「インドに行ったらお腹を壊す」は本当? お腹を壊す理由と対策を紹介

インドでお腹を壊す理由と対策

インド旅行に行く方の一番の懸念と言っても過言ではない「インドに行ったらお腹を壊すのか?」問題。

実際、1週間以上の滞在だとかなりの確率でお腹を壊すと言えるでしょう。

ですが、それでインド旅行を諦めるのはもったいない!お腹を壊す原因とお腹を壊さないための努力、お腹を壊した時の対策について紹介するので、インド旅行に行く際の参考にしてください。

目次

「インドに行ったらお腹を壊す」の実情とは

フルーツ盛り合わせ

インドに2度旅行に行って、その後インドに住み始めた私の経験から、非常に高い確率でお腹を壊すことは避けられないと言えるでしょう。

最初の20日の短期旅行では何度かお腹を下した程度でしたが、本格的にインドに住み始めた時には3週間以上苦しみました。お腹を壊すというのは、清潔な日本から感染症の宝庫インドへ、腸内環境を適応させるための必須工程という気がしています。

短期滞在であれば、ダメージを最小限に抑え、旅行を目一杯楽しむことも可能です。1週間〜10日くらいならノーダメージで帰国することも夢じゃありません!まずは、お腹を壊す原因を徹底的に敬遠することから始めましょう。

お腹を壊す原因 1. :水

言わずと知れた水。水には徹底的に気をつけなければなりません。たくさんの人がすでに言っているように、水がお腹を壊す原因の第1位だと実感しています。

ペットボトルに入った水以外は口にしない。レストランで出してくれる水は飲まない、うがいもペットボトルから。火が通ってないものはペットボトルからしか飲まないことを徹底してください。これに気をつけるだけで、短期滞在はお腹の不調に悩まされることなく乗り切ることができます。

牛乳が平気な人なら、チャイは飲んでも大丈夫でしょう。チャイはしっかりと加熱されているからです。インドに来ると、加熱がいかに優秀な殺菌方法なのかを思い知ることになります。

長期滞在になるとペットボトルの水を購入することも面倒になり、家についている浄水を飲んだり、水道水でうがいをしてしまったりします。私は胃腸の強さには揺るがない自信を持っていたのですが、水道から流れてくる浄水や水道水を口にしてするようになってから激しいお腹の不調に襲われました。やはり、水には気をつけすぎる位がいいです。

お腹を壊す原因 2. :油

加熱している食べ物でも油断できないのが油です。油にあたるとつらい...!個人的には水にあたった時よりも油が原因の時の方が、吐き気や胃もたれなどが加わってしんどい印象があります。

「屋台の食べ物を食べるな」というのは、油に気をつけろという意味だと解釈しています。屋台は揚げ物料理が多く加熱されているため、大丈夫だろうと油断していました。まさか油が原因でお腹を壊すとは。インド人いわく、古い油が使われたものを食べるとお腹を壊してしまうそうです。

ビリヤニ
<引用:Unsplash

個人的に思う一番危ない屋台料理はビリヤニです。レストランで食べると200ルピー(約330円)以上もするインド炊き込みご飯のビリヤニですが、屋台で食べると40ルピー(約70円)程度から入手できます。

炊き込みご飯とは言っているものの、油で炒め揚げした肉や卵などの具がゴロゴロ入っており、スパイスの刺激も相まって、ビリヤニであたると症状が激しくなりがちです。私が屋台飯で体調不良になる時は大抵ビリヤニが原因でした。むしろ揚げ物の代表格であるサモサなどは、比較的安全な印象です。

お腹を壊す原因 3. :生野菜・生フルーツ

「火を通していないもの=細菌がいる可能性がある」と考えておきましょう。レストランでご飯を食べると必ずついてくるキュウリや玉ねぎのスライス。

こういった生野菜から細菌に感染し、お腹を壊してしまうことがあります。私も短期滞在中は極力生野菜は食べないようにしていました。

屋台で果物は販売

インドの醍醐味と言えば、安くておいしいトロピカルフルーツです。道で売っているココナッツやパイナップル、ジャックフルーツなど、その場でさばいて提供してくれます。フルーツジュースの屋台も至るところにあり、インドの暑さでやられた体力を回復するのにフルーツは最適です。

しかし、フルーツも加熱しているものではありません。そのため、フルーツでお腹を壊したという話も聞いたことがあります。個人的にはインドのフルーツをぜひ試してもらいたいと思うのですが、水や土がついている可能性もあり、100%安全な食べ物と言えないのが心苦しいです。

お腹を壊す原因 4. :不衛生なトイレ

口に入るものに徹底的に気をつけていても、お腹を壊すことがまれにあります。その原因がトイレだったということを聞いたことがあります。腸チフスに感染し、入院にまで至った知人がいました。なんと、トイレの水の跳ね返りが原因だったそうです。

これは、運が悪かったと言うしかありません。自分自身は田舎のボットン便所なども利用したことがありますが、無事でした。できるだけ綺麗なトイレを利用するのが安全かもしれません。

ホテルやショッピングモールなど、定期的に掃除をしているところは比較的安全な気がします。でもこればかりは不運と言うしかなく、避けようがありません。

お腹を壊してしまった時の対策 1. :薬で様子を見る

万が一、お腹を壊しても焦る必要はありません。一過性のものである可能性が考えられます。私なら、まずは1日〜数日様子を見てみます。移動があるなら、正露丸を飲んで様子を見るのがよいかもしれません。

本格的にインドに住み始めてから3週間お腹を壊し続けたことがありました。私は基本的に薬は飲まずに自然回復に任せるのですが、あまりにも治らないため、ついに現地の薬局で薬を買ったところ、数日で落ち着き始めました。

薬局のカウンターで「Loose motion(ルースモーション)と言えば、適切な薬を処方してくれます。特に処方箋もいらず、てきめんに効く薬をもらえるので手軽なおすすめの方法です。

お腹を壊してしまった時の対策 2. :病院に行く

発熱もなく自分の足で歩けるくらいなら、お腹を壊しても薬で対処していればよいと思いますが、まれに感染症にかかって大ごとになることもあります。

その場合は、病院に行くしかありません。インドの大病院は前払い制かつシステムが非常に複雑で、受診しづらいのが欠点です。しかし、私たち日本人の救世主とも言える「ジャパニーズヘルプデスク」というサービスがインドにはあります。

グルガオン、バンガロール、ムンバイ、チェンナイなどの大病院では、日本語を話すスタッフの方が受診から薬の受け取りまで同行してくれます。病院とのやりとりをまるっと任せられるので、体調不良時には非常に助かりました。

海外旅行保険に入っていたので特に支払いは発生しませんでしたが、保険に入っていない場合も通訳料金を支払うことで診察に同行してもらえるとのことです。

一人旅の場合は体調不良になっても自分で対処しなければならないので、ジャパニーズヘルプデスクのページをブックマークしておくのがよいかもしれません。

お腹を壊さないための原則は「お金は惜しまない」

インド料理

インドでは、いくら食べ物や飲み物に気をつけていても、貧乏旅ではお腹を守り切ることは難しいかもしれません。つまり、値段と清潔度が比例するインドではお金で安全を買うことができ、お腹を壊すリスクを極限まで下げられるということです。

1泊10,000円以上するホテル、できれば外資系のホテルに泊まり、食事はホテル、ショッピングモール、きれいなレストランに限定する。これを徹底すれば、旅行の費用は上がりますが、一度もお腹を壊すことなくインド滞在を乗り切ることも可能だと思います。

ですが、それではインドらしさをフルに体験できないのも事実です。汚さやチープさにこそ宿るインドの美学があり、それを味わうことなく帰国するのももったいない気がします。

また、出先ではなかなかよいレストランを見つけられないこともよくあり、レストランのランクを妥協せざるをえないことも考えられます。

最適解は「ある程度体調不良になることは覚悟の上、余裕を持ってスケジュールを組み、ほどほどに羽目をはずす」ということではないのでしょうか。健康と楽しさを両立させながら、ぜひインド旅を楽しんでください。

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やまもと

インドのバンガロール・ムンバイの2拠点で活動している翻訳者・ライターです。インドの野良犬とヨガが大好きです!

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