中華菓子を身近な存在に!「華菓日和」が亀有にオープン

たくさん並んだダンファンス

中華菓子専門店「華菓日和(かかびより)」が、亀有駅南口から徒歩3分の場所にオープンしたのをご存知でしょうか。もともと千葉県松戸市にあった中華菓子と洋菓子の専門店「SWEET DIARY」が、店名を「華菓日和」と改めて移転オープンしました。ガチ中華が次々とオープンし本場の中国料理が身近になった昨今でも、中華菓子専門店は非常に珍しいです。

期待の新店ながらも、

  • 「華菓日和」、どんなお店だろう
  • 中華菓子、想像がつかない
  • オススメの中華菓子を教えてほしい
  • という悩みや不安を抱えている方もいるでしょう。

中華菓子という言葉は、日本人にあまり馴染みがないですね。新しいお店の情報は検索してもなかなか見つからず、来店するか迷っている方も多いはず。

そんな方に向けて、海外グルメマニアのオグが「華菓日和」の代表取締役社長・張文亜(ちょうぶんあ)さんにインタビューをさせていただきました。本記事では、お話の中で見えてきた、「華菓日和」の特徴やオススメの中華菓子、今後の展開をご紹介します。

この記事を読むことで、

  • 東京にいながら本場中国の方が作るオリジナルの中華菓子を堪能でき、日常で中国を旅しているような海外旅行気分を味わえます
  • お店の特徴や看板メニューを先に知っておけるから、週末や仕事帰りに安心して来店できます
  • 友人や家族に買っていけば、普段のおやつ時間がちょっと特別になり、喜んでもらえるでしょう

目次

<1. 中華菓子専門店「華菓日和」の特徴

<2. 華菓日和で買えるオススメの中華菓子4品>

<3. 今後の展開>

<4. 【まとめ】「華菓日和」で中華菓子を堪能しよう!>

1. 中華菓子専門店「華菓日和」の特徴

2025年5月30日、中華菓子専門店「華菓日和」が亀有に移転オープンしました。お店は亀有銀座商店街の入口近くにあり、駅からすぐの好立地です。

今回お話を伺った「華菓日和」の張文亜さんは、日本に住んで15年。もとは洋菓子の仕事をしていた張さん。子育てのため一旦仕事を離れます。子育てが落ち着き仕事を再開する際、「母国の中華菓子を広めていきたい」という考えに至りました。

当初は「日本人が知らない中華菓子を販売して手に取ってもらえるか不安だった」と言います。そのため松戸にあった「SWEET DIARY」で3年間、中華菓子と洋菓子を合わせて販売していました。実際に販売してみると、中華菓子の売れ行きが予想以上に好調で、手応えを感じます。そこで販売を中華菓子一本に絞ることを決意しました。

中華菓子がディスプレイされているところ

しかし松戸の「SWEET DIARY」は規模が小さいお店で、製造力に限界があったのです。中華菓子を広めていくには、ラインナップ・製造量ともに増やさないといけません。そこで松戸のお店より大きな店舗を探していたところ、張さんの住む松戸からも近い亀有に物件を見つけ、移転しました。

移転を機に、店名も「華菓日和」と改め、日本人にもっと中華菓子を知ってほしいという思いで営業しています。張さんの印象では「中華菓子は横浜中華街とかでないと買えず、身近な存在ではない」「和菓子や洋菓子はメジャーですが、中華菓子はパイナップルケーキや月餅ぐらいしか知られていない」そうです。こうした現状を変えたいとの強い思いを感じました。

肉松ケーキ

「華菓日和」では、伝統を重んじながらもオリジナルの中華菓子を作り、提供しています。肉松(ロウソン。肉でんぶを使った甘塩っぱい菓子)など、中国での流行を意識した菓子作りもその1つ。張さんの洋菓子の経験を活かし、見た目だけでなく、味や風味をよくすることにもこだわっています。たとえば、月餅はピーナッツ油を使って作るのが一般的。しかし「華菓日和」では、発酵バターを使い、封を開けたときの風味をよくする工夫をしています。

むらさきいもパイ包み

そんな「華菓日和」が主力に据えているのは「パイ」です。「蛋黄酥(ダンファンス)」「むらさきいもパイ包み」など、多種多様なパイが店頭に並びます。

華菓日和の外観

華菓日和(かかびより)の店舗情報

  • 住所:東京都葛飾区亀有3-21-7
  • 電話番号:03-6681-2436
  • アクセス:JR常磐線「亀有」駅 南口 徒歩3分
  • 営業時間:10:30 ~ 19:00
  • 定休日:火曜日
  • 公式Instagram:@sweetdiarymatsudo

2. 華菓日和で買えるオススメの中華菓子4品

オススメの中華菓子4品をご紹介します。

  • 1. パイナップルケーキ
  • 2. エッグタルト
  • 3. 蛋黄酥(ダンファンス)
  • 4. なつめあん菓子

初めて来店した方には「パイナップルケーキ」と「エッグタルト」を薦めるそうです。日本人にもイメージがしやすいからです。馴染みのない料理を食べてもらうのは想像以上に難しいこと。親しみやすい菓子から中華菓子に興味をもってもらい、その後で看板商品「蛋黄酥(ダンファンス)」も食べてもらえたらと考えています。この3品以外で、張さんの自信作「なつめあん菓子」も見逃せません。

パイナップルケーキ

パイナップルケーキ
<パイナップルケーキ ¥350>

中に詰めるジャムから手作りしている「パイナップルケーキ」。決まったメーカーのパイナップルを使い、パイナップル本来の肉感を出すようにしています。「パイナップルケーキ」は国内でも有名ですが、パイナップル100%を使ってジャムから手作りしているお店は滅多にありません。

パイナップルケーキの断面

ホロっと崩れる繊細なクッキー生地に、ぎっしり詰まったパイナップル。フルーツの甘味とねっとり食感が際立っています。張さんが仰ってたパイナップルの肉感をダイレクトに感じました。

塩漬け卵黄入りのパイナップルケーキ

パイナップルケーキは特製の塩漬け卵黄入りもあります。今回紹介したのを食べて気になった方は試してみてください。

エッグタルト

エッグタルト
<エッグタルト ¥300>

北海道産の濃厚な生クリームをたっぷり使用し、自慢のパイ生地で包んだエッグタルト。生クリームは甘さ控えめで、とろりとした卵黄の上品な風味が際立ちます。サクサクと軽い口当たりで繊細なパイ生地から、ほのかにバターの豊かな香りも漂ってきました!

冷やして食べると、生クリームと卵黄の旨味と爽快感を同時に堪能できます。時間が経って生地のサクサク感を復活させたいときは、予熱したオーブントースターで1分ほど温め直してから食べてくださいね!

蛋黄酥(ダンファンス)

ダンファンス
<蛋黄酥(ダンファンス)¥420>

「蛋黄酥(ダンファンス)」は、こし餡と塩漬け卵⻩をパイ⽣地で包んだ、台湾を代表する焼き菓子です。華菓日和では、手間暇かけ徹底的にこだわった蛋黄酥(ダンファンス)を作っています。材料となる「餡」をゼロから手作り。使用する卵も何十種類も比べてベストなものを厳選しました。黄身の油分などで味が変わってしまうためです。

本来台湾ではアヒルの卵を使います。しかし、日本ではアヒルの卵は手に入り難いです。日本にある中国の食材店でアヒルの塩漬けを冷蔵して輸入し売っているところはありますが、味・食感が本場とは変わってしまっています。また、アヒルの卵は独特の風味があり、日本人に受け入れられるかも心配でした。そこで材料として入手しやすく、日本人が食べ慣れている国産の鶏卵を使うことに決めたのです。

餡と卵黄を包むパイ生地は、台湾で蛋黄酥を20年以上作り続けているシェフとともに、試行錯誤を重ね完成させました。香ばしい胡麻が表面に乗り、中には餡と卵黄が生地の隅々まで詰まっています。非常に美しい断面です。

ダンファンスの断面

餡の甘味と卵黄の濃厚さ、適度な塩気が見事に調和し、サクサクと繊細なパイ生地に包まれています。餡や卵黄の味の主張がはっきりしているものの、ほろほろと崩れる生地も相まって、全体として素朴な菓子に仕上がっていました。

ダンファンスの箱

蛋黄酥を入れた箱にも思わず目が留まりました。非常に愛らしいのです。蛋黄酥が大好きな、従業員のデザイナーさんの作品だとか。自社商品に強い思い入れをもつ人が一緒に働いてくれることを、張さんも喜ばしく思っています。

なつめあん菓子

なつめあん菓子
<なつめあん菓子 ¥320>

中国天津の伝統菓子「なつめあん菓子」。なつめ餡とクルミをホワイトクッキーで包んだ菓子です。あの世界三大美女・楊貴妃が好んで食べたと言われることでも知られています。菓子を包む白い袋が上品で、菓子作り以外にも洋菓子の経験が活かされていますね。

なつめあん菓子の断面

表面の白い生地はホロホロと崩れるような食感で、同時に優しい甘さを感じました。なつめ餡はまろやかな甘みで、香ばしいクルミと合わさり、滋味深いです。大人の味わいなので、贈り物にしても喜ばれるでしょう。

3. 今後の展開

中華菓子の商品がきれいに並んだところ

中華菓子を多くの日本人へ広めるため、今後の目標として掲げているのが、「商品力の強化」と「催事やイベントの出店範囲を関東に拡大すること」です。

伝統を重んじながらも、中華菓子をあまり知らない日本人に食べてもらうには、日本人の口に合わせるのも必要です。蛋黄酥にアヒルではなく、鶏の卵を使うように、親しみやすいように工夫しています。それを実現するために、卵1つ選ぶところから始まり、調理の工程に至るまで試行錯誤を繰り返しているのです。

こしあん月餅

また、リピーターになってもらうことも重要。そのために、商品のラインナップを拡充し、日本人がまだ知らない美味しい中華菓子を届けようと取り組んでいます。直近では中国の祝日・中秋節の10月に、11種類の月餅が店頭に並ぶそうです。

もう1つの目標が、東京に限定せず関東圏の催事やイベントにも出店し、中華菓子を知ってもらう機会を創ることです。松戸にいたころは中国人のお客様がほとんどでしたが、亀有に移転後は3分の2が日本人のお客様になりました。お店が商店街の入口にあり、自然と目に入るため、気になったお客様が来店してくれる機会が増えているのです。こうしたお客様との接点を増やすため、関東圏の催事やイベントにも出店し、中華菓子の魅力を広めていきたいと考えています。

お店には2人の日本人も働いており、中国語が話せなくてもまったく問題ありません。お出かけの際や仕事帰りなどに気軽に立ち寄って中華菓子を食べてみてください!

4. 【まとめ】「華菓日和」で中華菓子を堪能しよう!

3つ並んだ中華菓子

2025年5月30日、亀有駅近くに誕生した中華菓子専門店「華菓日和」。店主の張文亜さんは「母国の中華菓子を日本に広めたい」という強い思いをもち、松戸の「SWEET DIARY」から規模を拡大して移転。中華菓子専門店として新たなスタートを切りました。

同店では伝統を重んじながらも日本人の口に合うよう工夫されたオリジナル中華菓子を提供。初回来店者には親しみやすい「パイナップルケーキ」「エッグタルト」を、中華菓子に興味をもったら看板商品の「蛋黄酥」や張さんの自信作「なつめあん菓子」がオススメです。

今後は商品力強化と関東圏への催事出店拡大を目標に、より多くの日本人に中華菓子の魅力を伝えていく予定。亀有銀座商店街の好立地で、日本人スタッフも在籍しているため、気軽に本場の中華菓子を楽しめるお店です。

東京にいながら本場中国の味を堪能でき、まるで中国旅行をしているような特別な体験ができる「華菓日和」。普段とは違う新しいお菓子との出会いが、あなたの日常に小さな冒険と発見をもたらしてくれるはずです!

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東京にある美味しい・珍しい海外グルメを食べ歩く海外グルメマニア。ブログには100ヶ国以上の世界の料理を掲載し、休日だけで年間365以上の海外グルメを開拓しています。実際に現地に行き本場のグルメも食べていて、これまでヨーロッパを中心に60ヶ国以上に渡航しています。

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