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【スペイン】バルセロナ以外にあるガウディ建築 アストルガの司教館

サグラダ・ファミリアに代表されるガウディ建築と言ったらバルセロナが有名ですが、バルセロナ以外にもいくつかガウディ建築があります。
この記事ではその中のひとつ、アストルガの司教館をご紹介します!
目次
アストルガの司教館とは?
アストルガはカスティーリャ・イ・レオンにあります。
近くの大きな町レオンからはバスで50分、マドリッドからはバスで3時間30分ほどです。
バスターミナルを出ると、町の中心にある司教館が見えてきます。
アストルガ司教館はアントニ・ガウディが設計し、1889年~1913年にかけて建築された新ゴシック様式のモダニズムの建物です。
ビエルソの灰色の花崗岩で覆われた美しい外壁が印象的です。
ガウディ本人が設計したものの、建築中に依頼者であるグラウ司教が亡くなると、教会側がそのお城のような造りに反発し、ガウディと意見が相違。ガウディは途中で制作をやめてしまいました。
後に教会がガウディに戻ってきてもらうよう依頼するも、ガウディの注意は既にサグラダ・ファミリアに注がれており、司教館は別の建築家リカルド・ガルシア・ゲレタによって完成されました。現在は巡礼博物館として公開されています。
QRコードを読みとる方式のスペイン語や英語のスマーフォン用オーディオガイドはありますが、日本語はありませんでした。
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地下1階 明るい空間
中は地下1階、地上3階建てになっており、地下1階は仕切りの無い開放的な造りとなっています。
地下でも外からの明かりを取り入れるために外周が空堀で囲われています。
地下なのに自然光が入ってとてもきれいです!天井はカテラリーアーチと呼ばれる特徴的なつくりで、ガウディ建築の象徴でもあります。
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現在、碑文、貨幣、宝石細工のコレクションが展示されています。
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地上1階 外観とは異なった内観
地上1階は玄関ホールや中央ホール等があり、丸天井となっており、陶器で装飾されムデハル様式やモサラベ様式を彷彿とさせて、外観と内観が全く異なっており、とても面白いです。
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地上2階 雰囲気の異なるステンドグラス
地上2階も1階と同じように印象的な天井をしており、食堂にあるモダニズム様式は印象的です!
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礼拝堂や王座の間にあるステンドグラスは歴史を感じさせるキリスト教様式をしていますが、ガウディ様式がミックスされた空間となっており、美しく非常に引き込まれました。
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地上3階 リカルド・ガルシア・ゲレタによるシンプルな内装
地上3階が非常にシンプルで、屋根裏部屋を思わせる雰囲気で他の階とは異なっています。
建築家のリカルド・ガルシア・ゲレタにより設計された聖歌隊用のバルコニーからは下の階の礼拝堂が見下ろせて、礼拝堂の美しい天井ステンドグラスをより近くで見ることができます。
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シンプルな部屋の一つには、VRゴーグルをかけて司教館の歴史を体験できる場所もありました。
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まとめ
今回はバルセロナ以外にあるガウディ建築アストルガの司教館についてご紹介しました。
アストルガ周辺にある資材を使用して建築されたので、バルセロナにあるガウディ建築とは違った印象で、ガウディのこだわりを端々に感じることが出来ました。
皆様も是非、レオンやマドリッドに訪れた際は少し足を延ばしてアストルガに行ってみてください!
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アストルガ司教館の基本情報
住所:Plaza Eduardo de Castro s/n 24700 Astorga, レオン (カスティージャ・イ・レオン)
公式WEBサイト(スペイン語)
https://www.palaciodegaudi.es/
スペイン観光局公式サイト 司教館の紹介(日本語)
https://www.spain.info/ja/meisho/asutoruga-shikyou-kyuuden/
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