ホテルのアメニティ、持ち帰りはあり? どこまでOK?

ホテルのアメニティ、持ち帰りはあり? どこまでOK?

ホテル滞在をより快適にしてくれる「アメニティ」。シャンプーや歯ブラシなどさまざまなものがありますが、まだ使えたり余ったりした場合、「これって持って帰ってもいいの?」と思った経験はありませんか?

ホテルのアメニティは持ち帰りOKなものとNGなものがあります。持ち帰りNGのアメニティを持ち帰ってしまうとトラブルに発展する可能性があるため、あらかじめ持ち帰りOK/NGアイテムを知っておくことが大切です。

ただし、ここで紹介するのはあくまでも一般的な話です。個別のルールはホテルにより異なる場合があるため、不明な場合は宿泊するホテルに確認してください。

目次

<1. ホテルのアメニティって何? どんなものがある?>

<2. アメニティの持ち帰りはあり?>

<3. 持ち帰りNGのアメニティ>

<4. 持ち帰りがOKかNGか判断しにくいアメニティ>

<5. 持ち帰りNGのアメニティを持って帰るとどうなる?>

<6. 間違えてアメニティを持って帰ってしまったらどうする?>

<7. ホテルにどんなアメニティが置いてあるかの調べ方>

<8. 海外のホテルではOK? NG?>

1. ホテルのアメニティって何? どんなものがある?

さまざまなアメニティ
<出典元:写真AC

アメニティとは何なのか、いざ聞かれると説明に困る人も多いのではないでしょうか。そもそも「アメニティ(amenity)」とは「快適な環境」や「心地よさ」「魅力あるサービス」などを指す英単語です。転じて、ホテルのアメニティはホテルでの滞在をより快適にしてくれる物品を指します。アメニティの中でも、特にバスルームに備え付けられているアメニティやバスルームで使用するアメニティのことを「バスアメニティ」と呼びます。

ホテルのアメニティとして、具体的には次のようなものがあり、宿泊客は原則として無料で利用できます。

  • ハンドソープ、石鹸
  • シャンプー、ボディソープ
  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • カミソリ
  • シャワーキャップ
  • 綿棒、コットン
  • ヘアコーム、ヘアブラシ
  • ヘアゴム
  • スキンケアセット(使いきりのパウチタイプのものが主流)
  • クレンジング
  • 入浴剤
  • バスタオル、フェイスタオル
  • バスマット
  • パジャマ、浴衣、バスローブ
  • スリッパ
  • インスタントコーヒー、お茶

これらのアメニティは、基本的には客室に備え付けられていますが、近年はエコや効率化の観点から、タオルなどの常備品を除き、アメニティバーから必要なアメニティを自分で取って使うシステムを採用するホテルも増えています。

また、アメニティの内容はホテルのグレードや方針(サステナブルに力を入れているなど)によっても異なるため、すべてのホテルでこれらのアメニティすべてが用意されているわけではありません。例えば、歯ブラシや歯磨き粉はホテルに泊まるときは誰もが使用するアメニティですが、最近はエコの観点から歯ブラシの無償提供をやめているホテルもあります。

2. アメニティの持ち帰りはあり?

ホテル無料アメニティ(歯ブラシ)
<出典元:写真AC

一部の例外を除き、ホテルのアメニティは無料で利用できますが、アメニティは持って帰ってもいいのでしょうか。 結論から言うと、ホテルのアメニティには持ち帰ってよいものと、持ち帰ってはいけないものがあります。

持ち帰りOKのアメニティには、下のようなものがあります。

  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • カミソリ
  • シャワーキャップ
  • ヘアゴム
  • ヘアコーム、ヘアブラシ
  • 使い捨てのスリッパ
  • 1杯用のインスタントコーヒー、お茶
  • 小分けになったシャンプーやコンディショナー、ボディソープ
  • 1回分が個包装になったスキンケアセット

ホテルのアメニティを持ち帰ってよいかどうか判断する基準として、「繰り返しの使用を想定しているか」があります。例えば、タオルやバスローブなどは洗って繰り返し使用しますが、使い捨ての歯ブラシやカミソリ、シャワーキャップは開封してしまったら使いまわしができないため、自分のためだけに用意されたものと判断して持ち帰りができます。

同様に、1~2回分程度の量が小さなボトルに入ったシャンプーやボディソープなども繰り返しの利用を想定していないため持ち帰っても問題ありません。

量が多い場合はどこまでOK?

最近は、ビジネスホテルを中心に、歯ブラシやコットン、シャワーキャップ、入浴剤、インスタントコーヒーなどのアメニティをアメニティバーから自由に取って使うスタイルをとっているホテルも増えてきました。このような場合、どこまで持ち帰ってもいいのでしょうか。

「1人〇点まで」といった明確なルールはないことがほとんどですが、1泊しかしないのに、同じ種類のアメニティを何点も持ち帰るのは非常識と受け取られる可能性が高いです。持ち帰る点数は宿泊日数と同数が基本ですが、コーヒーなら朝・夕2回飲む人も少なくないため、アイテムによっては1泊で2点持ち帰ったとしても不自然とまではいえないでしょう。一般的に、ホテルの滞在期間中に使い切れる程度の量であれば許容範囲と考えていいでしょう。

3. 持ち帰りNGのアメニティ

ホテルバスタオル
<出典元:写真AC

すでにご紹介した通り、ホテルのアメニティには持ち帰りOKなものも少なくありませんが、当然持ち帰りNGのアメニティも存在します。持ち帰ってはいけないアメニティとして、次のようなものがあります。

  • バスタオル、フェイスタオル
  • バスローブ
  • 大きなボトルに入ったシャンプー、ボディソープ、ハンドソープ
  • 茶筒に入った茶葉やコーヒー
  • トイレットペーパー、ティッシュ

ホテルのアメニティを持ち帰ってよいかどうか判断する基準は「1回限りの使用を想定しているか」でした。ここでも考え方は同じで、洗って繰り返し使えるもの、補充すれば繰り返し使えるものは自分だけのために用意されたものではないため、持ち帰ってはいけません。

もちろん、ヘアドライヤーや電気ケトル、置時計などの備品も持ち帰りNGです。

4. 持ち帰りがOKかNGか判断しにくいアメニティ

ホテルのアメニティの中には、持ち帰ってもいいのか判断しにくいアイテムもあります。一部おさらいも含みますが、以下のアイテムは持ち帰りOKな場合とNGな場合があるので注意してください。

タオル

ホテルタオル
<出典元:写真AC

原則持ち帰りNG。ただし、温泉旅館等にある宿泊施設のロゴが入った個包装の薄いタオルなど、使い捨てを想定していて持ち帰ってもOKなものもあります。

スリッパ

ホテルスリッパ
<出典元:写真AC

使い捨てなら持ち帰りOK。上質な使い捨てスリッパの場合、一見ふかふかで使い捨てに見えないこともありますが、そのような場合は「こちらのスリッパはお持ち帰りいただけます」との記載があります。原則として、袋に入っていないスリッパは持ち帰りNGと考えましょう。

シャンプー、ボディソープ

ホテルボディソープ・シャンプー・コンディショナー
<出典元:写真AC

1~2回分程度の少量が入ったミニボトルは持ち帰りOKですが、大きなボトルに入ったものは持ち帰ってはいけません。大きなボトルに入ったホテルのシャンプー等を別の容器に移し替えて持ち帰るのもNGです。

ボールペン

ホテルのボールペン
<出典元:写真AC

原則NGですが、ホテルのロゴが入ったオリジナルのボールペンは持って帰ってもよい場合が少なくありません。ホテルによって対応が異なるため、持ち帰りたい場合はスタッフに確認するようにしましょう。

5. 持ち帰りNGのアメニティを持って帰るとどうなる?

意図せず持ち帰りNGのアメニティを持って帰るとどうなるのでしょうか。持ち帰りNGのアメニティはホテルの所有物なので、窃盗罪になる可能性があります。窃盗罪の法定刑は10年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

ただ、実際に窃盗罪が成立するかどうかは「窃盗の意思があったかどうか」がポイントになります。例えば、客室のタオルを「持ち帰りOK」と誤解して持ち帰ってしまった場合は罪にはならないこともあるでしょう。ただし、ホテルから連絡があり、返却を求められたのに返却しないでいるとトラブルになる可能性があります。悪意なく持ち帰りNGのアメニティを持ち帰ってしまった場合も、ホテルから返却を求められたら速やかに返却するようにしましょう。

6. 間違えてアメニティを持って帰ってしまったらどうする?

持ち帰りOKと勘違いして持ち帰りNGのアメニティを持って帰ってしまった場合や自分の荷物にホテルの備品が紛れ込んで持ち帰ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

そんなときは、持ち帰りに気づいた時点でホテルに連絡して指示に従いましょう。返却を求められた場合、その通りにすればトラブルに発展することはないと考えられます。ホテルや持ち帰ってしまった品物によっては「返却は不要」という返答が返ってくることもあるので、いきなり送り返すよりも、まずはホテルに連絡することをおすすめします。

7. ホテルにどんなアメニティが置いてあるかの調べ方

中には高級ブランドのバスアメニティを採用しているホテルもあり「ホテルのアメニティが楽しみ」という人もいるでしょう。宿泊するホテルにどんなアメニティが置いてあるのが事前に知っておきたい場合、大きく分けてインターネットで調べる方法と、ホテルに電話して聞く方法があります。

インターネットで調べる場合、最も確実なのはホテルの公式サイトを参照することです。ホテルにもよりますが、たいてい客室詳細ページに備品やアメニティの一覧が記載されています。ただし、ホテルの公式サイトでは、各アイテムのブランドや見た目まではわからないことも多いです。もっと詳しく知りたい場合は「○○ホテル アメニティ ブログ」などで検索して、そのホテルに実際に泊まった人のブログを参照してもいいでしょう。

ただし、アメニティは同じホテルでも利用する客室やプランによって異なる場合があることに注意が必要です。個人のブログを参照する場合、それが最新の情報とは限らないため、アメニティの内容が変わっている可能性もあることも念頭に置いておきましょう。

なお、アメニティはあくまでホテル内での使用を想定されたものです。良いアメニティがあるからといって、最初から持ち帰り目的でいることは避けましょう。

8. 海外のホテルではOK? NG?

海外のホテルでも基本的な考え方は日本と同じで、個包装の消耗品や1回使い切りのアメニティは持ち帰りが可能です。ただし、海外のホテルは日本のホテルと比べ、そもそもアメニティの数が少ない傾向にあります。例えば、日本のホテルではアメニティとして歯ブラシが置いてあるのが一般的ですが、海外のホテルでは歯ブラシがない、または有料であることも珍しくありません。また、シャワーキャップやヘアゴムといった、こまごまとしたバスアメニティもないことが少なくありません。

タオルやバスローブなど、持ち帰りNGのアメニティを持って帰ってしまった場合、ホテルによっては予約時またはチェックイン時に提示したクレジットカードから代金を引き落とされることもあります。アメニティや備品の持ち帰りに対しては、日本よりも手厳しい対応を取る国もあるので十分注意しましょう。

ホテルのアメニティにはさまざまなものがありますが「個包装の消耗品や使いきりのアイテムは持ち帰りOK」が基本です。ただ、中には判断がつきにくいものもあるので、明らかに持ち帰りOKのもの以外は、勝手に持ち帰らず、ホテルに確認することをおすすめします。

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