春の北海道でおすすめの観光スポット&イベント情報

春の北海道

北海道は豊かな自然に恵まれており、避暑地としてアウトドアアクティビティを楽しめる夏、雪景色やウインタースポーツを楽しめる冬など、季節によってさまざまな楽しみ方ができる観光地です。

この記事では、春の北海道について、おすすめの観光スポットやイベント情報などを紹介します。春の北海道ならではの楽しみ方を解説するので、ぜひ春のお出かけに役立ててください。

目次

<1. 春の北海道でおすすめの観光スポット>

<2. 春の北海道観光で参加したいお花見・春祭り>

<3. 春の北海道観光ならではの体験>

<4. 春の北海道の気温や天候は?>

1. 春の北海道でおすすめの観光スポット

春の北海道でおすすめの観光スポットは次の7つです。自然豊かな春の北海道の魅力を感じられるスポットを集めたので、ぜひ参考にしてみてください。

五稜郭公園(函館市)

五稜郭公園

五稜郭公園は「五稜郭跡」の名称で特別史跡として国の指定を受けており、函館の人気観光スポットのひとつです。公園内にはソメイヨシノを中心に約1,500本の桜があり、函館を代表するお花見スポットとしても有名です。五稜郭公園の桜は、毎年4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎えます。

五稜郭の堀は星形に配置されており、堀の外周は約1,800メートルの遊歩道になっています。美しい桜の景色を楽しみながらゆっくりと散歩を楽しむのもよいでしょう。手漕ぎタイプの貸しボートもあるので、水上から桜を見るのもおすすめです。

また、五稜郭全体を眺めるためにつくられた「五稜郭タワー」からの景色を楽しむのもよいでしょう。約90メートルの高さにある360度ガラス張りの展望台からは、堀と桜の美しい景色を見渡せます。桜の見頃に合わせて提灯の灯りでライトアップを行う「夜桜電飾」も毎年開催されているので、昼夜で違った風景を楽しむのもよいでしょう。

大通公園(札幌市)

テレビ塔とライラック

札幌の中心部にある大通公園は、年間を通してさまざまなイベントが開催されており、市民だけでなく観光客からも愛されている人気スポットです。春にはライラックをはじめ桜やクロッカス、チューリップなどさまざまな花が咲き、公園全体が華やかに彩られます。

とくにライラックは「札幌の木」にも選ばれており、市民にも親しまれている植物として有名です。毎年5月中旬頃には「さっぽろライラックまつり」が開催されており、「大通公園」と「川下会場」の2カ所でそれぞれイベントが行われています。

また、札幌では例年4月下旬から5月上旬頃に桜の見頃を迎え、大通公園でお花見を楽しむ人も多いです。

美瑛の丘(上川郡美瑛町)

四季彩の丘

美瑛町は「丘のまち」ともいわれ、なだらかな丘陵地帯が広がっているのが特徴的なまちです。季節によってさまざまな田園風景を楽しめるほか、春から秋にかけては季節の花々の景色も味わえます。

美瑛町の丘には、季節の花々が楽しめる花畑が数多く点在しています。たとえば「四季彩の丘」では、5月頃はチューリップやムスカリ、パンジーなどの花が見頃を迎え、カラフルな花々の景色が絨毯のように鮮やかに広がっているのが魅力です。

また、美瑛町の丘の絶景を巡る「パッチワークの路」は、人気のドライブコースのひとつです。区画ごとにさまざまな農作物が植えられているため、まるでパッチワークのように彩り豊かな景色が広がります。春から夏にかけては、小麦畑やジャガイモ畑の美しい緑のグラデーションが楽しめます。

阿寒湖エリア(釧路近郊)

阿寒湖

阿寒湖は火山の噴火によって生まれたカルデラ湖で、「大島」「小島」「チュウルイ島」「ヤイタイ島」の4つの島が点在しています。特別天然記念物に指定されているマリモをはじめ、さまざまな生物が生息する自然豊かな湖としても有名です。阿寒湖周辺では、春になるとミズバショウやエゾオオサクラソウ、エゾヤマザクラなどの貴重な植物にも出会えます。

阿寒湖で4月下旬に行われる「湖水開き」は、春の風物詩としても有名なイベントのひとつです。阿寒湖では観光シーズンになると遊覧船が運航されるので、観光シーズンの始まりに安全祈願祭やテープカットなどのセレモニーが行われます。

阿寒湖では、遊覧船が営業を開始する1週目のみの期間限定で、割れた氷の間を進む「砕氷帯観光遊覧船」が運行します。冬が終わり春の観光シーズンが始まるわずかな期間しか楽しめない貴重な体験となるでしょう。

定山渓ファーム(札幌市)

定山渓ファームは支笏洞爺国立公園内にある果樹園で、果物狩りやアクティビティが楽しめる観光農園です。北海道の高級いちごとして有名な「けんたろう」や、高級さくらんぼの「月山錦」「ビッグ南陽」「サミット」「佐藤錦」をはじめ、ブルーベリーやぶどう、りんごなど、さまざまな果物狩りを楽しめます。いちご狩りの場合は6月上旬から実施されます。

果物狩り以外にも、トートバッグ作りやジャム作り体験、釣り、ツリートレッキング、ジップラインなど、さまざまなアクティビティを楽しむことも可能です。

定山渓エリアでは、春の風物詩として、家庭で不要になった鯉のぼりを使用した「渓流鯉のぼり」も有名です。また、秋の紅葉のような自然現象である『春紅葉』が、北海道の短い春にだけ見られることがあります。

礼文島

レブンアツモリソウ

礼文島は日本最北端の離島で、利尻礼文サロベツ国立公園の3つのエリア(利尻島・礼文島・サロベツ原野)のひとつに含まれている島です。花の浮島とも呼ばれ、約300種類の高山植物が見られる丘陵性の地形が広がっています。

春に見られる植物には、5月下旬〜6月に見頃を迎える礼文島の固有種「レブンアツモリソウ」があります。ほかにも春には「エゾエンゴサク」「ミズバショウ」「レブンコザクラ」をはじめとしたさまざまな草花を見ることが可能です。

また、礼文島には7つのトレッキングコースがあり、コースによって高山植物や海岸線、滝、林道などさまざまな景色を楽しめます。礼文島にはヒグマやヘビが生息しないので、安心してトレッキングを楽しむことが可能です。

礼文島は海の幸も豊富で、ウニやホッケ、タラ、昆布などさまざまな海産物を味わえます。なかでも春におすすめなのは、5月頃から9月頃まで楽しめる「キタムラサキウニ」です。旬ならではの濃厚な味を楽しめるでしょう。

北海道ガーデン街道

紫竹ガーデン

北海道ガーデン街道とは、美しい8つのガーデンが含まれる、大雪・富良野・十勝を結ぶ全長約250キロメートルの街道です。北海道ならではの気候や景観を生かした8つのガーデンはそれぞれ個性豊かで、季節によっても多様な表情を楽しめます。

各ガーデンは4月中旬頃から10月頃までが見頃で、春にはエゾエンゴサクやクリスマスローズ、チューリップなど、色鮮やかな花々を楽しめます。北海道ガーデン街道協議会による「8ガーデンの花暦」には各ガーデンの花の見頃が記載されているので、好みの花の開花時期に合わせて訪れるのもおすすめです。

また、北海道ガーデン街道は、自然の風景や山並みを味わえたり、さまざまなアクティビティが楽しめたりと、ガーデン以外にも多様な魅力があります。街道沿いには乗馬施設や農業・酪農体験ができる施設、ラフティングができる施設などもあるので、ガーデンの見学とあわせて楽しむのもおすすめです。

街道沿いのアクティビティ施設やグルメを楽しみながらレンタカーで自由に巡ってもよいですし、添乗員付きのツアーを利用するのもよいでしょう。

出典:北海道ガーデン街道協議会「8ガーデンの花暦」(https://www.hokkaido-garden.jp/download/hanagoyomi2014.pdf)

2. 春の北海道観光で参加したいお花見・春祭り

春の北海道観光でおすすめのお花見や春祭りは、次の4つです。それぞれの魅力を解説するので、ぜひ参加する際の参考にしてみてください。

びえい桜まつり(美瑛町)

びえい桜まつりは、毎年5月上旬に美瑛町の憩ヶ森公園で開催されるイベントです。公園内の満開の桜の景色を味わいながら、1日を通してさまざまなイベントを楽しめます。ステージイベントでは伝統芸能の美瑛白金太鼓やバンド演奏などが行われるほか、会場内ではスタンプラリーや宝探しなどのイベントも行われます。

また、ジンギスカンなどのグルメが楽しめる出店コーナーやフリーマーケットなども開催されるので、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。まつりの当日はもちろん、まつりの前後の日程で公園内の夜桜ライトアップも行われているので、昼間だけでなく夜桜を楽しむのもおすすめです。

ひがしもこと芝桜まつり(網走郡)

ひがしもこと芝桜公園は一面に広がる芝桜の絨毯が魅力の公園で、毎年5月上旬から下旬までひがしもこと芝桜まつりが開催されています。まつり期間中には、アーティストによるステージイベントやキャラクターショーなどのイベントも開催されます。また、園内探索クイズやボール遊び、ストラックアウトなどを楽しめるコーナーもあるので、お子さんも楽しめるでしょう。

ひがしもこと芝桜公園では、まつり期間中はもちろん、普段から家族で楽しめる施設が充実しています。園内を巡る遊覧車やゴーカート、釣り堀、展望台など、さまざまな角度から芝桜の景色を楽しむのもおすすめです。キャンプ場や日帰り温泉、足湯もあるので、家族でゆっくり過ごすのもよいでしょう。

さっぽろライラックまつり(札幌市)

さっぽろライラックまつりは、毎年5月中旬から下旬にかけて開催される、札幌を代表する春のイベントです。ライラックは札幌の木に選ばれており、多くの家の庭先で見かけるほど市民に親しまれている木です。さっぽろライラックまつりでは、市民にとって身近な存在であるライラックの甘い香りの中で、グルメやショッピングなど楽しめます。

まつりは大通公園会場と川下会場の2箇所に分かれています。大通公園には約400本のライラックが咲き誇り、音楽祭やワインガーデン、カフェやバルなどを楽しめるほか、週末には昔遊び体験コーナーも開催されるため、家族でも楽しめるでしょう。川下会場では、スタンプラリーやコンサートなども開催されています。

釧路町桜祭り(釧路市)

釧路町桜祭りは釧路町のメモリアルパーク別保公園で毎年5月中旬頃に開催されており、日本一遅い桜まつりともいわれています。まつり期間中は、お笑いステージやミニライブなどのステージイベントや、木工クラフトや植樹などのフィールドイベントなどが開催されています。

また、キッチンカーや出店ブースも充実しているので、桜を見ながらグルメを味わうのもよいでしょう。子ども向けの遊具や縁日などもあるので、家族でも1日楽しめるでしょう。まつり期間中とその前後に桜のライトアップもあるので、夜桜を楽しむのもおすすめです。

3. 春の北海道観光ならではの体験

自然豊かな北海道では、春ならではの次の5つの体験がおすすめです。それぞれの体験の魅力について解説するので、ぜひ北海道観光の計画に役立ててください。

新緑の中でのハイキングやサイクリング

春の北海道では、過ごしやすい気候のなかで桜や新緑の景色を楽しみながらハイキングやサイクリングを楽しむのもおすすめです。気軽に楽しめるハイキングコースや、初心者やファミリーでも楽しめるトレッキングコースも充実しているので、ゆったりと春の北海道の自然を満喫してもよいでしょう。

また、レンタサイクルを利用してサイクリングを楽しむのもおすすめです。北海道ならではの雄大な自然を感じられるサイクリングスポットも多数あるので、春の心地よい空気を感じながらゆったりとサイクリングを楽しみましょう。

ホエールウォッチング、イルカウォッチング

船に乗って野生のクジラを観察するアクティビティの「ホエールウォッチング」は、北海道では春から秋にかけてがベストシーズンといわれています。とくに知床エリアや室蘭エリアは、クジラをはじめ多くの海洋生物を見られるスポットとしても有名です。

また、船に乗って野生のイルカを観察する「イルカウォッチング」は、北海道では春から夏にかけてがベストシーズンといわれており、とくに室蘭エリアや知床エリア、福島町エリアなどがイルカウォッチングスポットとして有名です。

春でも滑れる! 春スキー

一般的なスキーシーズンは11月中旬頃から3月末頃までといわれていますが、北海道では5月上旬頃まで滑走可能なスキー場も多く、なかには5月中旬頃まで滑走可能なところもあります。春スキーはハイシーズンに比べてリフト料金が安くなっている場合が多く、利用客も少なめなので、リフトの待ち時間やゲレンデの混雑を気にせずに楽しめるでしょう。

また、ハイシーズンに比べると晴れている日や気温が高めの日も多いため、青空の下で気持ちよくスキーを楽しめるでしょう。ただし、紫外線が強く、ゲレンデは反射率も高いため、紫外線対策は必須といえます。

激流体験? 春ラフティング

大きなゴムボートに乗って川を下るラフティングは、自然豊かな北海道の春を感じながら楽しめるアクティビティのひとつです。北海道にはラフティングに適した川が多数あります。流れが緩やかな川を選べば初心者やお子さんでも楽しめるため、家族で楽しむのもおすすめです。

北海道では、春ラフティングの時期は4月上旬から6月中旬頃までとされています。春ラフティングは雪解け水によって川の水量が増えるため、夏や秋に比べると迫力のある体験ができるでしょう。

春ウニを堪能

北海道は、ウニの漁獲量で日本一を誇ります。北海道では一定の禁漁期間が設けられているものの、ほぼ1年中ウニの漁が行われているため、春もウニを味わうことが可能です。春にウニを楽しめるのは、主に襟裳(えりも)、日高、礼文島、雄武(おうむ)、小樽、江差(えさし)などのエリアです。

また、毎年4月下旬頃にはえりも町で「えりもうに祭り」という春ウニを楽しめるイベントも開催されています。ウニ丼をはじめ、海鮮バーベキューなどさまざまなグルメを楽しめます。

出典:農林水産省「海面漁業生産統計調査」

4. 春の北海道の気温や天候は?

春といっても、北海道の気温はやはり低めです。2024年4月の平均気温は、東京が17.1度、札幌が10.4度となっており、札幌のほうが約7度低くなっています。まだ暖かいアウターが必要な日も多く、北海道の春は日中と夜間の気温差も大きいため、調整しやすい服装がおすすめです。まだ雪が残っている地域もあるため、場所によっては帽子や手袋、マフラーなどの防寒グッズがあるとよいでしょう。

また、日差しが強くなってくる時期なので、紫外線対策も大切です。必要に応じて日焼け止めや帽子、サングラスなども用意しておきましょう。

出典:気象庁「観測開始からの毎月の値 東京(東京都)日平均気温の月平均値(℃)」

出典:気象庁「観測開始からの毎月の値 札幌(石狩地方) 日平均気温の月平均値(℃)」

春の北海道は、北海道ならではの気候や自然環境によって楽しめる美しい景色やアクティビティが魅力です。今回紹介した観光スポットを参考に、ぜひ北海道の春を楽しんでみてください。

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