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南インド旅行をさらに楽しめる空港活用術5つ

南インド旅行をより快適に、そして楽しくするためには空港の過ごし方が意外と大きなポイントになります。到着後すぐに観光を始めるのも良いですが、空港内や周辺のサービスを上手に使うことで旅の質がぐっと高まります。
無料Wi-Fiやシャトルバスの利用、カフェでのひと休み、免税店でのお買い物、そして思い出に残るフォトスポット探しまで、空港は単なる通過点ではなく"旅行の一部"として楽しめるのです。本記事では、そのための具体的な活用術を5つご紹介します。
目次
- 南インドって何が違うの?
- 南インドへの旅行に最適な空港とは?
- 南インドの主要な国際空港3つ
- ケララ州の国際空港3つ
- インド国内の空港選びのポイント
- 南インド旅行を楽しめる空港活用術5つ
- 南インド旅行をさらに楽しめる空港活用術5つまとめ
南インドって何が違うの?
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インドと聞くとタージマハルやデリーを思い浮かべる方が多いですが、南インドはまるで別世界です。気候や文化、食べ物、言葉まで北とは大きく異なり、同じ国にいながらまったく違う旅の体験ができます。ここからは具体的にその違いを見ていきましょう。
タージマハルから飛行機で3時間以上
南インドは北の観光名所から距離があり、タージマハルのあるアグラやデリーからは飛行機で3時間以上かかります。主要都市でいえば、チェンナイ、バンガロール、ハイデラバードがあげられます。
アクセスの違いは、南インドが観光地としてまだ新鮮に感じられる理由の一つです。デリー、アグラ、ジャイプールなどの北インドを楽しまれた方はぜひ南インド空港からインアウトをおすすめします。
南インドはナマステではない
インドといえば「ナマステ」という挨拶を思い浮かべる方も多いですが、南インドでは少し事情が違います。
地域や言語ごとに「ヴァナッカム(タミル語)」や「ナマスカーラム(テルグ語)」など異なる挨拶が使われます。つまり、南インドでは日常のコミュニケーションからして文化の多様性を感じられるのです。旅の最初に覚えておくと、現地の人との距離がぐっと縮まります。
米と海鮮と肉を食べるなら南インド
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北インドの食文化がパン(ナンやロティ)や豆カレー中心なのに対し、南インドはお米が主食です。海に囲まれているため新鮮な魚介類も多く、チキンやマトンを使った料理も豊富です。
スパイスの効いたシーフードカレーやココナッツを使った料理は、北インドとはまったく違った味わいを楽しめます。食のバリエーションが広がるのも南インド旅行の魅力です。
南インドへの旅行に最適な空港とは?
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南インドは広大で、訪れる都市や目的地によって最適な空港が変わります。インド南部には複数の国際空港があり、それぞれの特色や利便性を理解しておくと、旅行計画がぐっとスムーズになります。
ここでは、日本からのアクセスや現地観光に便利な主要空港を、Google Mapとあわせてご紹介します。
南インドの主要な国際空港3つ
南インドでアクセスがよい国際空港は3つあります。いずれも入国管理局が設置されてあり海外へ入出国できる環境が揃っています。インドは国内空港の中には国内線のみの空港もあるため注意が必要です。
ケララ州へ行くには、日本からの直行もあって買い物も楽しめるケンペゴウダ空港(ベンガルール空港)がおすすめです。
チェンナイ国際空港(MAA)
南インド最大級の玄関口で、タミル・ナードゥ州の州都チェンナイに位置します。日本や東南アジアからの直行便が多く、南インド観光の出発点として選ばれることも多い空港です。都市部へのアクセスも良好で、ビジネス・観光の両方に適しています。
ケンペゴウダ国際空港 (ベンガルール)(BLR)
南インドのバンガロールに位置する主要空港です。インドのIT都市・バンガロールの玄関口で、国際線・国内線ともに豊富な便が発着しています。
南インドの中でも中央に位置しており、他都市へのアクセス拠点としても使いやすいのが特徴です。近代的な空港設備を備えており、トランジットにも便利です。
ケンペゴウダとは「ベンガルールの父」と呼ばれるベンガルールの創始者ナガラ帝国の創始者の名前からとっています。16世紀の実在の人物です。
ラジーヴ・ガンディー国際空港(ハイデラバード国際空港)(HYD)
ハイデラバードに位置する主要空港です。インド南部のハイデラバードに位置するこの空港は、国内外の多くの都市と直行便で結ばれており、利便性の高さで知られています。
近代的な設備を備え、広々としたターミナル内にはレストランやショッピングエリアも充実しているため、乗り継ぎの待ち時間も快適に過ごせます。 また、空港から市内中心部までは車で約40分とアクセスもしやすく、観光やビジネスの拠点として利用価値が高い空港です。
ケララ州の国際空港3つ
ケララ州は南インドの中でも観光資源が豊富で、ケララ政府も観光を推進しています。外国からの旅行者にとって人気の高い地域という理由からです。そのため州内にはいくつかの国際空港があり、州の各エリアにバランスよく配置されています。
ケララ州の空港は、目的地や旅のスタイルによって使い分けることで、効率的な移動が可能です。ここではケララの国際空港をGoogleMapとあわせて紹介します。
コーチン国際空港(ネダンバセリー、エルナクラム)(COK)
ケララの中央部に位置し、州内で最も利用者が多い空港です。バックウォーター観光やアーユルヴェーダ施設へのアクセスも良く、観光拠点として人気があります。太陽光発電で稼働する世界初の空港としても有名です。
コーチン空港からは、シンガポール、アブダビ、サウジアラビアなどの国際線がでています。
トリヴァンドラム国際空港(ティルヴァナンタプラム)(TRV)
ケララ州都ティルヴァナンタプラム(トリバンドラム)に位置する空港で、州最南端の玄関口です。コヴァーラムビーチやカニャクマリ観光にも便利で、スリランカとの近さも特徴です。南ケララを旅する際に抑えておきたい空港です。
トリバンドラム国際空港からはモルディブ、クェートなどの国際線がでています。
カンヌール国際空港(カンヌール)(CNN)
2018年に開港した新しい国際空港で、ケララ北部の玄関口として注目されています。ヴァヤナードやカンヌールのビーチリゾートにアクセスしやすく、今後観光需要の拡大が期待されています。新しい施設で快適に利用できる点も魅力です。
カンヌール空港からは、ドーハ、クェート、ドバイなど主に中東アラブ諸国の国際線がでています。ちなみに英語表記がKANNURなのでGoogle翻訳はカヌールと表示されますが、正式音は「カンヌール」が正しいです。
南インド国内の空港選びのポイント
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インドには数多くの国際空港がありますが、どこを利用するかで旅の快適さや移動効率が大きく変わります。ここでは空港選びで注目すべき3つの観点を解説します。
直行便の便利さとフライト時間
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空港選びでは直行便の有無とフライト時間を確認することが非常に大切です。直行便を利用できれば乗り継ぎの負担を避けられ、限られた旅行日程を有効に使えるからです。
例えば日本からはデリーやムンバイ行きの直行便が多く運航されていますが、南インドを目的地とする場合はチェンナイやバンガロールを経由するケースが一般的です。
フライト時間はデリーまで約9時間、チェンナイまでは8時間半ほどで、どの都市に到着するかによって疲労の度合いも変わります。また、乗り継ぎが必要な場合は待ち時間や国内線への移動も考慮しなければなりません。
スケジュールに余裕がある方なら経由便を活用して費用を抑える選択肢もありますが、体力や時間を優先するなら直行便を選んだ方が快適に移動できるでしょう。
観光地へのアクセスの良さ
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到着した空港から目的地までの移動手段や距離も重要な判断基準になります。なぜなら観光をメインにするなら、目的地に近い空港を選ぶことで移動時間を大幅に節約したいからです
具体例でいうと、ケララ州の観光の場合、トリヴァンドラム国際空港やコーチン国際空港を利用すれば、ビーチやバックウォーター、山岳リゾートなどへ短時間でアクセス可能です。
一方、デリーやムンバイの空港は便数が多く便利ですが、南インドのリゾート地に行くには国内線や長距離移動が必要になるため、余計に時間がかかります。空港から主要道路や鉄道駅への接続状況も、移動のしやすさに直結します。
観光を効率的に楽しみたい場合は、目的地の近さとアクセス環境の両面を考慮して空港を選ぶことがポイントです。
ホテルや施設の充実度
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フライト後に快適に休める環境が整っているかどうかも、空港を決める際の大切なポイントです。特に夜遅く到着する場合や長時間の移動後は、空港周辺のホテルや空港内の設備が大きな安心につながります。
デリーやムンバイの空港周辺には高級ホテルから中級クラスまで幅広い宿泊施設があり、トランジットにも便利ですがたくさんの人込みで犯罪が多いのも悩みです。ハイデラバードやバンガロールの空港は比較的新しく、ラウンジやレストラン、 Wi-Fi環境が整っています。
ケンペゴウダ空港内には080TransitHotelという3時間から滞在可能なホテルがあります。タクシーで30分圏内にもホテルはいくつかありますが、数時間の乗り継ぎのために空港の外にでるよりは中で滞在した方がずっと快適です。
移動の疲れを癒し、翌日の観光や出張に備えるためにも、快適に過ごせる環境が整った空港を選ぶことは大きなメリットになります。
南インド旅行を楽しめる空港活用術5つ
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空港は単なる移動の中継地ではなく、旅をより豊かにしてくれる場所でもあります。日本からの直行便がでているケンペゴウダ空港(ベンガルール)では観光前に楽しめる工夫が多くあり、知っておくと時間の過ごし方が変わります。ここでは便利かつ楽しい活用法を5つ紹介します。
1. 空港で無料WIFIをゲットする
ケンペゴウダ空港では、無料WiFiが提供されています。到着後すぐに現地情報を調べたり、家族や友人に到着を知らせたりするのに役立ちます。
日本の番号しかない場合は「トークン」と呼ばれる仮パスワード番号を発行しなくてはなりません。
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写真の左側にある紫のトークンポイント。こちらは国内線T1の荷物置き場と出口のちょうど間にある通路に設置されていました。
※トークン場所はスタッフに聞けば教えてくれます。
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利用方法は、空港内の案内板にあるネットワークに接続し、トークン番号(上写真のVoucher Code/PIN)を入れるだけです。
- 1. 携帯のWifi環境をONにする
- 2. Wifiの「BLR_Free_Wifi」を選択
- 3. トークンで取得したPINを入力
- 4. 24時間Wifi接続ができます。
切れたら同じPINでログインしなおせます。
ケンペゴウダ国際空港から国内線に移動してもWifi環境は同じなので、同じPINで接続可能です。便利ですね。SIMカード販売もありますが手続きが煩雑なので日本からのE-SIMとWifiのWネットワークをおすすめします。
2. シャトルバスをフル活用
youtube動画でその様子をご覧ください。
https://www.youtube.com/shorts/z4ugUGHuzdo
ケンペゴウダ国際空港(T2)から国内線(T1)に乗り換えるには、シャトルバスを利用すると便利です。タクシーより料金が抑えられ、土地勘がない旅行者でも安心して移動できます。
この動画は国内線(T1)から国際線(T2)に向かうシャトルバスの動画です。特にチケットを入手したり搭乗券をみせないといけないというルールもありません。場所さえ押さえておけば何度でも無料で乗車できます。
初めての土地で交通費を節約しながら効率よく移動するには、ぜひ取り入れたい方法です。
3. おしゃれなカフェを楽しむ
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ケンペゴウダ空港の周りには、地元のコーヒーやスパイスティーを味わえるカフェが増えています。最近では、本格的な南インドのフィルターコーヒーを提供する店が人気です。フライトの合間に立ち寄れば、短い時間でも旅気分を味わえるでしょう。
空港の中にも落ち着いた雰囲気のラウンジ風カフェもあり、帰国前に一息つくのに最適です。空港内のカフェを利用することで、現地文化を早速体感できるのも魅力です。
写真のTHIRDWAVECOFFEEは、インドの中でも急成長のコーヒーブランドでベンガルールに本社があります。 南インドのフィルターコーヒーはミルクも砂糖も入った甘いコーヒーですが、最近は豆の香りを楽しんだりするスタイルも増えてきました。
4. 免税店でかけこみ買い物
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ケンペゴウダ空港(T2)には免税店が充実しており、最後のショッピングスポットとして活用できます。スパイスや紅茶、ココナッツ製品など、南インドならではのお土産を購入できるのが特徴です。
女性に人気の海外コスメブランドも充実しており、免税価格はもちろん日本未発売の商品も。アーユルヴェーダ製品を手に入れることもできるため、買い忘れがあっても安心です。
搭乗前にゆっくり商品を選べるので、時間を効率的に使いたい方にもおすすめです。帰国直前でも旅の思い出を持ち帰る準備ができるでしょう。
5. 映えスポットでインド式セルフィー
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最近のインドの空港は、インスタ映えするデザインやオブジェが設置されていることが多く、記念撮影に最適です。ケンペゴウダ空港でも、伝統的なランプやアート作品、南インド文化をモチーフにした装飾が人気の撮影スポットになっています。
特に国際線のあるT2は「庭園都市」をイメージした作りになっていて木と緑に囲まれた庭園空港をイメージして作られました。
出発前や到着後にセルフィーを撮れば、SNS映えするだけでなく旅の思い出として残せます。空港そのものを観光地の一部と捉えて楽しむと、旅の満足度はさらに高まります。
南インド旅行をさらに楽しめる空港活用術5つまとめ
南インドと一言で言っても、どこにいくかで乗り継ぎの空港も変わってきます。特に人気のケララに行くならケンペゴウダ空港経由でケララへ行くのが便利です。
ケンペゴウダ空港は単なる移動の中継地点ではなく、旅を彩る体験の場としても利用できます。周辺のカフェやレストランで現地の味に触れることも、ラウンジやスパで落ち着いた時間を過ごすことも可能です。
さらに、空港内にはアートや装飾が多く、写真映えする場所で記念撮影を楽しむのもおすすめです。移動の合間にこうした工夫を取り入れることで、南インド旅行全体の満足度が高まり、思い出に残るひとときを過ごせるでしょう。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。



























