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【アメリカ】フロリダで海賊気分!海賊たちがよみがえる熱狂のパイレーツフェスティバル体験記と海賊たちが生きた場所
皆さん、パイレーツ・オブ・カリビアンはお好きですか?パイレーツ・オブ・カリビアンといえば、海賊のお話ですよね。
そんな海賊好きにはぴったりのフロリダの海賊フェスティバルに行ってきました!
フロリダの沿岸や港、島々はかつて海賊や密輸業者たちの拠点として賑わった場所で、そんな歴史を背景に今も盛り上がるお祭りです。
伝説や実話が入り混じり、財宝を狙った海賊たちの活躍が語られています。フェスティバルでは、映画さながらのコスチュームに身を包んだ参加者がナイフや宝箱を販売しており、まるでタイムスリップしたような雰囲気。
写真をたくさん撮って来たので、ぜひ一緒にこの賑わいをお楽しみください。
目次
毎年行われている海賊フェスティバル
<海賊コスチュームのコンテスト>
手作りのドラゴンは大変人気でした。
フロリダの中でも、いくつか海賊をテーマにしたフェスティバルや美術館がありますが、今回行ったのはこちら!
パイレーツフェス Pirate Fest
- 開催:2024年10月26日、27日の2日間
- 住所:100 E Ocean Ave, Boynton Beach, FL 33435
- 電話:+15616009097
- 営業時間:12:00~18:00
- 入場料:無料
- 公式サイト:パイレーツフェス
この時期になると毎年恒例のイベントが週末の2日間開催され、会場にはライブ音楽や色んなお店が並びます。
仮装コンテストもあって、さらに大きなブランコのような道具を使ったパフォーマンスだったり、大砲を打つ実演などなど海賊にちなんだ催し物があちこちで披露され、とんでもないワイルドなお祭りで賑やかでした。
以前にも中世ヨーロッパをテーマにした「ルネッサンスフェスティバル」に行った時の記事「【アメリカ】フロリダ・ルネッサンス・フェスティバル:2024タイムスリップ体験記」に書いております。歴史好き、中世好きにはぜひ一度体験してほしい!フロリダならではのイベントです。
たくさんの人が、豪華なコスチュームに身を包む
<完全にジョニー・デップかと思った>
ここでぜひ伝えたいのは、参加者たちの衣装の豪華さとそのクオリティです。
さすがフロリダで毎年のように行われる中世ヨーロッパや海賊テーマのイベントだけあって、各地から集まった人々の熱気も相まって、まるで本物の海賊が集まって、
「これからどんな航路で船を襲おうか?」
なんて会議でもしているような雰囲気を感じました。
<ナイフを売るオジサン。全身入れ墨が入っていてコスチュームの枠を超えた本気のワイルドさ。意外にもかなり気さくなお方でした>
私自身、学生時代にファッションデザインの専門学校で学んでいた経験もあるので、衣装にはやはりこだわりが強く、負けていられません。
次回は私も、気合を入れて本格的な海賊になりきって参加したいと思っています。
<一緒にワイワイしたくなる!なんだかゆるくて皆が思い思いに楽しんでいるのがいい>
フロリダと言えば、海賊と言ったくらい、たくさんの海賊が当時いたということですが、なぜこんなにも人気なのでしょうか?
フロリダにまつわる海賊の物語を少々紐解いていきましょう。
フロリダの海賊物語
フロリダの大西洋岸は、南米やカリブ海から財宝を積んで帰るスペインのガレオン船団を守るために、戦略的にとても重要な場所でした。
重たい積み荷を抱えた船団はフロリダ沿岸をメキシコ湾流に乗って航行しましたが、その船団を狙う海賊たちは「トレジャーコースト」と呼ばれる沿岸に隠れ家を持って待ち構えていました。
さらに、ハリケーンも大きなリスクで、時には船がサンゴ礁や浅瀬に打ち上げられることもあり、海賊たちは浜辺で漂着物がないか待ち構えていたのです。
難破した船の生存者は奴隷として売られたり、身代金のために捕らえられたり、船が沈んだ場所を吐かせるために拷問されたりしました。
1715年、スペインの宝を積んだ12隻のガレオン船団がキューバのハバナに集まり、スペインへ向けて出航しました。しかし7日後、今のベロビーチ沖でハリケーンに遭遇し、1隻を除くすべての船が沈没してしまいました。
約1,000人の船員が命を落としましたが、少数の生存者が救命ボートで助かりました。その後、多くの船が救助活動に加わりましたが、イギリスの私掠船船長ヘンリー・ジェニングス率いる海賊たちがスペインのダイバーに襲いかかり、略奪を繰り返しました。
今でもフロリダのビーチには、時折その時の財宝やコインが流れ着くことがあるそうですよ。
フロリダの沿岸は、盗賊や手のつけられない商人、ならず者、逃亡奴隷たちの隠れ家となっており、スペイン艦隊を狙う海賊や私掠船(しりゃくせん)乗りたちのリクルート拠点にもなっていました。
フロリダの海賊たちは大量のお宝と共に沈没してしまったのか!?
1622年9月10日、28隻の船団がハバナを出発し、南米や中央アメリカからの財宝を満載してスペインに向かいました。
2日間にわたるハリケーンで、8隻の船の航海が沈没してしまう事態になりました。
その船の中には「サンタ・マルガリータ号」と「ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ号」もあり、これらは後に歴史上最も有名で価値のある沈没船のひとつとされました。
スペインは他の沈没船と同様に、可能な限りの引き揚げを試みましたが、海賊が引き揚げられた宝を奪いに来ることもありました。
1969年、トレジャーハンターのメル・フィッシャーがアトーチャ号を探す16年間の長い冒険に挑み始め、1973年に金の延べ棒を発見。
その後1985年までに、アトーチャ号とサンタ・マルガリータ号から金、銀、コイン、遺物、エメラルドなどの莫大な財宝を引き揚げました。
その一部は、キーウェストにある「メル・フィッシャー海洋博物館 」で展示されています。
メル・フィッシャー海洋博物館 / Mel Fisher Maritime Heritage Museum
- 住所:200 Greene St, Key West, FL 33040
- 電話:+13052942633
- 営業時間:10:00~16:00
- 定休日:無し
- 入場料:17.5ドル
- 公式サイト:メル・フィッシャー海洋博物館
最後に
今回のフロリダの海賊のお話、いかがでしたか?
実はフロリダだけでなく、カリブ海全体で海賊は活躍していました。彼らの勢力は広く、メキシコ、キューバ、パナマ、そしてコロンビアなど、さまざまな場所にその痕跡が残っています。
こうした土地を訪れると、まるで当時の海賊がそこにいたかのような雰囲気を味わえます。
海賊の歴史をテーマにした旅を計画すれば、地域ごとの独特な海賊文化や歴史を巡る面白さも加わり、冒険気分が楽しめるはずです。
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。