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バレンシアの火祭り「Las Fallas（ラス・ファジャス）」は相当クレイジーだった！
今回はスペインの熱いお祭りをご紹介します！
バレンシアで最も国際的なお祭りの一つであり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「ラス・ファジャス」。
その名前は、街の通りや広場に飾られ、人々の目を楽しませた後に炎へと消えゆく、木と張り子で作られた壮大な彫刻モニュメントを指します。
大きなファジャスだけでなく、子供たちのためにデザインされた、キッズサイズのファジャスもあります。
なんと最後には巨大なモニュメントがパーッと盛大に燃やされる。そんなお祭りラス・ファジャスに行ってきました！
目次
- バレンシアの火祭り（ラス・ファジャス）はいつ開催されるの？
- 信仰と美の融合：Flower Offering（献花）
- 街を彩る巨大な芸術作品：Fallas（ファジャス）
- Fallas（ファジャス）の数も一つ一つに込められたテーマも知ると面白い
- 情熱の炎が夜を焦がす！バレンシア火祭り、感動のフィナーレ「クレマ」とは？
- クレマはいつ行われるの？
- 時間ごとのスケジュール
- 最後に
バレンシアの火祭り（ラス・ファジャス）はいつ開催されるの？
火祭りは毎年3月に開催されます。その起源は、春の到来を祝うために古い家具などを燃やして即席の焚き火を行った伝統にさかのぼります。また、大工職人の守護聖人である聖ヨセフの祝日とも時期が重なります。
お祭りのイベントは、2月の最終日曜日に開催される「クリダ（Crida）」で幕を開け、ファジャスの女王（falleras mayores）が人々に火祭りを大いに楽しむよう呼びかけます。
その後、3月1日からは、市庁舎広場で毎日「マスケタ（Mascletà）」と呼ばれる爆竹の轟音が鳴り響きます。しかし、お祭りのメインとなるのは3月15日から19日で、巨大なモニュメントの設置が始まり、「クレマ（cremà）」と呼ばれすべてのモニュメントを大きな花火で燃やすイベントが行われます。
スペイン・バレンシアの街を熱狂の渦に巻き込む火祭り「Las Fallas（ラス・ファジャス）」。街の至る所に現れる巨大な人形たち、夜空を焦がす花火、そして伝統衣装に身を包んだ人々の華やかな行列は、まさに息をのむ光景です。
今回は、この魅力的な祭りで絶対に見逃せない見どころをご紹介していきます！
信仰と美の融合：Flower Offering（献花）
3月17日と18日には、バレンシアの守護聖母である「Virgen de los Desamparados（見捨てられた人々の聖母）」に花を捧げる「Ofrenda de Flores（献花）」が行われます。
何千人ものファジェロとファジェーラたちが、見事な伝統衣装に身を包み、色とりどりの花束を持って大聖堂へと向かう様子は、圧巻のひとこと。
彼らの衣装は、バレンシアの伝統工芸の粋を集めたもので、その美しさも見逃せません！！！雨降りでしたが、専用の雨合羽まで用意されていて、完成度の高さをそんなところからも感じずにはいられません。
街を彩る巨大な芸術作品：Fallas（ファジャス）
火祭りの主役といえば、何と言っても街中に設置される数百ものFallas（ファジャス）たちです。それぞれのFallaは独自のテーマを持ち、ユーモアや風刺をたっぷりと込めた人形（ninots：ニノッツ）が多数組み合わさってひとつの物語を紡ぎ出します。
有名人を模したものから、社会情勢を批判するものまで、その創造性と表現力には目を見張るばかり。
そして、これらの芸術作品が3月19日の夜に燃やされてしまうという、その儚さもまたこの祭りの大きな魅力なのです。
Fallas（ファジャス）の数も一つ一つに込められたテーマも知ると面白い
突然ですが、皆さんはバレンシアの街に、いったいいくつの「Fallas」と呼ばれるモニュメントが飾られるかご存知ですか？
なんと！その数、約800体にもなるんです！
祭りの期間中、バレンシアの街の至る所に、それはそれは見事な巨大なモニュメントが現れます。これらのモニュメントは、木や段ボールなどで作られ、ユーモラスなものから風刺的なものまで、そのテーマは多岐にわたります。
資本主義を痛烈に皮肉に表現したものや、増えすぎた旅行客と食いつぶされる古き良き文化を表現したものなど、考えさせられるものも多かったです。
そして、この800体のFallas、実は大きく二つのカテゴリーに分かれているんです。
- 子供たちのためのFallas（Fallas infantiles）： こちらは約400体。その名の通り、子供たちが楽しめるように、小さめに作られ、可愛らしいキャラクターや子供向けのテーマが多いのが特徴です。
- 大人のためのFallas（Fallas mayores）： こちらも約400体。こちらは大人たちがじっくりと楽しめる、より大きく、より複雑な造りのモニュメントが多いです。社会的な風刺や時事ネタなどが盛り込まれていることもあり、見応えがあります。
街を歩いていると、本当にたくさんのFallasに出会うことができ、その一つひとつが個性的で、見ているだけでワクワクしてきます。子供向けのFallasは、色鮮やかで可愛らしいデザインが多く、大人もついつい笑顔になってしまいます。
一方、大人向けのFallasは、その精巧な作りや込められたメッセージに感嘆させられることでしょう。これらのFallasは、地元のアーティストや職人たちが、一年以上の歳月をかけて制作します。
そして、祭りの最終日には、これらの素晴らしい芸術作品が全て燃やされてしまうのです！そのダイナミックな光景は、まさに火祭りのクライマックスと言えるでしょう。
バレンシアの街全体が熱気に包まれる火祭り「Fallas」。約800体ものFallasが街を彩る光景は、まさに圧巻でした。
情熱の炎が夜を焦がす！バレンシア火祭り、感動のフィナーレ「クレマ」とは？
何ヶ月もかけて職人たちが丹精込めて作り上げた巨大な人形たち（Fallas）。ユーモラスで風刺の効いたその姿は、街のいたる所に飾られ、私たちを楽しませてくれます。
しかし、祭りの終わりとともに、これらの芸術作品は燃え盛る炎の中に消えていくのです。それが「クレマ」、火祭り最終日の夜に行われる、まさに圧巻のフィナーレです。
クレマはいつ行われるの？
クレマが行われるのは、火祭りの最終日、3月19日の夜です。
街中に設置された数百もの大小さまざまな人形たちが、次々と炎に包まれていく様子は、まさに圧巻の一言。
時間差で点火されるため、うまく計画すれば、いくつもの火祭りの燃え盛る姿を目にすることができるんですよ。
時間ごとのスケジュール
20:00
まず火が放たれるのは、子供たちの作った小さな人形たちです。ただし、その年の子供たちの部で一番素晴らしいと評価された人形は、少し遅れて20:30に燃やされます。
21:00
そして、バレンシア市庁舎広場に飾られた子供たちの人形が、ひっそりと、しかし印象的に燃え上がります。
22:00
いよいよ本格的なクレマの始まりです！街のほとんどの人形たちが、この時間に一斉に炎に包まれます。
22:30
その中でも、大人たちの部で最も栄誉ある賞に輝いた人形は、少し時間を置いて、その美しい姿を最後まで見せてくれます。
23:00
そして、祭りのフィナーレを飾るのは、バレンシア市庁舎広場に堂々とそびえ立つ巨大な人形です。この燃え盛る様子をひとめ見ようと、多くの人々が広場に集まり、祭りの終わりを惜しむのです。
燃え上がる炎、立ち込める煙、そして人々の歓声と少しの寂しさ。クレマは、単なる人形を燃やす儀式ではありません。それは、創造と破壊、喜びと別れ、そして新たな始まりを感じさせる、強烈なエネルギーに満ちた瞬間です。
実際のところ、私たちもひとつのモニュメントの前でずっと待っていましたが、運が悪かったのか？待っても待っても燃えず、消防車が到着して準備が整ったと思っても始まらず、結局朝の2時ごろまで粘りましたがそれ以上待つのを諦めてホテルに戻りました。
バレンシアの人は、我慢強いのか？沢山の人が今か今かと待ち続けていて、一応決められているようなスケジュールなどはあまり当てにはできないことが分かりました。
最後に
今回の旅は2週間弱でマドリードから入り、クエンカ、バレンシア、カルペ､アルテア､ベニドーム、アリカンテ、そしてマドリードへ東側の海岸沿いを旅しました。
いや〜、楽しかった！今まで中南米やアジア中心に旅行していましたが、初めてのスペイン旅行で全然趣きの違う文化を感じることができました。
世界の変なお祭りは沢山ありますが、スペインは何だかより見ごたえがありそうな雰囲気を感じ、またスペインは必ず訪れたい国になりました。
これを読んで下さっているあなたも、お気に入りの面白いお祭りなどあればぜひ教えてください！
バレンシア
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。
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