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【あきる野市・ヴィンヤード多摩】現役歯科医がワイナリーをやろうと決めた理由とは?

あなたは「東京産のワイン」と聞いて「美味しそう」「飲んでみたい」と思いますか?
東京都多摩の西部に位置するあきる野市。
JR五日市線武蔵増子駅の近くにあるワイナリー「ヴィンヤード多摩」のオーナーはなんと現役の歯科医さんだったのです。
現役歯科医が作るぶどうとワイン。なぜワイン作りを決意したのか、そして東京生まれのワインの味とは・・・?
目次
現役歯科医がワイナリーを始めた理由
オーナーの森谷尊文さんは現役の歯科医。
現在も診療の合間をぬって週2日ほどワイナリーに来て、ワイン作りをしています。
専務である奥様も現役の歯科医。今回は専務に案内していただきました。
森谷オーナーご夫妻はワイン好きであることはもちろんですが、ワイナリーを始めた理由はそれだけではありません。
仕事がら障害のある人たちとのつながりが深く「その人たちの働く場所を創りたい」との思いからワイナリーを始められました。
障害を持っている人の多くは、お金を得ることよりも社会とつながっていたいと思う気持ちが強い、しかし世の中には障害を持った人が社会とつながることのできる場がとても少ない。このワイナリーはそういう人たちが社会とつながる場にしたいと思ったのだそうです。
あきる野市がワイン作りに適している理由
ワイン作り、ぶどう作りは、山梨や東北、北海道といった寒暖差のある地域が向いているというイメージがあるかと思います。(かくいう私もそうでした)
しかしあきる野という土地は実はワイン(ぶどう)作りに適しているのだそうです。
そのワイン(ぶどう)作りに適している理由として次の要素が挙げられます。
- 扇状地
- 水はけ良い
- 風がよく通る
- 日当たりが良い
- 水が良い
この畑でぶどうは作られる
現在の森谷夫妻がワイン用のぶどうを作っている畑も、昔から生食用のぶどうを作っていた土地だそうです。
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ぶどう1kgで1本のワインができるのだとか。
ぶどうの木の一枝で2房が実るように間引きし、栄養を集中させて育てていきます。
現在10~12種のぶどう品種を植えているそうです。
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私が訪れた時は、ぶどうの収穫は終わっていましたが、少しだけ残っていました。
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取材を終えて
森谷さんご夫妻は2016年からぶどう作りを始められて、2019年にようやく自分の畑のぶどうを使ったワインを作ることができました。
当然ワイン作りはおろか、ぶどう作りの知識もゼロからだったので、最初の年は専門家を呼んで教えてもらい、それから自分たちで試行錯誤をしながらここまできたそうです。
専務曰く「ワイナリー経営は大変なことの連続。お金がかかる、手間がかかる、同じようにやっても同じ出来にはならないなどとても難しい。ビジネスとしてはとてもペイしない事業だと思い知りました。これまでの蓄財も吹っ飛んでしまいました笑。」
単にワイン好きとか、ビジネスとしてではなく、身近にいた障害のある人たちに社会とつながる場を作りたいという思いから始めたワイナリー経営。
現在は、オーナー夫妻の趣旨に共感賛同した人たちがボランティアでぶどう収穫など作業を手伝う仲間の輪が広がっていてようやく軌道に乗りかけているそうです。
この畑で採れたぶどうで作られたワインを飲んでみました。
すっきりと清らかな味でこの土地がぶどうとワイン作りに適しているというのがわかるとても品のよい上質のワインでした。
多摩というとニュータウンのイメージが私にはあります。しかし、このあきる野市は、まるで長野県を思わせる広い畑が広がっています。周りには奥多摩山系を擁する山々に囲まれ、正直東京都というイメージはありません。
この、風がよく通って日当たりのよい扇状地で山からの水に恵まれた土地で作られる東京産のワイン、一度飲んでみてはいかがでしょうか?
【ヴィンヤード多摩の基本情報】
- 住所:東京都あきる野市上ノ台55
- 電話:042-533-2866
- 営業時間 : 13:00〜17:00(土日祝 : 11:00〜17:00)
- 定休日 : 火曜日
- 公式サイト:株式会社ヴィンヤード多摩
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























