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夏のオーストラリアで田舎を運転するときの注意事項!
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日本の冬休みに人気な行き先のひとつして、夏のオーストラリアが挙げられると思います。旅慣れた人だと、レンタカーを借りて自分でロードトリップするのもありかと思いますが、夏ならではの気を付けるべきことがあります。
結構マニアックな内容ですが、これを知っていると知らないとでは安全面に差が出てくると思うので、オーストラリアで運転することがある人は要チェックです!
目次
オーストラリアの道路事情の基本
オーストラリアは日本と同じく左車線の右ハンドルで、基本的なルールは同じです。ただし、それを過信していると交通違反で捕まったり、事故に遭ったりとするかもしれないので、まずは基本的な注意事項はこちらの記事で紹介しています。
>>過去の記事:『オーストラリアのロードトリップで車の運転をするときに注意すべきこと!』はこちら
記事でもロードトリップで特に気を付けることをまとめていますが、今回はそこに『夏』ならではの注意喚起があるのです。
追い越しのルール
これも基本的に日本と同じような感じかと思いますが、一応念のために紹介しておきます。破線は踏んでもいい線、白線と黄色線は踏んではいけない線です。
両車線とも追い越し可
破線が1本の場合は、自分の走っている車線も、対向車側も追い越し可能です。
片側のみ追い越し可
破線側が追い越し可能で、白線側は追い越ししてはいけません。
<左側の車線は追い越し可、対向車側は不可>
両車線とも追い越し不可
白線が2本、ときには1本、はたまた黄色線だけのときもありますが、白線と黄色線は踏んではならないので、両車線とも追い越しは不可ということになります。
追い越し車線
田舎道は基本的に片側一車線ですが、大型車両が多く通ることからOvertake Laneという追い越し車線エリアが多々存在します。
追い越す場合は右側車線を走行し、追い越さない場合は左側車線を走行し続けます。右側車線を利用して追い越した場合でも、追い越し後はすぐに左側に戻りましょう。
片側一車線での追い越しに自信のない場合は、このエリアのみ追い越しをすることをおすすめします。
穀倉地帯の収穫期
ロードトリップでは田舎道を走ることが多いと思いますが、田舎の道が穀倉地帯だと注意が必要です。
なぜなら11月からは収穫期にあたり、それに合わせてその地域自体が何かとせわしなくなります。そのせわしなさが、道路状況に大きく影響してくるのです。
収穫期ならではの注意点
ほとんどの穀物ファームでは11月から収穫が始まり、だいたい1月末には終わります。しかし、これから書く注意点はそれ以降も数カ月間は続きます。
ロードトレインの多さ
普段でも大きなトラックはよく通るものですが、この時期には収穫した穀物を搬送するトラックの行き交いが激しくなります。このトラックはコンテナが2~3個連なったもので、ロードトレインと呼ばれます。
長いものだと36.5mもあり、それが時速100kmで走っているので迫力満点です。
追い越し可能エリアにて法定速度内で抜かすのは構いませんが、車長が長いので対向車線に十分な余裕を持たないと危険です。また、下り坂ではトラックは重みで法定速度以上を出してしまうことがあるので気を付けましょう。
対向車のロードトレインはすれ違い直後の風の煽りがきついので、ハンドルをしっかり握りましょう。
野生動物の出没
これもオーストラリアで運転するからには日常から気を付けるべき対象ですが、収穫期はロードトレインからこぼれた穀物を狙った野生動物が道路に頻出します。最も多いのが野鳥のオウムです。
車が近づけば退くだろうと思うかもしれませんが、ギリギリまで退いてくれません。なんなら、轢いてしまうこともあるくらいです。
カンガルーでもそうですが、動物を轢きそうになるからと高速で走る車の急ハンドルや急ブレーキをかけると人間の方が危険です。ここは轢いても仕方ないと割り切りましょう。
ロードキルの多さ
ロードキルとは車に轢かれた動物の死骸のことです。先ほどの説明の通り、野生動物が道路に頻出するので、ロードキルが必然的に増えます。道路脇ならまだしも、道路上に残っていることもあるので気を付けましょう。
凸凹道路
真夏の日照りのもと、ロードトレインに散々走られた道路がボコボコに変形していることがあります。特に路肩は酷く、避けるようにしましょう。
あまりにも酷いと事前にサインがあることも。
また、道路の修復工事が行われていることもあり、その場合は減速サインがあったりするので、サインにも注目しながら運転しましょう。
大型重機の移動
これは前述した4つに比べると頻出度は低いですが、稀に大型重機や移動式サイロが道路を走っていることがあります。
先導車がついているものもあればそうでないこともあるので、追い抜くときやすれ違う時には間隔を十分に開けてタイミングに気を付けましょう。
生物系の注意
ここまでは収穫期にまつわることでしたが、ここでは夏だからこそ遭遇する確率の上がる生物についてです。
トカゲの横断
夏の風物詩と言っても過言ではない、ボブテールというトカゲが道路を横断する風景をよく見かけます。
体長30㎝ほどの太めの体がノソノソとゆっくり動く姿が愛らしいので、轢かないように気を付けてあげてください。
ヘビは轢くべからず
夏の危険生物として毒ヘビが挙げられますが、道路で見かけたからとわざと轢かないでください。
毒ヘビは人間や動物にとって危険な存在ではありますが、車で轢こうとするとタイヤから巻き込んで車の底に潜りこんでしまうことがあります。気づかぬ間にいっしょに移動してきたなんてこともありえるので、轢かないようにしましょう。
視界を遮る虫
ただでさえ虫が多いのに、その日の天気によっては虫が大量発生する日があります。それで視界を遮られることや、二次被害としてフロントガラスが汚れるのがけっこう厄介です。
虫の油汚れはワイパーで簡単には落ちません。汚れたまま夕日に向かって走ると汚れが白く反射して視界が遮られるので、スポンジなどの窓ふきアイテムを車に乗せておきましょう。
さいごに
夏は日が長いので、ついつい遅くまで運転してしまうこともあるかもしれませんが、街灯がないことを忘れないでください。そこにカンガルーの飛び出しの危険もあります。
交通ルールを守ることは当たり前ですが、その土地ならではのハプニングもあるので、くれぐれも気を付けて安全な旅をお楽しみください。
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- 西オーストラリア州南部のド田舎でヤギとアルパカの世話をしながら建築業を営む兼業農家。都会のオシャレな情報よりも、僻地のクセある情報に強いです!