岩好き必見!西オーストラリア州 Mukinbudinの圧巻の"岩々"

ムキンブディン

私は昔から岩に惹かれるのですが、オーストラリアで、またしても素敵な岩に出会いました!

こんなに特徴もあって面白いのに、英語でも情報が少ない岩です。そのため観光客も少なく岩を独り占めできちゃいます。いつまでもこのままでいてほしい岩ですが、岩好きの人にはここでこっそり教えちゃいますね。

目次

Mukinbudin(ムキンブディン)とは

ムキンブディンは州都パースから、北東に約280km内陸に入ったところで、人口約300人の小さな穀物地帯の町です。

Mukinbudin(ムキンブディン)

西オーストラリア州の中でも早くから農業が盛んだった地域だったようで、町のあちこちに農業に関する歴史建造物や跡地の説明書きが見られます。

有名な競走馬が育った農場跡
<有名な競走馬が育った農場跡>

入植者が開拓し始めた農場跡
<1873年に初期入植者が開拓し始めた農場跡について>

歴史的とは言っても、白人入植による農地開拓の歴史なので古くても150年ほど昔のものになります。こういった歴史巡り以外で、このエリアのアトラクションと言えば岩!

ムキンブディン岩の紹介

では、さっそく岩の紹介へ移りましょう~

Beringbooding Rock(ベリンブーディング・ロック)

どちらの岩も町の中心部から70km離れたところにあります。

ベリンブーディング・ロック

はじめの約50kmはアスファルトの道が続きますが、そのあとは未舗装の道になります。まずは手前にあるBeringbooding Rock(ベリンブーディング・ロック)から散策することに。

水路用の壁

地図を見ると、赤い点線が岩の上の徒歩順路で2.3km、黄色い線がwater channel wallという『水路用の壁?』、岩の左側にはタンク、右側にはロックペインティング、岩の上にはholeという『穴?』やところどころに絶景ポイントがある感じです。

ちょっと想像ができるようでできませんが、とりあえず登ってみましょう!岩なので入口という入口がありませんが、周りは低い塀で囲まれていてちょっと不思議な感じ。

ベリンブーディング・ロックの傾斜

傾斜もゆるく登りやすい。犬連れOKです。

岩好き必見!西オーストラリア州Mukinbudinの圧巻の岩々

登るにつれて少しずつ全貌が見えてきます。

ベリンブーディング・ロックの岩が続く

岩の囲いだと思っていた低い塀が岩の中腹にあってどこまでも続いています・・・そしてその意味が分かる時が!

貯水池

岩の麓に大きなため池がありますが、これは貯水池です。

水路用の塀

地図にあったタンクとは『貯水池』のことであり、低い塀は雨水を貯水池に誘導するための『水路用の塀』のことだったのです。

この仕組みはウェーブロックでも同じものがあり、前回記事でもこのようにしてまで雨水を集めるオーストラリアの水事情を紹介しています。

>>オーストラリアの水事情 ~節水マナー違反しやすい日本人に忠告!~

実はこの岩を使った貯水システムとしては、このベリンブーディングロックがオーストラリア最大のものになります。貯水池は間近で見られますが、これも圧巻。

大きさにただの壁のような岩

地面に立ってこれだけ見たら、あまりの大きさにただの壁のように思えてしまいます。これは1930年代の大干ばつのあとに造られ、約100人の労働者が2年をかけて1940年頃に完成しました。

重いものを運ぶのには手押し一輪車を使用し、セメントを混ぜるのにはシャベルを使うなど、全て手動で作業は進められました。貯水量は約900万リットルで、当初は地域住民の生活用水としても使われていましたが、現在では農業用水専用にしています。

岩の上のいろんな形の岩

また岩の上に戻ってみると、いろんな形の岩がありました。

hole(穴?)の正体

そして、どうやらこれがhole(穴?)の正体!

天然の池hole
<Kangaroo Hole>

岩の上のくぼみでできた天然の池をholeと呼ぶのだとか。この池はあの人工貯水池ができるもっともっともっと昔に先住民アボリジナルが水源として使っていたところだそうです。

ということで、地図に載っていたロックペイティングとは大昔に先住民によって岩に施された手形のアートのことだったのです。しかし残念ながら、岩の上には順路も何もサインがなく、正直どこを歩いているのか分からず見つけることができませんでした。
また行くことができたらリベンジしたいと思います。

Elachbutting Rock(エラクバティング・ロック)

次の岩は、先ほどのベリンブーディングロックから車で20分ほど行ったところにあります。

車で岩が登れるポイント

こちらの岩は車で一周できたり、なんなら車で岩が登れるポイントもあります。この岩の特徴は岩のトンネル『Monty's Pass』と、ウェーブロックそっくりな『Rock Wave』があるのです!

Monty's Pass

まずはMonty's Passの方へ。岩のトンネルとは洞窟みたいな穴かと思っていましたが、岩が割れてできた全長30mのトンネルでした。

トンネルの入口 
<トンネルの入口>

トンネルの中
<トンネルの中>

終始出口の光は見えるので真っ暗というわけではありませんが、どんどん狭くなっていき、また他の観光客がいないのでちょっと怖さも感じました。

次にRock Waveへ。これまた観光客が少ないせいか、道がはっきりしておらず茂みをかき分けて岩の方へ進んでいくとありました!

エラクバティング・ロック

エラクバティング・ロック

エラクバティング・ロック

本当にウェーブロックみたいです!規模としては小さめではありますが、観光客の少なさや整備のされていない感じが私は好きです。

>>波の形をした岩ウェーブロック!!ガイドブックには載っていない楽しみ方を紹介♪

このあとは車で岩を上りました。

穀物農場

岩の上から見える景色はどこまでも続く穀物農場だけ。

町で見た歴史やこれらの岩

町で見た歴史やこれらの岩といい、この景色といい、この地域の力強さを感じた旅となりました。

さいごに

『岩』と聞くと、大きな石を想像しがちですが、オーストラリアには丘や山と勘違いしてしまいそうな大きなものがたくさんあります。なんと言っても世界一有名な岩エアーズロック(ウルル)も忘れてはなりません。

まだ行ったことがないのでいつかは行ってみたいと思いつつ、でもウルルよりも古くて世界一大きな岩マウントオーガスタスに登ったから、人に知られていない僻地好きとしてはもういいかな~なんて思ってもいるんですよね・・・

>>世界で一番大きな岩はエアーズロックではなく、西オーストラリア州のマウントオーガスタス!!

Mukinbudin(ムキンブディン)

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