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スペイン版お遍路!?「フランス人の道」を歩く旅へ行ってみた!

<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>
皆さんこんにちは!おっきーです。
たびこふれ初投稿となる今回の記事では、「サンティアゴ・デ・コンポステーラを巡る巡礼の旅」の魅力をたっぷりとご紹介させていただきたいと思います!!(私自身は2025年6月に訪れました。)
目次
- サンティアゴ巡礼とは?
- 巡礼路はどんな人が歩いているの?
- 巡礼のマストアイテム!!クレデンシャル(巡礼者手帳)
- 巡礼路の持ち物
- 巡礼の道ってどんな感じ??
- 巡礼中の食事について
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂到着!!
- 大聖堂内部はどうなっているの??
- いちどは見たい!巨大な振り香炉「ボタフメイロ」
- こんな方におすすめです!
- 私が感じた巡礼の旅の魅力
サンティアゴ巡礼とは?
サンティアゴ巡礼とは、スペイン北西部・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラにある使徒ヤコブの墓が祀られた大聖堂を目指して歩くキリスト教の巡礼のことを指します。
このサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者は毎年30万人に上り、ガリシア州政府は観光の目玉としてサンティアゴ巡礼を世界に向けてアピールしています。
ちなみに2024年度の総巡礼者数はなんと49万9,241人と過去最高の巡礼者数となり、世界中で巡礼の旅が人気となっていることが伺えます。特に最近は台湾や中国人、韓国人といったアジア圏の巡礼者が多くいらっしゃいます。もちろん日本人もコロナ禍前の巡礼者数に回復しており、今後さらに巡礼者の数が増えることが期待されます!!
巡礼路はどんな人が歩いているの?
さて、ここまで簡単にサンティアゴ巡礼とは何なのかということについてお話してきましたが、皆さんの中には聞いていてこんなことを思った人はいませんか???
「...でも私キリスト教徒じゃないしな、、、」「なんだか肩身の狭い思いをしそう、、、」
そんなことを思ったそこのあなた!!大丈夫です!!
何を隠そう、私自身も行く前は正直キリスト教徒ではないことに対して少し引け目を感じていました、、。
ですが、そんなことは1ミリも心配する必要はありませんでした!!
サンティアゴ巡礼は全ての人に開かれているものなので、そこに宗教は問われません。キリスト教でもイスラム教でも、仏教でも、はたまた無宗教でも大丈夫です!
もちろん、巡礼者の中には信仰を目的として巡礼を行っている方々もいらっしゃいますが、目的が信仰のためだけでなく、スピリチュアルや自己啓発、観光やスポーツ、単なる目標達成のため巡礼をする人もいて、全ての人が受け入れられていますので安心してご参加ください♪
巡礼のマストアイテム!!クレデンシャル(巡礼者手帳)
巡礼の旅において必須アイテムとなるのが、【クレデンシャル(巡礼者手帳)です!
巡礼中は、巡礼者の身分証明書となるクレデンシャルを常に持ち歩き、途中で訪れる教会や休憩場所、宿泊施設(アルベルゲ)等でスタンプを押していき、その集めたスタンプが巡礼の証明となります。
スタンプを押す箇所は至る所にあり、その種類もそれぞれ異なる為、毎回どんな絵なのか見るのが楽しみでした!
1日2つ以上のスタンプを押す必要がありましたが、あっという間に超えてしまい、むしろゴール地点のスタンプを押すまでにセーブする必要があるくらい夢中になっていました(笑)。
また、巡礼証明書がもらえる条件は、サンティアゴ巡礼路の同一ルートを100Km以上連続して完歩すること。最後の行程(Etapa)にはサンティアゴ大聖堂までの行程が含まれる事が必要です。ちなみに自転車巡礼は徒歩巡礼と同じ条件で200Kmを進む事が必要となります!
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<巡礼証明書(日本カミ―ノ・デ・サンティアゴ友に会のHPより引用)>
「距離証明書」(Certificado de Distancia)も発行されています。 こちらも100km以上歩いた場合に発行されます。距離証明書については「有料」で2€にて購入することが出来ました!
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<巡礼証明書(日本カミ―ノ・デ・サンティアゴ友に会のHPより引用)>
巡礼路の持ち物
巡礼の旅をするとき、やはり心配なのは準備するものですよね。今回私が実際に持参した、巡礼中のカバンの中身について、ご紹介します!
・リュック(容量20リットル。私はモンベルのリュックを使用しました!)
・巡礼者手帳(クレデンシャル)→【必須】
・ハイキングシューズ(靴裏にすべり止めのギザギザのついたものでなくて大丈夫です!)
・厚めの靴下
・雨具(カッパ)
・帽子/サングラス/日焼け止め(特に6月~7月にかけての日差しはかなり強いです!)
・長袖長ズボンの動きやすい服(草むらでの擦り傷や虫さされ対策になります!)
・ストック(なくても大丈夫ですが、あればとても役立ちます!)
・防寒具(折りたためて軽いもの)
・水筒
・携帯電話と充電器
・ホタテ貝(巡礼のシンボル。現地で購入可能。リュックにくくりつける方が多かったです!)
以上、私が巡礼路中に持ち歩いていた荷物の中身になります!1日約10km~15kmほど歩くかと思いますので、できるだけ軽くまとめることがポイントです!
巡礼の道ってどんな感じ??
今回、私はサンティアゴ巡礼路で最も人気があり多くの巡礼者が歩いている「フランス人の道」の、ペルスカージョからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで約105kmの道のりを歩いてきました!
こちらが巡礼路の道です!道路はかなり整備されており、青々とした緑を感じながら、気持ちよく歩くことができました!
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他にも巡礼路には、数百メートルおきに道標となるモホンが設置されています。
中には100km地点や10km地点といったきりの良い数字が書かれたモホンもあります♪
皆さんもぜひきりの良い数字が書かれたモホンを探して写真を撮りましょう!
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巡礼中の食事について
巡礼中の昼食は基本的に、カフェやバルで食事をとることになります。
食事場所は歩いていると色々な場所で見つけることができるので、ふらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません♪
また、トイレに関してですが、公共のトイレ施設というものはなく、基本的には食事場所に立ち寄った際に、何かしら飲み物や食べ物を注文した上でトイレを使用させていただく形になります。
お金を払わずに、食事場所のトイレを使用することはマナー違反になりますので、ご注意下さい!
道中歩いていると可愛らしいバルやカフェと出会えます♪
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<アルスーアからオ・ペドロウソからまでの道にあるバルの外観>
こちらはメリデにある蛸専門店「ア・ガルナチャ」というお店で、名物料理プルポを頂けます!
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<蛸専門店ア・ガルナチャの名物料理「プルポ(pulpo)」>
カフェに立ち寄ってほっと一息つくのはいかがでしょうか?
アイスコーヒー(café con leche)とデザートを召し上がるのがおすすめです!
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<ポルトマリンからパラス・デ・レイまでの道にあるカフェでの食事>
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂到着!!
長い巡礼の旅の終着点、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。大聖堂下の門を潜ろうとすると、素敵な音色が聞こえてきます!
巡礼者を迎えるのは、なんと昔ながらの衣装を身にまとったバグパイプの演奏者。これはサンティアゴに来る巡礼者を祝福するバグパイプなんだとか。
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<バグパイプの演奏者>
そして門を潜り、左に曲がると見えるのが、、、、
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<サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂>
見えました!サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂です!
大聖堂前の広場では、長い巡礼の旅を終えて、声を出して喜んでいる人、涙を流している人、疲れて地べたに座っている人など様々ですが、巡礼の旅を完歩したことを思い思いに噛みしめている様子でした!
私も約105kmの道のりを終えた達成感を味わい、思わず声を出して興奮していました!!
大聖堂内部はどうなっているの??
さて、巡礼を終えた方は大聖堂に入られる方が大半かと思います。
注意点ですが、中に入る際には、バックパックなどの大きな荷物の持ち込みはできません!
付近にリュック等を預ける場所があるので、そこで預けるかもしくは宿に荷物を置いてきましょう。
実際に中に入ってみると、中央には主祭壇が設置してあり、その真下には聖ヤコブのお墓があります。
巡礼者は、この聖ヤコブのお墓を見た後に、聖ヤコブ像の鎮座する主祭壇の裏側へと続く階段を上り、後ろから聖ヤコブ像にハグをしたり、祈りを捧げたりしていました。ちなみに祭壇内では写真の撮影が禁止されている為、皆さん注意してください!
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<サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂の主祭壇>
いちどは見たい!巨大な振り香炉「ボタフメイロ」
主祭壇の手前にある大きな香炉、これが「ボタフメイロ」です。
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<サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂内のボタフメイロ>
そしてサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂で最も有名な儀式のひとつが、巨大な香炉「ボタフメイロ」の揺れ動く光景です。ボタフメイロはミサの最後に行われます。
こちらを見る機会は2パターンあります。
①例年定期的に行われる日を狙う
②個人、観光客の団体、巡礼者グループがお金を払ってボタフメイロを依頼したところを狙う
①のパターンは以下の日になります。
・1月6日 三賢者の祝日 公現際
・復活の主日
・キリストの昇天祭
・5月23日 クラビホの戦いに聖ヤコブが現れた日
・聖霊降臨祭
・7月25日 聖ヤコブ際
・8月15日 聖母被昇天の日
・11月1日 諸聖人の日
・キリストの日
・12月8日 聖母受胎の日
・12月25日 クリスマス
・12月30日 聖ヤコブの遺体を移送した日
上記が特定の記念日になります。
②のパターンは個人、観光客の団体、巡礼者グループがお金を払ってボタフメイロを依頼すると見ることができます。ただし、誰かの寄付のおかげでボタフメイロが予定されていても大聖堂は決して情報を公表しません。 ボタフメイロが行われる時間に行って、運が良ければ見られます。
私自身は②の方法でたまたま見ることができました!寄付してくださった方へ感謝!
こんな方におすすめです!
・巡礼路に興味がある方
・達成感や、同じメンバーで巡る一体感を味わいたい方
・世界遺産をめぐりたい方
・現地の人や世界各国からくる観光客との交流を楽しみたい方
・自分自身と向き合う時間をつくりたい方
私が感じた巡礼の旅の魅力
中世から始まり、今なお巡礼者が途絶えることのない聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
巡礼中は、ガリシア州の田舎道や素敵な自然景観を見ることができます。
また、現地の人や世界各国からくる巡礼者と挨拶を交わしたり、交流をすることも巡礼の大きな醍醐味になります!
最後までお読みいただきありがとうございました!この記事で巡礼路の魅力が伝わったら嬉しいです。
皆さんもぜひ、巡礼の旅に参加してみませんか?
>>巡礼の旅の情報はこちらをご覧ください ↓
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おっきー
- 旅行会社勤務の20代男性。学生時代にはスキューバダイビングにはまり、国内の色々なダイビングスポットで潜りまくり、気づけば160本に。回数は少なくなりましたが現在も年に数回は潜っています。おすすめのダイビングスポットは小笠原の父島と宮古島!学生時代は専ら国内旅行中心で、海外旅行とはあまり縁がありませんでしたが、最近は仕事で海外に行くことも増え、気づけば渡航国数が10ヶ国を超えました!おすすめはドブロブニク(クロアチア)。スルジ山からみる城壁と旧市街の眺めは感動です!




























