- ヨーロッパは色々なところに行かせていただきお腹いっぱい気味。近年はアジアを旅行するのが新鮮で楽しいです




























