ホテルの当日飛び込みの方法は? 当日予約or予約なしで泊まるコツと注意点

ホテルの当日飛び込みの方法は? 当日予約or予約なしで泊まるコツと注意点

急な旅行や、予定変更、あるいはスケジュールに自由度を持たせたいなどの理由から、ホテルの当日飛び込みを検討される方もいらっしゃるでしょう。

空室があれば当日飛び込みができるホテルも多いものの、ホテルによっては当日の飛び込みを受け付けていなかったり、当日飛び込みの場合は受けられるサービスに制約が出てきたりする可能性もあります。

また、ホテルの当日飛び込みは「満室で泊まれなかった」などのハプニングがつきもの。そこで、当日飛び込みの方法や注意点、当日飛び込みの成功率を上げるコツなど、知っておきたいホテルの当日飛び込み事情を詳しく解説します。

目次

<1. そもそもホテルは当日飛び込み可能? 予約が必須?>

<2. ホテルの当日飛び込みのパターン>

<3. ホテル当日飛び込みのメリット>

<4. ホテル当日飛び込みの注意点>

<5. 宿泊施設による違いは?>

<6. 当日飛び込みを上手にする方法>

1. そもそもホテルは当日飛び込み可能? 予約が必須?

そもそもホテルの当日飛び込みは可能なのでしょうか。それとも、ホテルに泊まるには予約が必須なのでしょうか。

結論から言えば、予約は必ずしも必要ではありません。ただし、実際に当日飛び込みでの宿泊が可能かどうかはホテルのポリシーによって異なります。高級宿になればなるほど当日飛び込みは一般的ではないため、当日の飛び込み利用を制限している場合もあります。また、そもそも空室がなければ宿泊はできないため、人気宿や繁忙期の場合は当日飛び込みが難しいでしょう。

海外のホテルは?

海外のホテルも日本同様、当日飛び込みでの宿泊は可能です。国にもよりますが、安価なホテルやゲストハウスは当日飛び込みも珍しくないため、場合によっては当日フロントで交渉することで安く泊まれる可能性があります。

ただし、国によっては入国審査で宿泊先を尋ねられることがあり、宿泊先が決まっていないと不審な印象を与えかねないため、少なくとも入国当日のホテルは事前に予約しておくことをおすすめします。

2. ホテルの当日飛び込みのパターン

ホテルで電話するスタッフ
<出典:写真AC

ホテルの当日飛び込み利用のパターンには、文字通り予約なしで直接ホテルに向かうパターンのほか、当日に予約を入れるパターンがあります。そこで、パターンごとにメリットや注意点などを解説します。

当日ネットから予約を入れるパターン

厳密な意味での「飛び込み」ではありませんが、ひとつは当日インターネットで宿泊予約をしてからホテルに向かうパターンです。

予約の手段としては、おもにさまざまな宿泊施設が掲載されているホテル予約サイトとホテルの公式ホームページがあり、ホテル予約サイトは当日に空きがあるホテルの料金を一括で比較できる点がメリットです。ホテルによっては「直前割」「当日割」として大幅な割引を提供している場合もあります。一方、ホテルの公式サイトでは、公式限定の特典が用意されていることがあります。

ただし、チェックイン時間が決まっているホテルの場合、時間帯によっては空室があっても当日の予約はできないことがあるほか、当日予約は電話のみというホテルがあることに注意が必要です。

当日ホテルに電話で予約を入れるパターン

2つ目は、当日電話で予約をしてからホテルに向かうパターンです。宿泊したいホテルが決まっていて、なおかつ空室がある場合は手っ取り早い方法ですが、事前にインターネットで空室状況をリサーチすることなしに電話をしても、満室で予約が取れない可能性もあります。

また、電話を介した口頭のやり取りでは、客室やプラン、キャンセルポリシーなどの詳細が把握しにくいため、勘違いが起こりやすいことに注意が必要です。特に、過去に泊まったことのないホテルに電話で予約をする際は、客室タイプやプランの詳細をしっかりと確認してから予約をしたほうがいいでしょう。

予約なしで当日ホテルに直接行くパターン

本来の意味での「当日飛び込み」にあたるのが、予約なしで当日いきなりホテルに向かうパターンです。このパターンのメリットは、ホテルによっては交渉で破格の料金で泊まれる可能性があることです。特に個人経営の小規模かつ低料金のホテルやゲストハウスで、オーナーが受付業務を担っているような場合には「部屋を空室のまま遊ばせているよりは、大幅に割り引いてでも埋めたほうがいい」との判断から、大幅割引が受けられる可能性があります。

ただ、交渉がきくホテルはあくまでも一部です。大規模ホテルや高級ホテル、チェーンホテルなどでは歓迎されない可能性が高いため、当日飛び込みのメリットは限定的といえます。むしろ「いざホテルに行ったら空室がなくて泊まれない」という事態が起こるリスクのほうが高いでしょう。

そのため、急遽宿泊が決まった場合でも、できる限りインターネットや電話で予約してからホテルに向かったほうが賢明です。予約をしない場合は、最低でもインターネットや電話で最新の空室状況を確認してからホテルに足を運ぶようにしましょう。

3. ホテル当日飛び込みのメリット

一定のリスクもあるホテルの当日飛び込みですが、いくつかのメリットもあります。ホテルの当日飛び込みをする際は、メリットとデメリットを天秤にかけて対応を決めるといいでしょう。

そのときの状況や気分でホテルが決められる

ひとつは、そのときの状況や気分でホテルが決められることです。早い段階でホテルを予約するとスケジュールに制約が出てきますが、当日飛び込みなら、事前に決めたホテルの場所を考慮することなく、その日の計画が立てられます。

特に、当日の動きが読めない場合や中長期の旅行で気ままに行動したいときなどにメリットを発揮します。

当日限定の割引が得られる可能性がある

少しでも空室率を下げたいと考えているホテルは、直前になると大幅割引を提供することがあります。中には「当日限定プラン」を打ち出しているホテルもあり、その場合は、当日に予約をすることで、前日以前に予約をするよりも安く泊まれる可能性があります。

ただし、ホテルによっては直前割や当日割を実施していなかったり、当日になるとかえって料金が上がったりするケースもあるため、当日予約が安いとは限りません。

実際にホテルの雰囲気を見てから決められる(予約なしでホテルに行く場合)

予約なしでホテルに向かう文字通りの「飛び込み」の場合、実際にホテルの設備や雰囲気、環境を見てから宿泊するかどうかを決められるというメリットがあります。フロントでお願いすれば、宿泊を決める前に部屋を見せてくれるホテルもあります。

実際にホテルを見てから宿泊するかどうかを決めれば「泊まってみたら思っていたより設備が悪かった」「ホテルの周辺環境が良くなかった」などの期待外れは生じにくいはずです。

4. ホテル当日飛び込みの注意点

スーツケースを持って困っている人
<出典:写真AC

ホテルの当日飛び込みは思わぬ事態を招く可能性もあるため、ホテルの当日飛び込みを検討する際は、注意点やリスクをよく理解しておくようにしましょう。

満室になっている可能性がある

ホテルの当日飛び込みはスケジュールに縛られなくてすむ一方で、希望のホテルが満室で泊まれないというリスクもあります。特に、繁忙期にあたる場合や、エリア内にホテルの数が少ない場合などは、下手をすればエリア内のホテルのほとんどが埋まってしまう可能性もあります。

急な予定変更で当日の宿泊を与儀なくされる場合は別として、事前に宿泊がわかっている場合は、少なくとも宿泊予定日・宿泊予定エリアのホテルの空室状況をチェックして、空室が少ない場合は早めに予約しておくなどの対策を取ることをおすすめします。

予約キャンセル金がすぐに発生する(当日予約の場合)

ホテルによってキャンセルポリシーは異なりますが、ほとんどのホテルは当日にキャンセルした場合、キャンセル料が発生します。つまり、当日に予約してからホテルに足を運ぶパターンでは、予約したその瞬間から、キャンセルするとキャンセル料がかかるケースがほとんどです。急遽宿泊が決まった場合は焦って予約をしてしまいがちですが、もしキャンセルした場合は即座にキャンセル料がかかる可能性が高いことを理解し、よく内容を確認してから予約するようにしましょう。

なお、一部のビジネスホテルチェーンなどでは「当日〇時までキャンセル無料」といったゆるやかなキャンセルポリシーを設けているところがあります。仕事の都合で急な予定変更が多い方や急な予定変更が生じる可能性のある方は、キャンセルポリシーがゆるやかなホテルを把握しておくのもいいでしょう。

トラブルにつながりやすいことも

当日にホテルを予約するときは「早く決めないと」と焦ってしまい、内容をよく確かめずに予約をしてしまうこともあります。結果として「客室タイプやプラン内容が希望のものとは違っていた」ということになりかねません。急いで予約する場合でも、宿泊料金や客室の詳細やプランの内容、キャンセルポリシー等の重要な情報はしっかりと確認するようにしましょう。

一部のサービスが受けられない可能性がある

ホテルによっては、当日飛び込みをすると、一部のサービスが受けられない可能性も出てきます。例えば、夕食提供時間が決まっているホテルの場合は一定時間を過ぎるとホテルで夕食をとることができなくなりますし、食材の仕入れや準備が間に合わないなどの理由で、夕食だけでなく朝食の提供も受けられないケースもあります。

5. 宿泊施設による違いは?

旅館
<出典:写真AC

ホテルの当日飛び込みがどの程度受け入れられるかどうかは、宿泊施設のタイプによっても変わってきます。ビジネスホテル、リゾートホテル、旅館の当日飛び込み事情はどうなっているのでしょうか。宿泊施設のタイプ別にご紹介します。

ビジネスホテルの場合

ビジネスホテルは急遽宿泊する人も少なくないため、当日飛び込みは比較的一般的です。特にチェーン展開しているビジネスホテルの場合は、フロントが24時間オープンしていて深夜のチェックインもできることが多いため、当日の飛び込み利用には向いているといえるでしょう。

ビジネスホテルの場合、当日に予約をしてから泊まる場合でも、予約なしでいきなりホテルに向かう場合でも、翌朝の朝食の用意が間に合わない心配はほとんどありません。とはいえ、ビジネスホテルであっても当日にインターネットか電話で予約してから足を運ぶ人が多く、予約なしでいきなりホテルに向かう人は少数派。確実に部屋を確保するためにも、スムーズにチェックインするためにも、当日飛び込みでも予約をしてから足を運ぶのがおすすめです。

リゾートホテルの場合

リゾートホテルの場合、早い段階で予定を決めて予約した上で宿泊する人が多いため、当日飛び込みは一般的ではありません。当日に予約を入れてからホテルに向かう場合は、前日以前に予約した場合と同様、スムーズな対応が受けられますが、予約なしで当日いきなりホテルに足を運ぶと、ホテルによっては不審がられたり警戒されたりする可能性もあります。場合によっては、空室があっても「あいにく満室です」と宿泊を拒否されることも考えられます。

リゾートホテルに急遽泊まりたい場合は、当日でもいいのであらかじめインターネットや電話で予約をしたほうがいいでしょう。

旅館の場合

リゾートホテル同様、観光や湯治目的での利用が多い旅館も当日の飛び込みは一般的ではありません。当日に予約をしてから向かう場合は別として、予約なしでいきなり旅館を訪れると不審がられる可能性があります。

当日でも予約をしてから足を運べば不審がられる可能性は低いですが、旅館は夕朝食の時間が決まっていたり、フロントのオープン時間が限られていたりと、ビジネスホテルに比べて制約が多いため、一定の時刻を過ぎてから予約しようとすると食事の提供が受けられないなどの不都合が出てくることがあります。旅館に急遽泊まりたい場合は、当日であっても、宿泊の意思が決まった段階でできるだけ早く予約するといいでしょう。

6. 当日飛び込みを上手にする方法

ホテルの当日飛び込みにはリスクもあるため、少しでも成功率を上げるコツを知っておくことが大切です。ホテルの当日飛び込みをする際は、次のことを実践するとよりスムーズに物事が運びます。

当日であっても予約をする

すでにお伝えしてきた通り「当日飛び込み」といっても、「当日予約」と「予約なし」では状況が大きく変わってくることが少なくありません。そのため、ゲストハウスやホステルなどの安価な宿泊施設を利用する人で、当日交渉で割引を狙いたいといった場合を除き、基本的には当日であっても極力予約をしてから宿泊施設に向かうことをおすすめします。

何らかの理由で予約を避けたい、あるいは予約ができない場合は、ホテルに足を運ぶ前にインターネットや電話で空室状況を確認しておけば、「せっかくホテルに行ったのに満室で泊まれなかった」ということにはなりません。

また、ホテルの空室状況は刻一刻と変化するため、当日予約をする場合はできるだけ早い時間帯に予約をしたほうが希望のホテルに泊まれる可能性が高まります。

ホテルの候補を複数挙げる

当日予約をしてからホテルに向かうにしても、予約なしで文字通り飛び込むにしても、空室がなければ宿泊することはできません。泊まるホテルの候補がひとつしかないと、満室で宿泊できない可能性が高くなるため、ホテルの候補は複数挙げておくといいでしょう。条件に合うホテルを一括で検索できるホテル予約サイトなら、その時点で空室のある複数のホテルを簡単に見つくろうことができます。

事前に当日飛び込みの可否を確認しておく

泊まりたいホテルに見当がついていて、なおかつ当日飛び込みになる可能性が事前にわかっているのであれば、あらかじめホテルに電話などで当日飛び込みの可否や条件などを確認しておくと安心です。

当日飛び込みがしやすい日(満室になりにくい日)を把握しておく

週末などホテル需要が高まるタイミングは満室になるホテルが増えるため、当日飛び込みはしにくくなります。特に、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期は宿泊客が増えるため、当日飛び込みのハードルは上がります。仮に空室が見つかったとしても、高い料金の部屋や割高なプランしか利用できないことも珍しくありません。そのため、当日飛び込みを考えるなら、満室になりにくい日を知っておくことが大切です。

一般的に、金曜日、土曜日、祝前日はホテルの需要が特に高まる傾向があり、連休中や行楽シーズンにはその傾向が顕著になります。ただしホテルの立地や宿泊施設のタイプ(ビジネスホテルなのかリゾートホテルなのか等)によって、混雑する日は変わってきます。ホテルの需要と宿泊料金はある程度連動するため、宿泊費カレンダーなどで料金が低くなっている日は需要が少ない日にあたり、満室になりにくいと想定することができます。


いくつかのメリットもあるものの、デメリットや注意点も多いホテルの当日飛び込み。当日飛び込みをする可能性のあるときは、本記事を参考に、少しでも成功率を上げる方法を実践してください。

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