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謎のアラハバキ神!?東北最強のパワースポット・丹内山神社【岩手県花巻市】
岩手県花巻市「丹内山神社」はSNSで話題が沸騰し、人気急上昇の神社です。市街地からは離れた山中の神社ですが、東北でも最強のパワースポットという呼び声も高い神社には参拝者が絶えません。
謎の多いアラハバキ神を祀る丹内山神社へ行ってみましょう。
目次
岩手県花巻市東和町
岩手県に2005年まで存在した東和町は岩手県のほぼ中心に位置しています。現在は花巻市に合併されていますが、花巻市東和町の名が残っています。花巻市の中心部からは車で約20分程東へと走ったあたりに位置しています。
中山間地域といった地形であり、イメージとして山がちであるといえます。お世辞にも都会であったり、栄えている市街地といった雰囲気はありません。そんな花巻市東和町に全国から訪ねる人も多い神社があるのです。
パワースポット丹内山神社
その神社の名は「丹内山神社」。丹内山神社の創建はなんと1300年前の平安時代!そもそもはこの土地を開拓した神である多邇知比古神(たにちひこのかみ)を祀っていた所に弘法大師・空海の弟子である日弘が不動尊像をお堂に納めて以来、谷内権現と呼ばれるようになりその後は大聖寺種内権現となりました。そして、明治時代の神仏分離令にて丹内山神社と名を改めて現在に至っています。
そんな丹内山神社は、東北エリアでは決してメジャーといえるようなスポットではなく、旅行ガイドにも載るような神社ではありません。しかしそんな地方の神社が近年、東北でも随一のパワースポットとしてSNSで紹介されたところ大きくバズって一躍脚光を浴びるようになったのです。週末ともなると、周囲の雰囲気とは似つかわしくない程に参拝者が訪れるのです。
アラハバキ神の巨石
東北地方には巨石信仰があり、石神様と呼ばれるような巨石が数多く存在していて、岩手の地名の由来も巨石信仰から来ているとされています。この丹内山神社にも巨石が境内に存在していて、これをお目当てに訪れる方も多いようです。
丹内山神社の境内は上段・中段・下段と三層構えとなっていて、神社としては参拝順路は上段側から参拝を推奨しています。ちなみに丹内山神社のご神体である巨石は境内の上段、本殿の更に裏側にあります。
アラハバキ神の巨石と呼ばれるこのご神体は、高さなんと4m以上、幅は11m以上、奥行も10m弱と圧倒的な大きさで、間近に立てばその大きさに驚くはず。さらに、その巨石の上には巨木も生えており、巨石からパワーを吸い取っているかのような威容を見せつけています。
そもそも、この巨石に祀られるアラハバキという名の神は古事記や日本書紀に記載されていないようで、謎の多い神のようです。主に東北地方に多く、かつてこの神を祀っていた神社も多かったようですが、今は御祭神が変わってしまっているケースがほとんどです。
かつて、坂上田村麻呂の蝦夷討伐(えぞせいばつ)の際にはここで参篭したとされており、敵方の神の力を恐れ、逆にその力にあやかろうとしたのではと言われています。また中尊寺金色堂を建立した藤原清衡もここ丹内山神社を篤く信仰していたとされ、中世や近世においても地域の有力な権力者からの信仰を集め、厚く加護されてきたのです。
そんな大きな力を持つアラハバキ神の巨石は胎内石とも呼ばれており、巨石の隙間に入り、わずかな隙間を壁に触れることなく、くぐり抜けられればどんな願いも叶うとされています。
これが非常に難しく、隙間の中にも大きな石があってこれを上手く攻略しないと簡単に壁面に身体が触れてしまうのです。
壁に触れることなくくぐり抜ければ願いが叶うとされますが、もし触れてしまったとしても受験合格のご利益はあるそうなので、くぐって損はなさそうですね。ぜひトライしてみましょう。
七不思議がある境内
丹内山神社の境内には七不思議があるとされています。境内の参拝は上段からと案内板にもありますので、七不思議は上段側から紹介していきましょう。
まずは七不思議の一番目は唐獅子。本殿脇障子の唐獅子を舐めると居眠りをしないと伝えられています。なぜかという点に関しては分かりませんが立派な木彫りの障子ですが、居眠りを抑止する力があるようです。
七不思議の二番目、境内の建物にはつららが下がらないと伝えられています。雪深いエリアであることは想像に難くないのですが、つららがないのは確かに不思議です。
七不思議の三番目は肌石と呼ばれる石には雪が積もらないと伝えられています。何の変哲もない地面にある石ですが、雪が積もらないとはこれまた不思議ですね。
七不思議の四番目は手水鉢。どんな干天でも水が乾くことはないと伝えられています。石で出来た手水鉢ですが、底から水が湧き出ているのでしょうか、注ぎ口はないものの確かに水が溜まっています。
七不思議の五番目は竹。境内には竹が生えないと伝えられています。あまりこの辺りでは竹のイメージがないのでそれほど不思議でもないようですが、生えないとのことです。
七不思議の六番目は銀杏。大きな銀杏の木があるのですが、どんな強風が吹いても葉が境内の外へ飛び散ることはないと伝えられています。台風が来ても行儀よく境内の中だけに落ち葉がおさまるのでしょうか。
七不思議の最後、七番目は桐の木。樹齢2000年を超えるというご神木の祖父杉の幹に桐の木が生えていたと伝えられています。しかしこの杉の木は大正時代に火事の飛び火で現在は根っこの部分だけが残されています。根の部分だけですが、想像を超えるような杉の木であったことがうかがえます。
丹内山神社を訪ねたならば、この七不思議も全てチェックしておきましょう。
神秘性抜群、東北随一のパワースポットへ!
境内は凛とした空気が漂い、多くの古木・巨木に囲まれていて神秘的な雰囲気に満ちています。巨大な磐座も訪れる人を圧倒する力を持っていて、まさに東北の隠れたパワースポットと言っても過言ではないでしょう。
創建も古く、由緒ただしい丹内山神社に多くの人が足を運ぶのにはちゃんとした理由がある、実際に現地を訪ねたのならきっと納得されるのではないでしょうか。
丹内山神社
- 住所:岩手県花巻市東和町谷内2区303
- 電話番号: 0198-44-2623
- アクセス:釜石自動車道 東和インターチェンジ下車約15分
- 関連サイト:丹内山神社(花巻の旅)
※記載の情報は2024年10月現在のものです。最新情報は関連サイトをご覧ください
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bow
- 最北端、最南端などの端っこスポットや、日本一〇〇なスポットなど、どちらかというとニッチな観光スポットやB級スポットが好きです。